YATSUI FESTIVAL! 2023開催直前スペシャル対談 第2弾
竹森ゴウ×やついいちろう×奥森皐月、2年がかりで成就した大人の“本気ごっこ”
2023.06.16 12:00
2023.06.16 12:00
プロが聴いて「カッコよくない?」と思わせたかった
やつい カルメラとの出会いは?
西崎ゴウシ(以下、西崎) ラジオで竹山さんが僕らの曲をかっこいいって言ってくださってたのをエゴサーチで見つけたんですけど、面識なかったので、事務所にCDのセットと「ありがとうございます」っていうお手紙を送ったら、知らない電話番号から電話がかかってきて、「竹山です」っていきなり(笑)。そこで連絡先を交換してから、テレビ見てたら「ヘイ・ユウ・ブルース」を再録したい、その際はカルメラに演奏してほしいっていう話をされてて。
竹山 ラジオで言ったんですよね。
西崎 それ聞いて「ぜひやらせてください」って言って、一緒に「ヘイ・ユウ・ブルース」作ったのが2021年くらい。それがちょうど終わったときに、このプロジェクトが動き出して。最初に2人がiPhoneで録音した音源をいただいて、それに伴奏つけていく作業から始めたんです。
竹山 徐々にだったから、できるまで1年かかって。「これくらいまでに僕語りの歌詞書けます」って言ったのに全然書かなかったりとか、自分のライブと重なったからちょっとあとでやりますとか。1回全然世界観変えて、どうしましょうかって話になったりとか。
やつい 竹山さんのその熱意なんなんですかね。すごくないですか?
竹山 おもしろいもの作りたかったの。今までにないもの作りたかったの。
やつい メロディーと語りって、メロディーとラップみたいな感じですよね。
竹山 メロディーとラップは今も多いじゃん。すごいカッコいい音楽もいっぱいある。でも昔細川俊之さんとか、フランスのアラン・ドロンとか歌ってるんだけど、あれ歌と語りなの。大人の雰囲気出してる。それを現代でもできないかなって。
やつい ポエトリーリーディング的な。ルー・リードとか。そういう都会的な感じのやつをやろうとしてたんだ。
竹山 なおかつやるんだったら、仕上がりはカッコよくないとダサいじゃん。俺ひとりじゃできないからプロ2人に入ってもらって。プロの人が聴いて「カッコよくないか?」って思わせる部分がないとダセーなって思った。2人に頼んで助かったね。
やつい やりたいことは先にあったってことですよね。
森 最初は別にリリースとか決めてなくて、おもしろいことやりましょうと言って本当に曲作り出して。だからMV撮影してるときもリリース決まってなかったんですよ(笑)。正確なリリース日が決まらないまま、MVを撮り、ジャケットを撮り、メイキングも撮ってるんですけど、メイキングで「リリース日いつなんですか」「わからない」っていう話をしてます。
やつい やらしい話ですけど、全部制作費がかかるじゃないですか。ずっとタダ働きだったってことですか?
森 楽しかったです!
やつい 相当なお人よしですよ(笑)。曲作って生きてるのに。
竹山 それはバラしちゃダメよ! だから、音楽の部分じゃない裏の部分は俺が動いてる。レコード会社と話しに行くとか、お金の話とかも全部そう。MVを作るときも、スタッフ集めから全部やって。
森 スタイリストさんとかカメラマンさんとか全部手配してくれて。
やつい プロデューサーで監督ってことですよね。イメージは伝わってたんですか?
森 最初からダサくしたくないと言われてました。最近不倫の歌なんてないじゃないですか。「3年目の浮気」に続くもので、懐かしさも残したいみたいな、結構具体的に。
竹山 イメージだけね。
やつい 不倫のLINEが気になるんですよね。どれくらいノッてやってらっしゃったんですか?
森 結構ノリノリでした。
やつい いいなぁ! どういうキャラだったんですか?
森 キレイに別れたい女性なんですよ。もうこの関係を終わりにしたいっていう。
竹山 それはスタートから決まってるんだよね。年齢とか何年付き合ってるとか。僕だけ結婚してる設定です。子どもがふたりくらいいて。
やつい どこが好きだったんですか?
森 えー、財力ですかね。
一同 (笑)
竹山 いい感じのはずだったのに、5年付き合って4年目からガタガタ抜かしだしたっていう。なんだよ、お前っていう、そういう歌です。
やつい 腹立ちました?
森 めっちゃ腹立ちました。歌詞にもあるんですけど、朝日を一緒に見れないんですよ。泊まれないから。私は待つだけ。クリスマスも会えないで我慢してるけど、プレゼントとかお金でフォローしてもらって。
竹山 妄想でずっとやるんですよ。ちょっと苦しくなった、いろんな意味で。でもそのおかげでこの世界観ができたっていうのはありますよ。
やつい やってみたくなったなぁ。
竹山 正直言うと、今までで1番めんどくさい女だった。
一同 (笑)
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