Bezzy[ベジー]|アーティストをもっと好きになるエンタメメディア

アーティストをもっと好きになるエンタメメディア

NEWS

アンビエント・ミュージックの先駆者による22作目

ブライアン・イーノ、17年ぶりのヴォーカル・アルバムを10月にリリース

2022.07.28 22:00

© Cecily Eno

2022.07.28 22:00

全ての画像・動画を見る(全2点)

ブライアン・イーノが、22枚目のアルバム『FOREVERANDEVERNOMORE』を10月14日にリリースすることを発表した。

ミュージシャン、プロデューサーとして数々の名作を世に送り出しているイーノ。ヴィジュアル・アートのパイオニアとしても知られており、現在、京都中央信用金庫・旧厚生センターで開催中の大規模個展「BRIAN ENO AMBIENT KYOTO」は幅広い世代から好評を博している。

『FOREVERANDEVERNOMORE』は、ウエスト・ロンドンにあるイーノのプライベート・スタジオでレコーディングされた10曲が収録され、2005年のアルバム『Another Day On Earth』以来、イーノ自身がヴォーカルを担当した作品となっている。また、2021年8月に世界遺産のギリシャ・アクロポリスで行われた11年ぶりのライブ・パフォーマンスのためにイーノが作曲した「There Were Bells」と「Garden of Stars」のスタジオ録音、環境問題への取り組みを目的にロンドンのサーペンタイン・ギャラリーで開催されている展示会「BACK TO EARTH」のために制作したオーディオ・インスタレーション作品に含まれる「Making Gardens Out of Silence」が収録。今作はドルビーアトモス音源での配信も決定されている。

また、本日より先行シングル「There Were Bells」の配信がスタート。2021年8月に弟のロジャー・イーノと共にアクロポリスで行ったコンサートの映像を使用したパフォーマンス・ビデオも公開された。この曲は、現在の気候の非常事態を意識させるもので、アルバム全体を通して取り上げられているテーマでもある。コンサート当日のアテネは気温45度にまで昇り、周辺部では山火事も発生。そうした状況に、イーノは「我々はここ、西洋文明の発祥の地にいますが、おそらくその終わりを目撃していると思いました」とコメントを残している。

さらに、今作は長年のコラボレーターであるギタリストのレオ・エイブラハムズ、音楽家兼ソフトウェア・デザイナーのピーター・チルヴァース、ヴォーカリストのクローダ・シモンズ、音楽家のジョン・ホプキンスに加え、弟で音楽家のロジャー・イーノ、娘のセシリー・イーノとダーラ・イーノが参加している。

ブライアン・イーノ コメント
皆さんと同じように(どうやら世界のほとんどの政府を除いて)、私は狭まっていく不安定な未来について考え、この音楽は、そのような考え、いえ、”感情”から生まれたものです。このような思いを共有する私たちは、世界が目まぐるしく変化し、その大部分が永遠に消え去ろうとしていることを理解しています…だから、このアルバムのタイトルにしたのです。

このアルバムは、何を信じてどう行動すべきかを伝えるためのプロパガンダではありません。私自身が自分の“感情”を探求している証です。リスナーの皆さんとも、このような経験や探求を共有できればと願っています。

私たちアーティストが、実は“感情の商人”であるという考えを受け入れるまで時間がかかりました。“感情”というものは主観的なのです。数値化したり比較したりするのが難しいので科学的には語られませんが、“感情”は思考の始まりで、なくてはならない存在でもあるのです。“感情”は、脳が意識している以上の広いレンズで、身体全体に影響を及ぼすものです。

アートによって、私たちはその “感情” を知り、気づき、そこから学び、好き嫌いを知り、そこから “感情” を “行動” に変えていけるのです。子どもは遊びを通して学び、大人はアートを通して遊びます。アートは “感情” を持つ空間を与えてくれますが、本を閉じたりギャラリーから出るように、オフスイッチもついています。アートは、楽しいことも辛いことも、 “感情” を経験する安全な場所です。 その “感情”は、私たちが切望するものであることもあれば、避けたいものでもあります。

地球を救う唯一の希望は、私たちが地球に対して異なる “感情” を抱き始めることだと、私はますます確信しています。生命の驚くべきありえなさに再び魅了され、すでに失ったものに後悔や辱めを感じ、私たちが直面している挑戦と不透明な未来に爽快感を覚えるかもしれません。簡潔に言えば、私たちは自然、文明、そして未来への希望に、再び恋に落ちる必要があるのです。

