2026.06.30 11:00
©2027「あをの情」製作委員会
2026.06.30 11:00
俳優の奈緒が主演を務め、石川寛が13年ぶりにメガホンをとる長編映画『あをの情』が2027年に全国公開されることが決定した。
孤独や未熟さを抱えながら生きる人々の心情を描く本作で奈緒が演じるのは、広告会社で働く非正規WEBデザイナー・みつ。「人のこころを動かす仕事がしたい」と願いながらも正社員になれないまま29歳になった彼女は、さまざまな人との出会いや再会を通して胸の内にしまい込んでいた理不尽や迷いを初めて言葉にしていくうち、“誰かに本音を話せた”というささやかな出来事に心を静かに動かされていく。そんな彼女の揺れる心情を、石川寛監督ならではの繊細なまなざしが誰かとわかりあえた気がした一瞬の尊さとしてすくい上げ、一作として結実させた。
本作の監督を務める石川寛は、CMディレクターとして「トンボ鉛筆」や「日本医師会」、「資生堂」など数々のCMを手がけたのち、2002年に『tokyo.sora』で長編デビュー。その後も『好きだ、』(2006年)、『ペタルダンス』(2013)などを手がけてきた。淡く美しい色彩の世界観と繊細でリアルな空気感を捉えた演出で熱狂的なファンを持ち、『好きだ、』ではニュー・モントリオール国際映画祭最優秀監督賞を受賞するなど、国内外で高く評価されている。
公開決定に併せて解禁されたのは、空を背景にタイトルと「あを」という言葉の意味だけを配した、シンプルな一枚のイメージビジュアル。タイトルにも掲げられた「あを」は「青(あお)」の古語で、光の感覚や青だけでない様々な色相、あるいは未熟という意味を持つという。本作で描かれるのは、迷いや未熟さを抱えながら、それでも誰かと心を通わせたいと願う人々の「あを」の情。主演を務めた奈緒は、クランクアップ時に「もし今までの日々がこの石川組と出会わせてくれたとするなら、これまでの人生で出会った切なさも心から受け止められると思った」と強い思い入れを語った。
また、テアトル新宿とヒューマントラストシネマ渋谷の2館限定でこのイメージビジュアルを使用したA5サイズのミニチラシの配布とポスター掲出も決定。裏面には劇場でしか手に入らない特別なビジュアルが掲載され、いち早く作品世界に触れられる機会となる。なお、みつを取り巻く登場人物たちを演じるキャスト情報や、本作の世界観を紐解く続報も予定されている。
奈緒(みつ役)コメント
憧れの石川寛監督と出会い、私は「あを」という言葉の広さを知りました。未熟なだけだった自分と幸せなサヨナラをして、私の歩みは少しだけ加速し始めました。きっと、東京という忙しないこの街で、今日も誰かが人知れず立ち止まり、そして静かに進み始めるのでしょう。あまりに純度の高い撮影の日々の中、何度心の中で「私は石川組が好きだ。」と言い切ったのか数え切れません。きっとこの作品が静かに、誰かに届くことを心から信じています。

石川寛(監督・脚本・編集)コメント
映画に残せるものについて思い考えた時期があります。人の、ささいなことでゆれ、うつりゆく感情の流れを残したい。それがはじまりでした。
僕らの日常に起こりうるささいなことに、自分が通ってきたいくつかの感情、出会ってきた人たちの感情をかさねあわせ、脚本を書きました。
はじめて相手の言葉をきき、こころがゆれ、そこを通ってきた言葉をはじめて相手に投げかける。そんなふうに役の感情を生き、そこにいることができる役者の人たち。その人たちの感情表現に、幾度となくこころふるえました。
未熟かもしれない頃の感情の、ゆれて刻々とうごいていくさま、そのあいまいな境目、うつりゆく時間。それを感じてなにを思い考えてもらえるか。スタッフ、役者のみなさん一人一人と、こころをこめてつくりました。

