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父と娘、それぞれの思いが溢れる口喧嘩を映し出す

映画『ザ・ホエール』ブレンダン・フレイザーとセイディー・シンクの演技が光る本編映像公開

2023.04.03 17:00

© 2022 Palouse Rights LLC. All Rights Reserved.

2023.04.03 17:00

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4月7日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国公開される映画『ザ・ホエール』から本編映像が公開された。

本作はA24製作・配給、ダーレン・アロノフスキー監督による最新作。主演をブレンダン・フレイザーが務め、272キロの巨体の男チャーリーを演じる。『ストレンジャー・シングス』シリーズのセイディー・シンク、アカデミー賞助演女優賞へノミネートを果たしたホン・チャウら実力派俳優陣が脇を固める。

自らの余命が幾ばくもないことを悟った主人公チャーリーが、疎遠だった娘との絆を取り戻そうとする“最期の5日間”を描いた本作。過去に新しい恋人との生活を選択したものの、家族を深く傷つけてしまったことに今も胸を痛めているチャーリーは、自分への怒りと恨みを募らせた娘のエリーと再会することを決意する。公開された本編映像では、数年ぶりに再会した親子の複雑な関係性が描かれる。

幼い頃に愛する父から捨てられた経験がトラウマとなり、学校生活と家庭で多くのトラブルを抱えている17歳のエリー(セイディー・シンク)。怒りに身を任せて生きるエリーにチャーリー(ブレンダン・フレイザー)は、自身を犠牲にしてアドバイスをするが、この言葉にエリーは激怒。父を傷つける言葉を放ち、一線を引いてしまう。ほぼワンシチュエーションの会話劇という構成である本作では、セリフが最大の魅力にもなっている。対立する父と娘は言葉の使い方も相反しており、大学でエッセイの講師をするチャーリーは言葉を用いて人々を癒そうとするが、反対にエリーは言葉を反抗するための武器として使う。ブレンダンは本作の脚本家であり、原作戯曲の作者でもあるサミュエル・D・ハンターが書いた台詞に惚れこんだと言い、「サムは現実の生活を詩にする。彼の物語には必ず価値観と目的がある上に、活き活きとしたユーモアあふれる率直な言葉を書く才能があるんだ」と彼の言葉に信頼を寄せている。

そしてエリー役のシンクについて、監督とフレイザーの二人は「彼女は将来素晴らしい役者になる」と声を揃えてその仕事ぶりを絶賛しているが、シンク本人は「実はブレンダンが出演している映画を1本も見たことがなかった」と告白しており、それゆえに撮影現場で緊張せずいられたと振り返っている。エリーのキャラクターについても、彼女の生い立ちから性格を想像して深く理解し「彼女は人生の大半を、父親を悪者にして生きてきた。父がいなくなってから、エリーと母親の人生は負のスパイラルに陥ってしまい、それが今でも続いているから、エリーは父親を傷つけるためにチャーリーのアパートに来たんだと思うの。『見てよ、私はこんなに嫌な人間になっちゃった。あんたのせいよ』と、自分が父親に心を傷つけられたのと同じように彼を傷つけたい。もしかしたら、父親が良い境遇にないのを見て、少しスッとしてさえいるかも。父親が苦しんでいるからといって、優しくする気は毛頭ない。父親に対して言うべきことがあり、それをはっきりと言う芯が通った女の子なのよ」と解説する。

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作品情報

ザ・ホエール

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ザ・ホエール

2023年4月全国公開
2022年/アメリカ/英語/117分/カラー/5.1ch/スタンダード/原題:The Whale/字幕翻訳:松浦美奈

公式サイトはこちら

スタッフ&キャスト

監督:ダーレン・アロノフスキー
原案・脚本:サム・D・ハンター
キャスト:ブレンダン・フレイザー、セイディー・シンク、ホン・チャウ、タイ・シンプキンス、サマンサ・モートン
提供:木下グループ
配給:キノフィルムズ

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