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「サンプル・ブレイン」の構想に20年費やす

エイフェックス・ツインがサンプル音源を別の音色で差し替えることができるアプリを公開

2022.09.26 20:30

Aphex Twin「Richard D. James Album」

2022.09.26 20:30

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90年代の音楽に大きなインパクトを残したテクノ界の大御所、エイフェックス・ツインが「サンプル・ブレイン」というソフトウェアを公開した。

「サンプル・ブレイン」はサンプルをマッシュアップするアプリであり、指定したサウンドを別の音で差し替えられるようになるソフトである。サンプル音源をチョップし、類似性のある他のサンプルで再生できるようにネットワーク上で接続されるようだ。サンプル・ブレインが公開されているページでは、「ターゲットのサンプルを同じようにブロックにチョップし、各ブロックが元のサンプルにリアルタイムでマッチするようにプレイできる」と説明されている。

エイフェックス・ツインとDave Griffithsが共同開発したこちらのソフトは、構想に20年近く費やしたようで、エイフェックス・ツインは以下のようにコメントしている。

「このアイディアはかなり昔に思い浮かんだ。2002年ぐらいだったと思うけど、mp3が出てきて、ハードドライブに始めて大量のmp3を入れたときだった。素晴らしいShazamがローンチしたばかりだった。“こんなに色んな音源があって、単に再生したりDJをするだけ以外で使えないだろうか” と考えた。当時Shazamの創業者たちにこのアイディアを話したんだけど、彼らは自動でDJをするプログラムを作るのに忙しかった。今でもShazamは他の素晴らしいものに応用できると思っているが、その間に“サンプル・ブレイン”ができた」

また、彼は「もしアカペラや泥の音で303のリフをつくれたら?おかしなメロディを歌って、クラシカルの音楽ファイルから再構築できたら?それがサンプル・ブレインでは実現できる」と、ソフトのポテンシャルについて語った。サンプル・ブレインはこちらから使用することができる。

エイフェックス・ツイン

アーティスト情報

エイフェックス・ツイン (Aphex Twin)、本名リチャード・D・ジェームス(Richard David James、1971年8月18日 - )はイギリスのミュージシャン、音楽家、作曲家、DJである。その作曲ジャンルは多岐にわたり、テクノ、アンビエント、エレクトロニカ、ドラムンベース、アシッド・ハウスと多彩である。同時に複数のアーティスト名義を使うことでも知られる。
アイルランドのリムリックで生まれ、イギリスのコーンウォールで育つ。
イギリスでテクノシーンが隆盛していた時期、地元でDJをしていた。この頃からAphex Twinの名義を用いだす。1991年に自身のレーベルであるリフレックス・レコーズ(Rephlex Records)を設立。同時に他のレコード会社へもデモテープを送り、1991年にはTVTレコーズからAFX名義で、後にシリーズ化するシングル盤の「Analogue Bubblebath」をリリースした。1992年にはR&SレコーズからAphex Twin名義で、1993年にはワープ・レコーズからPolygon Window名義でそれぞれアルバムをリリースした。
1994年にAphex Twin名義でのリリースがR&Sからワープに移る。Aphex Twin名義の初期はアンビエントをリリースする名義であったが、1996年のアルバムではドラムンベース(ドリルンベース)、2001年にリリースしたアルバムではプリペアド・ピアノを取り入れたりと実験的な曲もリリースする名義になっている。2004年からリリースしたシングル「Analord」シリーズでは、アシッド・ハウス寄りの曲をリリースしている。
2014年、Aphex Twin名義の作品としては13年ぶりとなるアルバム「Syro」をリリース。同作は2015年のグラミー賞においてBest Dance/Electronic Album部門を受賞した。
FACT Magazineは1992年のアルバム『Selected Ambient Works 85-92』を90年代ベストアルバム・リストの1位とし、NME[要曖昧さ回避]はオールタイムベストアルバムの92位に選出。96年の『Richard D. James Album』は55位に、ピッチフォーク・メディアは90年代のベストアルバム40位に選んでいる。またシングル「Windowlicker」はNME[要曖昧さ回避]の1999年ベストトラック・リストの1位に、ピッチフォーク・メディアの90年代ベストトラック・リストの12位に選出されている。
人材を発掘する手腕にも優れており、リフレックス・レコーズから独特の才能を持つアーティストを次々とデビューさせた。とりわけ有名なのは私的な友人でもあったルーク・ヴァイバート、共作のアルバムを発表したμ-Ziq、そして自らがライナーノーツを手がけたスクエアプッシャーのいわゆるコーンウォール一派である。

(引用)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%82%A4%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%84%E3%82%A4%E3%83%B3

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