2023.09.14 05:00
モボ・モガプロデュースの最新作で、稲垣吾郎が主演する舞台『多重露光』のチラシビジュアルが解禁された。
期待の劇作家・横山拓也が書き下ろした本作の演出は、読売演劇大賞演出家賞を受賞した眞鍋卓嗣。解禁されたビジュアルでは、1コマの中に複数の画像を重ね写し込むことを意味する「多重露光」の言葉通り、カメラを持つ稲垣の表情に様々な思いが重なって見える。愛おしさ、憧れ、狂おしさ、恨み……あなたはどんな感情を読み取るだろうか。
稲垣吾郎が演じる山田純九郎は、写真館の2代目店主。戦場カメラマンだった父(相島一之)には会ったことがなく、町の写真館の店主として人気のあった母(石橋けい)からは理不尽な期待を背負わされた子供時代。写真館で育ち、写真に囲まれた人生は、常に写真に苦しめられてきた人生でもあった。
毎年、愛に溢れた家族写真を撮る裕福な同級生の一家があった。45歳になった純九郎の元に、その憧れの一家の“お嬢様”であった麗華(真飛聖)が訪ねてくる。またその息子、実(杉田雷麟・小澤竜心 ダブルキャスト)と関わっていく中で、純九郎は、かつて強く求めた家族の愛情に触れられそうな予感をもつ。親の威光、無関心、理不尽な期待、そして、隠し持った家族写真……それらが多重露光の写真のように純九郎の頭の中に常にあって、幸せという未来の焦点がなかなか合わない。幼馴染(竹井亮介)や、取引先の中学校教員(橋爪未萠里)が何かと気にかけてくれるが、純九郎に欠落した愛情が埋まることはなかった。純九郎は、自分の求める愛を、人生の中に収めることができるのだろうか。
さらに、「自分の求める愛を、人生の中に収めることができるだろうか」という問いかけが印象的なティザー映像も解禁。映像では滲み出る本作の世界観を感じることができる。