By Nashville69 - CC BY-SA 4.0
2023.10.05 19:50
今年の12月2日にニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで最後のライブを実施するKISS。50年にわたるキャリアを完結させる伝説的なロックバンドだが、バンドがファンと強い繋がりを持てている理由をポール・スタンレーが語った。
先日ドバイのニュース「Gulf News」に出演したポール・スタンレーは、知的な音楽を作るよりも感情に訴えかける音楽を作ることがキャリアを長続きさせる上で重要だとコメントした。
「俺はいつもこれを言うんだ。どんなに大きなショーだったとしても、クソみたいなバンドはクソなんだ。俺らは最初から全てを持っていたわけではない。最初は、若い頃に聴いて影響された音楽のような作品を作ることが目的だった。若い頃、レッド・ツェッペリンも見たし、ジミ・ヘンドリックスも2回ライブを見た。偉大なアーティストをたくさん見てきたし、彼らにインスピレーションを受けた。メイクをして花火が上がるバンドをやることが、本質ではない。俺らの音楽は知的である必要もないし、哲学的になる必要もない。
今ではもっとたくさん観客を呼べるエンターテイナーたちがいるけど、彼らが50年後も同じように活動できているかはわからない。俺たちはそれをやってのけた。俺らは知的ではなく、感情に訴えかけるアートを作っている。だからみんなKISSのライブ初めて参加したときのことを覚えているし、初めてKISSの曲を聴いたときの記憶を覚えている。それがファンとの間に強い繋がりを作るんだ」
派手な演出が本質ではなく、感情に訴えかける体験を与えることが本質だと語ったポール・スタンレー。彼は以前Classic Rock Magazineでも曲作りについて「初期の曲は何も期待せずに心から出てきたものだった。時間が経って知識が増えすぎると作曲者としては成長するかもしれないけど、初心の自由さが最も良い曲を産んだりする」と、知識が諸刃の剣である旨を発言していた。