2022.12.20 07:00
© 2023 高山真・小学館/「エゴイスト」製作委員会
2022.12.20 07:00
鈴木亮平主演、宮沢氷魚が相手役を務める映画『エゴイスト』より、2023年2月10日(金)の全国公開に先駆けて予告映像と本ビジュアルが公開された。
今年開催された第35回東京国際映画祭でコンペティション部門に選出された本作。田舎町でゲイである自分の姿を押し殺しながら思春期を過ごした浩輔は、ファッション誌編集者として気ままながらもどこか虚勢を張って生きていた。そんな彼が出会ったのは、シングルマザーである母を支えながら暮らすパーソナルトレーナーの龍太。2人は惹かれ合い、時に龍太の母も交えながら満ち足りた時間を重ねていく。亡き母への想いを抱えた浩輔にとって、母に寄り添う龍太をサポートし、愛し合う時間は幸せなものだった。しかしドライブに出かける約束をしていたある日、何故か龍太は姿を現さなかった。
主人公の浩輔役を演じる鈴木亮平は『孤狼の血 LEVEL2』で第45回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞、浩輔の恋人となる龍太役を演じる宮沢氷魚は『騙し絵の牙』や『グッバイ・クルエル・ワールド』『レジェンド&バタフライ』、NHK連続テレビ小説『ちむどんどん』など話題作への出演が続いている。さらに浩輔の父親役に柄本明、龍太の母親役に阿川佐和子を迎え、監督は『トイレのピエタ』『ハナレイ・ベイ』などの松永大司が務める。
公開された予告映像では、息子がゲイであることを知らずに「お前もそろそろいい歳なんだし。いい人いないのか」と悪気なく言ってくる父親の言葉をかわしつつも、龍太の実家を初めて訪れる時には「恋人の親に会うとか無いから」と不安や緊張でいっぱいになる浩輔が映し出される。普段は年上の恋人として余裕を見せる浩輔の頼りない姿に「いつも通りで大丈夫だから。恋人だなんて言うわけないでしょ」と優しく背中を押す龍太。終盤に畳み掛けられていく幸せに満ちた2人の姿から一転、「僕は愛が何なのかよくわからないです」という浩輔が絞り出す弱々しいつぶやきで予告映像は幕を閉じる。
本ビジュアルは、浩輔と龍太がベッドでキスを交わすシーンを切り取ったもの。本作で鮮烈な愛を体現した鈴木亮平と宮沢氷魚の姿のほかに、タイトル『エゴイスト』が示す意味のヒントを表した「愛は身勝手。」というストレートでシンプルなキャッチコピーも目を引く。