2022.07.26 12:00
2020年に活動25周年を迎えたUAが、現在地から自身を振り返る特集『UA 25th→→→30th』。これまでの2回はUAの「過去と現在」を紐解くロングインタビューをお届けしたが、ラスト回はUAの目の前にある「未来」のひとつ、ミュージカル『ジャニス』で共演を果たす藤原さくらとの対談をお送りする。
共演が決まってから、しっかり話すのは初めてだというこの日は、対談前に藤原よりUAの最新MV『お茶』が好きという話がありつつ、UAが持参した「茶ひよこ」をふたりで食べながらゆるりとトークがスタート。ふたりの接点や共通項、それぞれの時代観などをじっくりと語り合ってもらった。
UAさんの活動のスタイルにすごい憧れる(藤原)
――まず、お二人の出会いを教えていただけますか?
藤原 一番最初はUAさんのライブに行かせていただきました。リキッドルームでKOHHさんと一緒にやってた……
UA KOHHね。そうそうあの時、来てくれたね。思い出したわ、その時だわ。虹郎もいたりして、ずいぶん前ですね。
藤原 以前私を担当してくれていたディレクターさんが元々UAさんを担当されてたので、ライブのときに紹介していただいて。それが最初かな。
――実際に会うまでのイメージと実際にお会いになってから何か印象は変わりましたか?
UA 私、さくらちゃんのことは虹郎から聞いてた感じで――日本にいなかったので、ごめんなさい、そんなにわかってなくて。初対面で紹介されて「かわいい〜!どんな歌、うたうんだろう」と思って興味が出たんですけど。なんていうんだろうな、若いのにさ、すごい礼儀正しくって、なんかそういうの好きなんだよね。ちゃんとしてらっしゃるから気持ちのいい方だなと思って。
藤原 嬉しいです。ありがとうございます。私、UAさんの曲カバーさせていただいたりして。
UA ほんと?何を?
藤原 『ミルクティー』を。
UA うまそう(笑)。似合いそう。
藤原 それこそ多分リマスターかな、2010年に昔のCDがまた発売されて。
UA “DX(Deluxe Edition)”ね。
藤原 そうです、DXが発売されたタイミングで聴かせていただいて。UAさんは楽しんで新しいことに挑戦し続けているし、この前の『ジャニス』のインタビューのときも喋らせていただいたんですけど。
UA あ、本当?
藤原 UAさんの活動のスタイルにすごい憧れる部分があって。私生活と仕事の両立の面もそうですし、会ったら気さくにお話ししてくださって、アーティストの方!っていうイメージから、話しやすい、優しい方だっていうイメージに変わりましたね。
UA あれもそうだね、細野さんの何十周年でしたっけ?
藤原 50周年。
UA あの時ご一緒で、女性がそんなに多くなくて。(原田)郁子ちゃんとね、さくらちゃんと私と大貫(妙子)さんが4名メイクルームにいたっていう。
藤原 すごいメンバー(笑)。
UA うちらがうるさすぎて、さくらちゃんは静かにしてくれて(笑)。
――お互いのその作品で特に好きな楽曲はありますか?
UA なんかあのおうち、マンションみたいなとこでPV撮ってる……
藤原 『わたしのLife』ですかね?
UA あのアレンジとかすごい好きで。
藤原 えー!嬉しい。新曲です。
UA あれ素敵。PVも素敵だったし、かわいいし。
藤原 日常感を表現しようと監督のお家で撮りました。また『お茶』のMVとの差が一番あるような(笑)。
UA そうですね。まあ『お茶』の曲自体、私も日常の延長を目指したんですけど、なんだかMVはすごいことになって嬉しいんですけど、はい。
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