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COLUMN

三浦ジュンの「あなたに届けたい音と薬。」 #1

「書く仕事」

2022.07.04 00:00

2022.07.04 00:00

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初めまして。
私、三浦ジュンと申します。

ロン毛にサングラスの「みうらじゅん」さん、ではありませんので、悪しからず。

普段はテレビ局で働いていて、主に音楽番組を作っているのですがひょんなキッカケでコラムを書かせていただくことになりました。

コラム?エッセイ?
その違いもよくわからないまま引き受けてしまいましたが…
昔から文章を読むことや書くことが好きだったので「書く仕事」の依頼は、正直、驚き半分、喜び半分です。

「内容は好きに書いてください!」

と言われましたが…
人生の大半を「音楽」に捧げてきたと言っても過言ではなく、
音楽以外にほぼ興味がないので、やはり音楽について書こうと思います。

そう言えば、今から10年以上前に一度だけ「書く仕事」をいただきました。

先日、パソコンの書類を整理していたら『ソニー・マガジンズ WHAT’s IN?』に依頼されたアンケート企画の書類が残っていました。

「2011年音楽シーン総括」というテーマで音楽業界の人にアンケートをとった企画で、「テレビ局の音楽番組スタッフ」としてたまたま僕に声がかかったようです。
今、読み返しても驚くくらい面白いことは書いていませんでしたが…驚くくらい好きなものが今と変わっていませんでした。

その時書いたアンケートの回答がコチラです。

Q.2011年に発売された邦楽アルバムのうち、最も良かった作品を挙げてください。

A.『THE END』毛皮のマリーズ
アルバムを出す度に「最高傑作」を生みだし続けてきた毛皮のマリーズが、ラストアルバムにして最もビューティフルな
作品を生み出した。
愛に満ち溢れたこのアルバムのラストナンバー「ジ・エンド」は彼ら自身の物語の最後を飾るに相応しい、最高に潔くて、最高に彼ららしいロックナンバー。
日本のロック史に残る名盤。


というもの。

そういえば…この『THE END』というアルバム、リリース当日まで、ずっと隠されていた事があったのです。

このアルバムの情報解禁時は『毛皮のマリーズのハロー!ロンドン(仮)』という仮タイトルでした。ロンドンでレコーディングされたアルバムだし、その仮タイトルに何の違和感も抱きませんでした。
そして、その頃毛皮のマリーズのホームページには謎のカウントダウンが出ていました。
すでに武道館公演も発表されていましたが、カウントダウンの「Xデー」はその日でもない…その謎がアルバムのリリース日に明かされました。

アルバム発売当日、深夜0時を回ってから、志磨くんのラジオで、初めてアルバムのタイトルが『毛皮のマリーズのハロー!ロンドン(仮)』でなく、『THE END』だと発表されました。
それと同時に『毛皮のマリーズ・解散』という衝撃のニュースも報告されました…

そう、ホームページのカウントダウンは【THE END(解散)】までのカウントダウンでした。
アルバム発売ギリギリまでタイトルもジャケットも(解散も!)、全て【隠し】というものがまた、また志磨くんらしくて最高です。

この【隠し事】は正直、驚きとともにショックが大きすぎましたが、僕も人をドキドキさせたりワクワクさせたりするハッピーサプライズ的な【隠し事】は大好きです。

あ、今日のコラムのタイトル、覚えていますか?

【書く仕事】です。

タイトルが【かくしごと(隠し事)】になっていたの気づきました?

単なるダジャレです(笑)

毎回、面白いオチを期待されるとプレッシャーで面白いことを書けなくなるのでこんな感じの、ちょっとしたダジャレで毎回「クスリ」としてもらえたら嬉しいです。

そんなこんなで、僕のコラムは「クスリ」としてもらえるような、ほっこりした内容と、素敵な「音」を紹介します、という思いから「あなたに届けたい音と薬(クスリ)」というタイトルにしてみました。

また次回も「クスリ」としてもらえるような拙いコラムをお楽しみに。

♪オススメの「音」
「ビューティフル」毛皮のマリーズ

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