2022.07.26 12:00
100人いたら100通り(UA)
――UAさんはご自分の体にすごい正直に生きてらっしゃる感じがして。
UA はい。もうなんか気にしいなんですよ。
――そこが健やかじゃないとなんか作れない?
UA そうそう。若い頃、さくらちゃんの年の頃とかさ、本当に色々悩んだりして、もがいたと思うんだけど、体が一番ね(笑)。体さえしっかりしてたら悩まないんですよね、人って。という風になってきちゃって。そこを意識していれば問題ないというか。それにさ、環境問題のことがここまで謳われてる時だと、情報に対しても意識ががそっち行きますよね、やっぱりサヴァイヴしなきゃっていうこともあるし。
藤原 確かに。
UA うん。あとなんだろう?精神面の色んななんか今名前がついてるじゃない、カタカナとか英語のアルファベットのいろんなのね。ああいうのどう思ってます?私とかも完全ADHDだと思うし。多動。映画館とか行ってもずっと座ってるとか絶対できない、ずっと動いているタイプだし。
――逆に名前がつけられて開示されて楽になった人も居るのかな、と。
UA ああ、そうか。はっきりすることで対処が見えてってこと?
――昔は名付けられてなかったから、ただ変わった人みたいな感じに受け取られていてのかなと。
UA でもねえ普通の人とか一般の人とかっていう言葉ではあるけど、誰が一般なんだろうっていうか、普通ってなんだろうってなりますよね。100人いたら100通りですもんね。
藤原 確かに。一人ひとりが持ってる個性があって、それがこう、今は生きやすい時代になってきてる気は。
UA する?生きにくいなって思った時代とかあるの?
藤原 大人になってくるにつれてすごい楽になってる感じはあって。
UA それはやはりみんなに歌を聴かせるようになって、その自分の中で、まあ承認欲求と言うと言い過ぎかもわからないけど、自分の中で成立してくる自分の表現を認めてもらってっていう中で落ち着いてきたっていうこともありますか?
藤原 あります。すごく傷ついた経験とかってもちろんあるじゃないですか、生きてくる中で。大事な人が亡くなってしまったりとか。
UA 寂しいってことね。
藤原 寂しいとか怒りだとかってなった時に、歌に消化できるからなんか成り立っている感じがして。悲しいことがあっても、「あ、でもこの曲が生まれるために起こったのかも」みたいな、全部なるようになってる。
UA じゃあ作られる歌は結構自分の体験が元になっている?
藤原 割とそうですね。ただ英語の歌詞の方がが生々しいことも言えたりもするので使い分けています(笑)。
UA それはありますよね。日本語ってね、すとーんっていっちゃうからね。
藤原 そうですね。歌詞の内容をそのまま取られちゃったり。
UA 聴く音楽は英語の曲が多い?それとも日本の曲も同じぐらい聴くんですか?
藤原 年々洋楽の方が多いですかね。最初YUIさんに影響を受けてたので邦楽も好きなのですが、今はワールドミュージックとか。
UA ワールドミュージック!へー。
藤原 レゲエとかもすごい好きになって。
UA ジャマイカンレゲエ?
藤原 ボブ・マーリィの曲を仕事で演奏させていただいたことがあって、それで好きになりました。
UA ズバリ何を?
藤原 その時は『Stir it up』という曲を。
UA それではまったんだ。それまでは全然聴いてなかったの?
藤原 聴かず嫌いというか。今では自分の曲をライヴでレゲエアレンジしたりしてます(笑)。
UA ボブ・マーリィはボブ・マーリィですよね、レゲエって言いたくないようなとこありますよね。
藤原 ところでUAさんはいろんな方と制作されるじゃないですか。最初にメロディから作ったり、歌詞から作ったりとかはバラバラですか?
UA コンポーズを依頼する時は歌詞が先ってことはまずないです。私はポエムは書かないんですよね、リリックしか書けないので、やっぱりメロディーがあって、いろんなアレンジがある程度見えた方が世界が広がるから。自分で書くときは一緒の時はあるんですけど、音と言葉が。
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