2023.05.30 12:30
「iKON WORLD TOUR [TAKE OFF]」東京公演より(撮影:上飯坂一)
2023.05.30 12:30
今日もどこにもなかったショーができた
本編終了後、アンコールを待ちわびるファンからは恒例となっている「LONG TIME NO SEE」の大合唱が起きたが、さらにサプライズで「LOVE SCENARIO」を会場中がアカペラで歌うと、バンドがキーボードで伴奏をフォロー。ファンの歌に迎え入れられた6人は、アンコールの1曲目に、新曲「Driving slowly」を階段に座ってしっとりと歌った。
BOBBYが「めっちゃ楽しかった!」と言うと男性ファンから大きな歓声が上がり、JAYの「いつもBOBBYがしゃべると男が叫ぶ」というツッコにさらに多くの男性ファンからの声が上がる。その声にBOBBYも「かっけーな、お前!」と、くちゃくちゃな笑顔を見せた。JU-NEが「想像以上に楽しかった。皆さんに会うと癒されるし、特別な力がもらえます。いつも感謝しています」と所感を述べると、DKが「本当に会いたかったよ。もっともっと頑張ります。次のアルバムも宜しくお願いします!」、JAYが「1年ぶりに日本に戻ってきて、皆さんに会えて幸せ者だと思っています。これからの新しいiKONもよろしくお願いします!」、SONGが「東京、最後の日……残念! いろいろ変化の中の初コンサートなのに忘れずに来てくださってありがとうございます。これからも頑張るiKONになりますので、応援よろしくお願いします」と続く。
さらにCHANが「今日もお疲れさまでした。iKONIC JAPANはいつも笑顔で、僕たちも幸せです」と言うと、最年長のJAYが「今日は何もを見ずに挨拶してる!」とカンペを見ずに日本語で率直な想いを口にした末っ子の成長を褒めたたえた。そして最後にBOBBYが、「iKONのコンサートは毎回、何かが違いますよね。今日もどこにもなかったショーができて、本当に嬉しかった。皆さんのおかげです」とファンに感謝を伝えた。
iKONは日本語堪能なJAYとJU-NEを中心に、すべて日本語でトークを回す。冒頭で「今日、楽屋で瞑想しようと思ったら2時間寝ちゃって、顔がパンパン」とファンを笑わせたJU-NEは、持っていたマイクのヘッドがへこんでしまいMC中にヘッドだけを取り替えていると、JAYが「ステージ上でそんなことするアイドル初めて見た(笑)」とテンポよくツッコむ。2人の軽快なやりとりはもはやお約束に。今回は、ソロステージの準備に入る繋ぎをBOBBYとCHANが担当。本人たち曰く「日本語が心配な2人」ということだが、胸キュン台詞やかわいいポーズ対決などをしながらファンを楽しませた。
韓国のガチラップバトル番組「SHOW ME THE MONEY」に出演し、優勝したBOBBYを筆頭に、アーティストとしての高いスペックを誇る6人だが、アイドルとしての誇りを持ったステージでファンを楽しませてくれる。その2面性のギャップも彼らの魅力だ。今回は日本独自ツアーではなくワールドツアーだが、日本語バージョンのあるヒット曲の多くを日本語で歌唱してくれた。日本だけの特別な計らいをしてくれた気持ちも嬉しい。事務所移籍という大きな転機を迎えた彼らの新たな旅立ちと今後に、期待せずにはいられないライブを見せてくれた。
セットリスト
iKON WORLD TOUR [TAKE OFF] 東京公演
2023年5月27日(土) 昼公演 東京ガーデンシアター
1. Tantara(新曲)
2. SINOSIJAK
3. AT EASE
4. Dragon(THE PROOF Ver)
5. KILLING ME
6. RHYTHM TA
7. BLING BLING
8. LOVE SCENARIO
9. BUT YOU
10. U(新曲)
11. Love on the brain(JAY)
12. KISS ME(DK)
13. WANT YOU BACK(JU-NE)
14. ウラチャチャ(SONG)
15. Why Why Why+like a movie
16. GOODBYE ROAD
17. WHAT’S WRONG?
18. DUMB & DUMBER
19. B-DAY
20. FREEDOM
ENCORE
21. Driving slowly(新曲)
22. B-DAY
23. RHYTHM TA
24. LOVE SCENARIO
25. Tantara(新曲)