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西田征史と実力派キャスト陣による群像喜劇の魅力をお裾分け 髙地優吾がくれる心いっぱいの幸福感!『ある日、ある時、ない男。』に教わる“真のラッキー”とは
2025.08.29 19:00
激しく心が揺さぶられる舞台もいい。いったい何を見せられたのだろうと呆然となるような舞台もいい。でもそれらと同じくらい、ただただ面白くて、ハッピーで、終わったあと「楽しかったー!」と言える舞台も素晴らしいと思う。8月25日に初日を迎えた『ある日、ある時、ない男。』は、そんな舞台だ。 作・演出は、『石子と羽男 -そんなコトで訴えます?-』の西田征史。主演は、SixTONESの髙地優吾。運もお金もなければ、夢も希望もない。ないない尽くしの主人公・良介(髙地)を中心に、ちょっぴり人生に行きづまっている人々たちが織りなす群像喜劇だ。 初日に先駆けて行われた公開ゲネプロをもとに、本作が振りまく幸福感をお裾<a href="https://bezzy.jp/2025/08/73149/">…
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上遠野太洸、佐野ひなこら共演陣とストーリーの魅力を解説 夏休みの終わりに贈る、これぞ“正統派ジュブナイル”作品!田中樹主演『ぼくらの七日間戦争』開幕
2025.08.27 20:00
SixTONES田中樹の単独初主演舞台『ぼくらの七日間戦争2025』が2025年8月24日(日)、東京建物 Brillia HALLで開幕。それに先駆け、8月23日(土)に公開ゲネプロと取材会が行われた。 菊地英治(田中樹)、相原徹(上遠野太洸)ら中学1年生の男子生徒たちは、大人たちの理不尽な管理や押しつけに反発し、夏休み初日に突如姿を消す。彼らが立てこもったのは、廃工場。「解放区」と名付けたその場所で「大人への反乱」を掲げ、7日間にわたる自由な生活を始めるのだが、やがて学校や親たちが騒ぎ始めても一向に出ていくつもりはない。 中⼭ひとみ(佐野ひなこ)や橋⼝純⼦(中山莉子/二瓶有加のWキャスト)<a href="https://bezzy.jp/2025/08/73064/">…
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初主演映画『蔵のある街』がくれた自信、飾らない素顔に迫る あきらめ癖は俳優としての“切り替え力”に、20歳の実力派・山時聡真を成長させる向上心
2025.08.25 18:00
宮崎駿監督の映画『君たちはどう生きるか』で主人公・眞人の声を演じ、一躍脚光を浴びた山時聡真。以降、着実にステップアップを果たしてきた若き実力派が、ついに映画初主演を射止めた。それが8月22日より全国ロードショー中の『蔵のある街』だ。 舞台は、岡山・倉敷市。幼なじみの紅子とその兄で自閉症の恭介のために、美観地区に花火を上げようと奔走する高校生・難波蒼を演じている。子どもたちの無謀な計画に、大人たちは誰も力を貸そうとしない。けれど、蒼の本気の想いはやがて人を動かし、街そのものを動かしていく。 演じた蒼同様、実は何事も続かない性格だという山時。あきらめが早いと自覚する20歳の飾らない素顔に迫った。 <a href="https://bezzy.jp/2025/08/72500/">…
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映画『星つなぎのエリオ』で演じた父親像がくれた気づきとは 「一人を楽しめるのは、独りじゃないから」現代を旅する松山ケンイチに聞く生き方のヒント
2025.08.12 17:30
松山ケンイチという人は、とてもユニークだ。数々の名作を世に残してきた名優の一人でありながら、故郷の訛りが今も不意に覗く素朴さを失わず、どこか浮世離れした仙人のような空気を醸している。 と思えば、Xでは愉快な投稿の数々でタイムラインを賑わせ、YouTubeでは爆速お遍路ソロの旅を決行。アニメ好き、ゲーム好きとしても知られ、ネット民からの支持は絶大。一方で、ライフスタイルブランド〈momiji〉のオーナーとして、サスティナブルな社会のためにできることを自らの手で実践している。その飄々としながらも確かな芯を持った生き方は、何かと息苦しい現代において憧れですらある。 松山ケンイチは今、どんなことを大切<a href="https://bezzy.jp/2025/08/71776/">…
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ドラマ『セカハル』さながらのサポート力はいつ身につけた? 大倉空人が掴んだ鮮明な理想像 これまでの転機を後押しした存在とは
2025.07.17 18:00
スポットライトを浴びてキラキラしているように見える人も、人知れず苦悩を抱えている。ドラマ特区『世界で一番早い春』で主人公・真帆の良き味方となる嵐景政を演じる大倉空人(原因は自分にある。)もまた明るい笑顔の裏側で悩んだ時期があった。 演じる嵐同様、自らも「サポート役のほうが得意」と言う。コミュニケーション能力抜群。頭の回転も速く、空気を読む力に長けている。そんな彼の愛すべき武器の数々は、同時に彼を守る鎧でもあった。【記事最後にプレゼント情報あり】 仕事の後悔はごはん食べて寝て一旦忘れます ──ご自身の演じる嵐についてどんな印象を抱きましたか。 最初はすごい淡々と喋るクールな人かなと思ったんですけ<a href="https://bezzy.jp/2025/07/70493/">…
