2023.08.28 17:00
2023.08.28 17:00
ICExにおける愛はコミュニケーション
──ICExというグループ名はアイスクリームや氷が与える清涼感や、溶けてしまう=今しかないもの、キラキラしたもの、可愛らしさなど様々なイメージから生まれた言葉だと思うのですが、今年3月のICEx結成お披露目イベントでの皆さんの挨拶を聞いていると、活動の中核にあるのが「全ての愛を愛す」というコンセプトなのではないかと感じました。皆さんはこのコンセプトをどう解釈していますか?
中村 世の中にはいろんな種類の愛がありますけど、僕らからCOOLer(※ICExのファンネーム)の皆さんに愛を捧げながら、COOLerの皆さんが持っている愛を分けてもらうようなイメージを持っていますね。それが広がることによって、世界中が愛に包まれればいいなって。
山本 それが偽りの愛になってしまうのは避けたくて。僕らは自然体でいたいなと思うんです。素のままの自分たちを好きになってもらいたいし、隠し事もしたくない。そのためにももっと人として成長したいし、お互いが信頼し合えることで生まれる愛であってほしいなと思います。
阿久根 確かに龍人の言うとおり、嘘はつきたくないな。ちゃんとCOOLerの皆さんと向き合いたい。
筒井 だからICExにおいての愛って、コミュニケーションなんだろうなと思います。僕たちがいくらCOOLerの皆さんを愛していても、愛してもらえなかったら愛にならないし、いくらCOOLerの皆さんから愛してもらっても、僕たちが愛してなかったら意味がないし。お互いの愛を交換することで、より大きな愛を生んでいくイメージを持っています。
八神 僕らが「COOLerのみんなを愛すんだ」と意識しなくてもそうなっている状態が、「全ての愛を愛す」なのかなとは思っていて。
志賀 あとは「パワー」や「元気」も愛のひとつだと思っていますね。僕らはお客さんからパワーや元気もらってるし、お客さんも日常生活で疲れていたり、楽しくないことがあった時、僕らから笑顔や元気をあげたいなと思うんです。そういうものを全部含めたものが僕らなりの「愛」なんじゃないかと思っています。
──メジャーデビューシングル『CANDY』はスタイリッシュな表題曲を筆頭に、c/w曲も大人のムード漂う「COUNT DOWN」や決意表明が綴られたユーモラスな「Play The Music」など、充実した作品になっていると感じました。今回のデビューをかけて5月末に強化合宿が行われたそうですが、今作を語るうえで重要な期間になったのではないでしょうか。
阿久根 合宿があったからこそ、「CANDY」もいいシングルになったと思います。メンバーに言えなかったことを正直にぶつけられるようになったし、ICExとしてみんなで本気で向き合えたんですよね。ちゃんとメンバー全員と気持ちを通わせられた期間だったから、合宿がなかったら今のICExはないと思います。
志賀 合宿で「プロの世界は研究生の時と全然違うんだな」と痛感しましたね。先生やスタッフさんのおかげで、無駄に過ごしていた時間が多かったことに気付かせてもらって。初めての経験をして、新しい発見がいろいろあったので、まだまだ成長できるなと実感できた期間でもありますね。ほんと、ICExにとって大切な時間でした。
筒井 あの合宿があったから「CANDY」の楽曲のパフォーマンスもブラッシュアップできたんですよね。
──「CANDY」は心地よいテンポのなかで、いろんな表情を見せる楽曲ですよね。クールでもあり、セクシーでもあり、爽やかさもあり、ポップでもあり。
竹野 だからパフォーマンスでは表情も意識しましたね。サビに入る前まではリズムがセクシーなのでクールな雰囲気で、サビに入ったら可愛さや強さを表現できるようにして。1曲の中でギャップを見せられるのがこの曲のいいところだと思ったし、それを効果的に見せられるように細かく決めていきました。
八神 「CANDY」は感情が1個ではないというか。1曲の中にかっこいいところもあれば可愛いところもあるので、表情とダンスを並行しながら表現するのは難易度高くて。
千田 歌の難易度も高かったですね。サビは裏声と地声を何度も行ったり来たりするので、そこをどう歌うか、どう効果的に聴こえるものにするかをみんなでよく考えてレッスンとレコーディングをしました。回数を重ねるごとにみんながうまくなっていって、その過程も面白かったですね。みんなでいろんな思いをして作り上げた、やっと出来上がった楽曲なので、いつまでも大切にしながら表現していきたいし、ずっと大切に聴いてほしいです。
阿久根 僕らの始まりの曲であり、代表曲のひとつにもなっていくと思うんです。だからこれからのためにもできる限りクオリティを上げたくて、ダンスがうまいメンバーに細かいところまでちゃんと教えてもらったり、この1曲にすごく時間を掛けました。リリースイベントでは少しずついろんなことを試せるので、みんなで「CANDY」を「かっこよく可愛く」というコンセプトに見合うものに仕上げているところです。
筒井 「CANDY」は1曲でいろんな側面を見せられるし、1番と2番で歌詞の視点が変わるんですよね。
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