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高畑勲と交流があった監督の考える日仏アニメの違いとは 『古の王子と3つの花』監督のミッシェル・オスロが意見する、アニメーション技術の過去と未来
2023.07.21 18:00
「僕は太陽が燦々と降り注ぐヴィルフランシュ=シュル=メールで生まれ、海岸から少し遠いおばあちゃんの家にいました。海岸まで一人で行って、家に戻る日々でしたね。そしてカラフルな色彩が溢れるアフリカで幼少期を過ごしました。」 そう語るのは、今年80歳になるフランスを代表するアニメーション映画監督ミッシェル・オスロ。7月21日公開の最新作『古の王子と3つの花』のプロモーションのため、来日した。「運命は変えられる」という印象的なキャッチコピーの本作は、エジプト・フランス・トルコの3つの異なる都市と、古代・中世・18世紀という3つの異なる時代を舞台に、自分を信じることで運命を変え幸福を手にする3人の王子の<a href="https://bezzy.jp/2023/07/29135/">…
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日本作品にもオマージュを捧げた背景を語る 『マッド・ハイジ』ハートマン監督&クロプシュタイン監督が狂った快作に込めた熱い想い
2023.07.18 17:30
「教えて、おじいさん」の歌詞でお馴染みの『アルプスの少女ハイジ』。日本では高畑勲と宮崎駿によるテレビアニメが記憶に残るが、原作の方は著作権が失われ、パブリックドメインとなっている。そんな背景で生まれたのが、同国スイス出身の監督とプロデューサーが手がけたエログロ&バイオレンスにアレンジされた映画『マッド・ハイジ』だ。 “スイス映画史上初のエクスプロイテーション映画”と謳われる本作は、独裁者によって牛耳られ、搾取(エクスプロイテーション)が蔓延るダークなスイスを舞台に、愛する者を奪われたハイジが復讐を誓う物語。予告編が公開された時から大きな反響を呼んでいたが、一体どんな経緯で本作は誕生したのか。狂<a href="https://bezzy.jp/2023/07/28811/">…
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関根勤のマニアック映画でモヤモヤをぶっ飛ばせ! 実話に基づくストーリーとマ・ドンソクの迫力に痺れる『犯罪都市』
第14回 2023.06.25 12:00
関根勤が偏愛するマニアックな映画を語る連載『関根勤のマニアック映画でモヤモヤをぶっ飛ばせ!』。第14回は2018年に日本公開された『犯罪都市』。 中国マフィアのボスが手下を連れて、借金の回収を目的にソウルにやってきた。あまりの暴力的な彼らのやり方によってソウル市内の暴力団組織との抗争も激化。そんな中、ソウルのチャイナタウンを管轄とする刑事が、地域の平和を守るために一斉検挙を計画する。マーベル映画にも出演したことで世界的に人気が高い俳優、マ・ドンソクを主演に迎えたシリーズ第1作目となっている本作の魅力を関根勤が語る。 第14回『犯罪都市』 今回『犯罪都市』を紹介するのは、前回の『蘇える金狼』松田<a href="https://bezzy.jp/2023/06/27763/">…
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関根勤のマニアック映画でモヤモヤをぶっ飛ばせ! 松田優作の凄まじさを見る、今の映画が物足りない人におすすめしたい『蘇える金狼』
第13回 2023.05.28 12:00
関根勤が偏愛するマニアックな映画を語る連載『関根勤のマニアック映画でモヤモヤをぶっ飛ばせ!』。第13回は1979年に公開された『蘇える金狼』。 1億円強奪殺人事件の犯人・朝倉哲也の表の顔は、一般サラリーマンだった。大企業の経理部に所属し、夜間大学卒・補欠入社のうだつのあがらない社員を装っているが、実は銃の扱いに長け、ボクシングジムで鍛練を重ねる裏の顔を持っている。そしてひそかに資本金15億円を擁する自社・東和油脂の乗っ取りを企てていた。監督を務める村川透は1978年から主演の松田優作とタッグを組み、様々な作品を手掛けてきた──。その中でも特におすすめの一作と唸る関根勤が、本作の魅力を語る。 第<a href="https://bezzy.jp/2023/05/26238/">…
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オスカー2冠に輝いた話題作が持つテーマと役への解釈を語る 「ネットのコメント欄は恐ろしくて酷い」ブレンダン・フレイザーが振り返る『ザ・ホエール』
2023.04.26 12:00
アカデミー賞主演男優賞を受賞したことで話題となった映画『ザ・ホエール』が全国公開されている。本作は余命がわずかであることを知った体重272キロの孤独な男・チャーリーが、最期に娘との絆を取り戻そうとするヒューマンドラマ。『ブラック・スワン』や『レクイエム・フォー・ドリーム』『マザー!』などで知られるダーレン・アロノフスキーが監督を務めている。 チャーリーの家には数少ないが様々な登場人物が出入りする。本作でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされたホン・チャウ演じる看護師のリズ、Netflix『ストレンジャー・シングス/未知の世界』シリーズでお馴染みのセイディー・シンク演じる娘のエリー、タイ・シンプ<a href="https://bezzy.jp/2023/04/24232/">…
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関根勤のマニアック映画でモヤモヤをぶっ飛ばせ! 今まで観たことのない本当の恐怖が味わえた『ボーダーライン』
第12回 2023.04.09 12:00
関根勤が偏愛するマニアックな映画を語る連載『関根勤のマニアック映画でモヤモヤをぶっ飛ばせ!』。第12回目は2015年に公開された映画『ボーダーライン』。 FBI捜査官のケイトは、とある誘拐事件を担当していた。その事件の過程で部下を失った彼女は、その主犯格である麻薬カルテルの親玉を追う捜査に上司の推薦で参加することに。しかし、彼女を含めチームを率いる国防総省のマットは秘密主義で、行動を共にする謎の男・アレハンドロの存在も気になっていたケイト。事件の真相に近づけば近づくほど、彼女は後戻りできなくなるのであった。『メッセージ』のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督ガ手がけた本作は大きな話題を呼び、2018年に続<a href="https://bezzy.jp/2023/04/23222/">…
#エミリー・ブラント#ジョシュ・ブローリン#ベネチオ・デル・トロ#関根勤#関根勤のマニアック映画でモヤモヤをぶっ飛ばせ!