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岩代太郎の音楽×首藤康之演出によるこの作品だけの個性とは 三宅健と馬場ふみかが“現在進行”の世界に祈りを捧ぐ 奏劇vol.4『ミュージック・ダイアリー』開幕
2025.06.22 15:00
奏劇 vol.4『ミュージック・ダイアリー』が、6月21日(土)に東京・よみうり大手町ホールで開幕した。 「奏劇」は、作曲家の岩代太郎が音楽と演劇の融合を目指し、2018年に始めた舞台シリーズだ。第4弾となる今作『ミュージック・ダイアリー』は、音楽を言葉として伝え、戦争で離れ離れになった男女が愛と平和を求めて音楽日記を交換する……つまり“ミュージックダイアリー”を交わすという作品だ。出演は、「奏劇」には2回目の参加となる三宅健と、今回初参加となる馬場ふみか、西村まさ彦の3人。そして、2人のピアニスト……なんとも、シンプルな構成だ。 講談師、久遠泰平(西村まさ彦)から語られるのは、涙の恋物語。始<a href="https://bezzy.jp/2025/06/69195/">…
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テント公演でしか味わえない醍醐味、体感すべき魅力を解説 安田章大の“特権的肉体”が縦横無尽に跳ね回る!新宿梁山泊『アリババ』『愛の乞食』開幕
2025.06.17 18:30
花園神社のテントに、安田章大が立っている。何度も目を疑いそうになるが、これは今、新宿で起こっている紛れもない“事件”だ。それも、とびきりワクワクするタイプの……! SUPER EIGHTの安田章大が東京・新宿の花園神社境内 特設紫テントにて6月14日より上演中の新宿梁山泊『愛の乞食』『アリババ』に出演。それに先がけ13日、公開ゲネプロと囲み取材が行われた。 安田章大と新宿梁山泊の主宰・金守珍、そして唐十郎作品の組み合わせは2023年の『少女都市の呼び声』に続いて2回目となるが、前作がTHEATER MILANO-Zaという立派で大きな“新劇場”だったのに対し、今回はなんと新宿梁山泊のホームグラ<a href="https://bezzy.jp/2025/06/68865/">…
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死期を悟った人間が遺した作品を白井晃はどう解釈したのか? 松岡充主演ミュージカル『LAZARUS』開幕、デヴィッド・ボウイ最後の“ギフト”が日本でも
2025.06.03 17:00
松岡充主演のミュージカル『LAZARUS』が5月31日(土)、KAAT神奈川芸術劇場<ホール>で開幕。それに先駆けて5月30日に公開ゲネプロと記者会見が行われた。 伝説的なロック・スターで、1970年代以後のファッションやアート、カルチャーに多大な影響を及ぼし、2016年1月10日に亡くなったデヴィッド・ボウイ。『LAZARUS』は彼の最後のアルバム『★(ブラックスター)』と同時期に制作され、遺作ともなったミュージカルで、2015年にオフブロードウェイで初演されたもの。今回が日本初演となる。 ボウイが主人公を演じた映画『地球に落ちて来た男』(1976年)にインスパイアされた本作は、地球に取り残<a href="https://bezzy.jp/2025/06/67923/">…
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丹生明里、映梨那、中村里帆らが織りなす物語の魅力とは 時代を超え、“道を切り開く”少女たちに胸が熱くなる 舞台『フラガール』がくれるエネルギー
2025.05.27 20:15
舞台『フラガール-dance for smile-』が2025年5月22日、新国立劇場 中劇場にて開幕。それに先駆け同日、公開ゲネプロと会見が行われた。 『フラガール』といえば、2006年に公開され、日本アカデミー賞最優秀作品賞やキネマ旬報ベストテン第1位など、数々の映画賞を受賞している名作映画。これまでに何度も舞台されているが、この『フラガール -dance for smile- 』自体は2019年、2021年、2022年に続いて4演目となる。 物語の舞台は、昭和40年の福島県いわき市。エネルギー革命によって炭鉱の町が衰退していく中、未来を切り開くためフラダンサーを目指す少女たちの奮闘を、笑<a href="https://bezzy.jp/2025/05/67527/">…
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再再演を迎えた名作を今の時代だからこそ観るべき理由とは MLBのロッカールームが象徴する、現在進行形の複雑な“世界” 舞台『Take Me Out』開幕
2025.05.20 17:30
「その時代に上演される意味」を持つ作品というのがあるとしたら、まさに今作と言えるだろう。舞台『Take Me Out』が、2025年5月17日より開幕。それに先立ち、5月16日に記者会見と「レジェンドチーム」の公開ゲネプロが行われた。 メジャーリーグを舞台に、その華やかな選手たちの関係を捉えながら、そこに渦巻く閉鎖性によって浮彫りになる様々な実情にスポットを当てた『Take Me Out』。2016年、2018年と上演され、今回は7年の時を経ての再再演だ。しかも再演のオリジナルメンバーに新メンバーを加えた「レジェンドチーム」と、完全オーディションで選び抜かれた「ルーキーチーム」の2チーム体制で<a href="https://bezzy.jp/2025/05/67057/">…
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