2023.08.27 12:00
2023.08.27 12:00
スラリと伸びた長身を生かし、モデル、女優と活躍を広げている注目の19歳・瑚々。先にインタビューを公開した斉藤里奈とともに、全国順次公開中の映画『さよならエリュマントス』でミスマガジン2022のメンバーとして主演を務めている。
ミスマガジン2022のグランプリ受賞をきっかけに、幼少期から育んできた仕事への憧れが着実に実を結び始めた10代最後の年、彼女はこれから自分の人生をどう描いていくのか。これまでを立ち返り、今を見つめる目には未来への希望が満ちていた。
──2015年の「ネクストヒロインオーディション」でのグランプリ受賞をきっかけに芸能界入りされた瑚々さんですが、お仕事を志されたきっかけは?
小さい頃から遺伝で身長が大きかったのもあって、幼稚園生の頃からモデルになりたいって漠然と思っていたんです。お洋服を着飾ることも好きだったので、将来の夢のところには“モデル”と書いていました。それで叔母さんが「こんなオーディションあるよ」って紹介してくれて、受けてみて、グランプリいただいたんです。
──じゃあ最初からご家族や親戚もがっつり応援体制だったんですか?
叔母さんがすごく応援してくれて。小学生の時から男の子たちにも身長が大きいとあだ名つけられたりしてたので、だんだんコンプレックスになってきてしまった時に、ニュースでTGCの映像を見てモデルさんって職業が素敵だなと思いました。ずっとキラキラを夢見てたので、「やりたい」って叔母の話に乗っかって。だから叔母と私の2人で応募したっていう感じですね。
──小学生の頃から身長はどのくらいあったんでしょう?
卒業する時には170cmありました。ずば抜けてというか、周りの子より頭一つ分以上は大きかったです。しかも幼稚園生の頃から背の順はずっと一番後ろで、誰かの前になったことがなかったので……それぐらい大きかったですね(笑)。
──ミスマガジン2022のグランプリ受賞をきっかけに映画『さよならエリュマントス』に出演されましたが、演技の経験は何度かありましたか?
お芝居のレッスンはオーディション受かってからずっとやってて。演技経験は何度かありました。
──でも経験があったとは言え、脚本読まれてびっくりしたんじゃないですか。やさぐれてる! みたいな(笑)。
すごい面白い系統っていうか、シュールな要素も入ってたり、チャレンジしたことないアクションシーンも入っていて。今までやっていた作品はシリアスなものだったり、キラキラした青春感があるものが多かったので、ここまでやさぐれてて、アクションがあったり、女の子のリアルな一面が描かれている作品に出るのは初めてでした。
──がっつり口喧嘩のシーンもありつつ……。
でも劇場では笑いが起こる作品になっています。ただトゲトゲしてる作品ではなくて、言い回しや音楽の使い方とか、なんか面白くて笑っちゃうみたいな(笑)。
──あのリアルな掛け合いは脚本上にしっかりとセリフがあったんですか?
そうですね。キャラクターはみんな自分に近いところが一個ずつあるような設定だと脚本を読んだときに思ったんです。キャラとして立てるためにいろいろな要素が乗っかってるけど、根本的な部分はみんなそのままで演じられるような役に監督がされてたので、セリフはあったんですけどすごく演じやすかったです。そんな中でも(咲良)ゆなちゃんはオリジナリティ出して頑張ってましたね。普通よりキャピキャピずっと暴れる役だったので(笑)。
──全員役名と実名が同じでしたが、今回ココを演じるにあたって楽しかったポイントや、逆に難しかったポイントはありました?
難しかったのは、感情の起伏が激しいところというか、役としてはどうしても自分に落とし込みたい部分があって、なんでこの感情になるんだ?みたいな(笑)。泣いてたと思ったら、いきなりケロッとして「やったー!」ってなるのが、謎だなって自分でも理解できない部分がありました。私は小学生から芸能始めて今までいろんな人と会う機会が多かったので、友達と会う時の顔とオーディションの時の顔が違ったり、いろんな場所で自分の顔が違って二面性のようなものを持っているなと自分で思っていたので、難しかったけど、自分に近づければ近づけるほど上手く演じられたような役柄でしたね。
──対比して自分もこんな感情の幅があったんだ、と再確認できたんですね。
私は4人兄弟で常に家が騒がしいので、家の中と外で逆にギャップがあるような人間だなって思っていて。怒る時めちゃめちゃ怒るし、言葉遣いも荒くなるんです(笑)。だから人に見せない自分、家族とかにしか見せない自分をちょっと出したみたいな感じですかね。お母さんにだけしか言えない態度とかあるじゃないですか。親だからこそ当たりが強くなっちゃう部分とか、そういう部分が映画では出ていて、演じてて「あれ?これ素に近いかもしれない」みたいな瞬間は何度かありました。
──それはテイクを重ねていくうちにキャラクターと自分が近づいていったみたいな……?
そういうことの方が多いかもしれないですね。テイク重ねてとか、撮影が進むにつれてだんだん馴染んでくるっていう方が経験としては多いかもしれないです。
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