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関根勤のマニアック映画でモヤモヤをぶっ飛ばせ! 日本で洋画コメディがヒットしない理由を考えさせられる『ペテン師とサギ師/だまされてリビエラ』
第11回 2023.03.12 12:00
関根勤が偏愛するマニアックな映画を語る連載『関根勤のマニアック映画でモヤモヤをぶっ飛ばせ!』。第11回目は1989年に公開された映画『ペテン師とサギ師/だまされてリビエラ』。 お金持ちの夫人相手に詐欺を働く英国紳士のベテラン詐欺師ローレンス(マイケル・ケイン)。いつものように詐欺を働き、列車で帰路に帰ろうとするとそこに現れたのは若手のアメリカ人詐欺師フレディ(スティーヴ・マーティン)だった。自身の詐欺の縄張りである南仏の避暑地に彼も向かうことを知ると「2人も詐欺師はいらない」ということで、ローレンスはアメリカ人女性をターゲットに、どちらが先に早く5万ドルを巻き上げるか勝負を持ちかけるのであった<a href="https://bezzy.jp/2023/03/21213/">…
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関根勤のマニアック映画でモヤモヤをぶっ飛ばせ! 天才ジム・キャリーがとにかく羨ましくなる『マスク』
第10回 2023.02.05 12:00
関根勤が偏愛するマニアックな映画を語る連載『関根勤のマニアック映画でモヤモヤをぶっ飛ばせ!』。第10回目は1994年に公開された映画『マスク』(日本公開は1995年)。 冴えない銀行員のスタンリー・イプキスは、いつも空回りしてしまうお人好し。そんな彼はある日窓口にやってきた美女ティナに惚れるも、彼女の前で醜態を晒してしまう。しかし、ひょんなことから拾った木製の仮面を顔につけた途端、破天荒な魔人マスクに変身してしまった。本来の自分とは正反対の性格や強さになった彼は、再びティナにアプローチを試みるが、ギャングに目をつけられてしまう。 昨年『ソニック・ザ・ムービー/ソニック VS <a href="https://bezzy.jp/2023/02/18662/">…
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驚き・批判の声が挙がっている理由を考察 第95回アカデミー賞ノミネーションが発表 その結果は意外なものに
2023.01.26 17:00
1月24日22時30分(日本時間)から発表された、2023年度のアカデミー賞ノミネーション。例年最も注目される作品賞をはじめ、主演男優賞や女優賞、監督賞といった主要部門のほか、音響賞や撮影賞までの合計23部門においてアカデミー会員が投票した作品や人物らがノミネートされた。前哨戦として謳われるゴールデン・グローブ賞も先日執り行われ、その結果や例年のアカデミー賞の結果から、我々はノミネート作品や人物を予想していた人も多いはず。しかし、今年は予想外な結果になったものが多い印象だった。 まず最多の10部門でのノミネートを飾ったのは、ゴールデングローブ賞でも主演女優賞、助演男優賞(ともにミュージカル/コ<a href="https://bezzy.jp/2023/01/17890/">…
#イニシェリン島の精霊#エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス#フェイブルマンズ#第95回アカデミー賞#西部戦線異状なし
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関根勤のマニアック映画でモヤモヤをぶっ飛ばせ! なぜ、加山雄三が“若大将”と称されたかがわかる『エレキの若大将』
第9回 2023.01.09 12:00
関根勤が偏愛するマニアックな映画な語る連載「関根勤のマニアック映画でモヤモヤをぶっ飛ばせ!」。第9回目は1965年に公開された映画『エレキの若大将』。 主人公の“若大将”こと田沼雄一(加山雄三)は、京南大学のアメリカンラグビー部次期キャプテンに任命され、自宅のすき焼き店「田能久」で宴会を開いた。しかし、その帰りに酔った“青大将”こと石山新次郎(田中邦衛)が飲酒運転で事故を起こしてしまう。事故の被害者は、楽器屋に勤める星山澄子(星由里子)。雄一は石山の罪を被るが、事故の賠償金をどうするか途方に暮れてしまう。 昭和を彩った「若大将シリーズ」の第6作目であり、岩内克己が監督を務める本作。加山自身が作<a href="https://bezzy.jp/2023/01/16596/">…
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