アルバムのデジタル予約&デジタルキャンペーン

iTunesでアルバム『FOREVERANDEVERNOMORE」をプレオーダーした方の中から抽選で10名様に『BRIAN ENO AMBIENT KYOTO』のチケットがプレゼント。

詳細・応募はこちら▶ https://www.universal-music.co.jp/brian-eno/news/2022-07-28/

全ての画像・動画を見る(全2点)

作品情報

ブライアン・イーノ『FOREVERANDEVERNOMORE』

『FOREVERANDEVERNOMORE』ジャケット写真(Album Artwork by Nick Robertson)

『FOREVERANDEVERNOMORE』ジャケット写真(Album Artwork by Nick Robertson)

ブライアン・イーノ『FOREVERANDEVERNOMORE』

2022年10月14日(金)リリース
UCCS-1325 ¥3,410

購入はこちら

収録曲

1. Who Gives a Thought
2. We Let It In
3. Icarus or Blériot
4. Garden of Stars
5. Inclusion
6. There Were Bells
7. Sherry
8. I’m Hardly Me
9. These Small Noises
10. Making gardens out of silence in the uncanny valley
11. Breaking Down ※国内盤ボーナス・トラック

ブライアン・イーノ(ヴォーカル、プロデュース)
レオ・エイブラハムズ(ギター)[1, 3, 4, 6, 7, 9]
ダーラ・イーノ(ヴォーカル)[2, 8]
セシリー・イーノ(ヴォーカル)[4]
ロジャー・イーノ(アコーディオン)[4, 6]
ピーター・チルヴァース(キーボード)[4]
マリーナ・ムーア(ヴァイオリン、ヴィオラ)[5]
クローダ・シモンズ(ヴォーカル)[9]
ジョン・ホプキンス(キーボード)[9]
キョウコ・イナトメ(ヴォーカル)[10]

ブライアン・イーノ 先行シングル『There Were Bells』

ブライアン・イーノ 先行シングル『There Were Bells』

2022年7月28日(木)配信リリース

イベント情報

音と光の展覧会 BRIAN ENO AMBIENT KYOTO

音と光の展覧会 BRIAN ENO AMBIENT KYOTO

2022年6月3日(金)〜8月21日(日)
会場:京都中央信用金庫 旧厚生センター

音と光の展覧会 BRIAN ENO AMBIENT KYOTO

ブライアン・イーノ

アーティスト情報

ミュージシャン、プロデューサー、ヴィジュアル・アーティスト、アクティビスト。 70年代初頭にイギリスのバンド、ロキシー・ミュージックの創設メンバーの一人として世界的に注目を集め、その後、一 連のソロ作品や様々なコラボレーション作品を世に送り出している。プロデューサーとしては、トーキング・ヘッズ、 ディーヴォ、U2、ローリー・アンダーソン、ジェイムス、ジェーン・シベリー、コールドプレイなどのアルバムを手がけ、 デヴィッド・ボウイ、ジョン・ハッセル、ハロルド・バッド、ジョン・ケイル、デヴィッド・バーン、グレース・ジョーンズ、カール・ハイド、ジェイムス・ブレイク、そして実弟のロジャーとコラボレーションを行なっている。音楽活動と並行して、光や映像を使ったヴィジュアル・アートの創作活動を続け、世界中で展覧会やインスタレーションを行っている。 ロジャー・イーノとは、初の兄弟デュオ・アルバム『ミキシング・カラーズ』(2020 年) をリリース。これまでに40枚以上のアルバムをリリースし、ヴェネツィア・ビエンナーレ、サンクトペテルブルクのマーブル・パレス、北京の日壇 公園、リオデジャネイロのアルコス・ダ・ラパ、シドニー・オペラハウスなど、広範囲に渡ってアート・エキシビションを行なっている。長期に渡るスパンで文化的施設や機関の基盤となることを目的とする「Long Now Foundation」の創設メンバー、環境法慈善団体「ClientEarth」の評議員、人権慈善団体「Videre est Credere」の後援を務めている。 2021年4月には「EarthPercent」を立ち上げ、音楽業界から資金を集めて、気候変動の緊急事態に取り組む最も影響力のある環境慈善団体への寄付を行っている。

RANKINGランキング

RELATED TOPICS関連記事

OFFICIAL SNS

  • Twitter
  • instagram
  • YouTube

SERIES & SPECIAL連載&特集

ALL SERIES

RANKINGランキング

OFFICIAL SNS

  • Twitter
  • instagram
  • YouTube