主題歌は折坂悠太の書き下ろし「シミレ(feat. 柴田聡子)」
不思議な縁で巡り合う有村架純×石田ひかり×姫野花春の物語、映画『さとこはいつも』本予告解禁
2026.06.24 08:00
©2026 「さとこはいつも」製作委員会
2026.06.24 08:00
有村架純×石田ひかり×姫野花春をトリプル主演に迎え、沖田修一監督が長編映画デビュー20周年イヤーに贈る完全オリジナル新作『さとこはいつも』の本予告と本ビジュアル、主題歌情報が一挙解禁された。
これまでもユニークでどこかキュートな人間たちを温かな眼差しで描き続けてきた沖田監督が本作で描くのは、年齢も育った環境も異なる3人の「さとこ」という女性たち。初めての恋を持て余し、妄想が暴走していく中学3年生の15歳・中井聡子役に姫野花春。不倫も仕事もスランプ気味、迷走中の映画配給会社勤務の35歳・西田沙都子役に有村架純。子育てがひと段落し、久々の自分時間で夢に目覚めた55歳・飯島里子役に石田ひかり。そんな“さとこ”たちが、自由で、みっともなくて、愛おしい日々を〈自分の物語〉として書き始めたことで、3人の人生が交差していくことになる。
解禁された本予告は、沙都子(有村架純)が“不倫相手の妻にうっかり刺される”という衝撃的なシーンから幕を開ける。その後映し出されるのは、3人の“さとこ”たちの物語が少しずつ、確かに動き出していく瞬間だ。
15歳の聡子(姫野花春)は、自身の書いた文章を「歌舞伎を見ないで書いた子の中でダントツだわ」と国語教師(吉田羊)から褒められ、戸惑いながらも自分の内側から何かが芽吹く感覚を覚える。35歳の沙都子は、村本(オダギリジョー)との6年間にわたる不倫の日々を『失楽園』さながらの情熱と滑稽さが入り混じる記憶として振り返り「エモいぜ」と自嘲気味に呟く。そして55歳の里子(石田ひかり)は、健康のためにトランポリンを跳ぶ穏やかな毎日を送りながらも3人兄弟の子育てを終え、どこか満たされない思いを抱えていた。「気がついたらお互いジジババですね」と夫(筒井道隆)に語りかけられ「私は違いますけど!」と軽やかに返すセリフからは、まだ終わらない人生へのささやかな抵抗が垣間見える。
やがて映像は、3人がそれぞれ次の一歩を踏み出したことで訪れる大きな変化へと加速。聡子は耳鼻科で鼻の孔にネブライザーを突っ込み煙を吹かすという、異性から最も見られたくない状態で鉢合わせたところから初恋が始まり、里子は忙しない日々の中でいつの間にか心の奥にしまい込んでいた〈書くことの夢〉を思い出し、そして沙都子は〈6年に及ぶ不倫のフィナーレ〉へ向かって歩き始める。
それぞれが自由に、赤裸々に、愛おしむように物語を紡ぎだしたことで、やがて不思議な縁で巡り合っていく3人の“さとこ”たち。笑いと涙、後悔と希望が折り重なりながら、奇跡のように続いていく人生の尊さを映し出した予告編となっている。
本予告とあわせて解禁された本作の主題歌は、シンガーソングライター・折坂悠太が本作のために書き下ろし、同じくシンガーソングライターであり詩人で、奇しくも“4人目のさとこ”となった柴田聡子を迎えて歌う「シミレ(feat.柴田聡子)」。折坂は「エンドロールが終わりじゃなく、句読点になるように。またここから物語を紡ぎ出す誰かに、思いをはせながら歌いました」と楽曲に込めた想いを語り、劇中音楽も担当した柴田は本作について「時間をかけてじっくりと物事を描く映像と言葉に満たされ、おかしみ、かなしみ、よろこび、さまざまな感情を抱き込んだ心の開かれる映画」とコメントした。

元々ファンであったことから、緊張しつつも強い希望で2人にオファーをしたという沖田監督。柴田が手掛けた劇中音楽については「柴田さんが作ってくださる音楽はどれも素晴らしく、三人の『さとこ』にそっと寄り添うように、彼女たちの心情を引き立ててくれています」と絶賛。さらに折坂が書き下ろし、柴田ととも歌う主題歌のデモ音源を初めて聞いた際、不思議と涙が出たと明かし「映画の主題歌として素晴らしいのはもちろん、それとは関係なしに、この曲がただ好きで、今でも繰り返し聴いています。早くたくさんの人に聴いてもらえると嬉しいです。」と語った。
併せて解禁された本ビジュアルポスターは、劇中に登場する台詞〈人にみてもらわないと、何もないことになっちゃいますから〉というキャッチコピーとともに、窓からのぞくみずみずしい新緑を背景に“さとこ”たちが並んで座っている姿を切り取ったもの。〈書くこと〉との出会いをきっかけに、人生の新たな一歩を踏み出そうとする3人の静かな決意や衝動が表情から溢れ出るデザインとなっている。
これまで本作では吉田羊、黒田大輔、小川冬晴、筒井道隆、鳴海唯、髙田万作、オダギリジョー、青木柚、細田佳央太といった豪華俳優陣の出演が続々と発表されてきたが、この度最後の追加キャストとして、沖田修一監督作品には欠かせない古舘寛治の出演も解禁。数々の沖田作品で独特の存在感を放ってきた古舘がどのような形で3人の“さとこ”たちの人生に関わるのか、その詳細は映画を観るまでのお楽しみとなっている。
沖田作品が描く温かさを備えつつ、そこに “毒を一滴垂らしたニンマリ感”が練りこまれた本作。“自分の物語を書く”ことで“自分を解放”し、“自分の人生の決着”をつけていく3人の奮闘を描く『さとこはいつも』は9月18日(金)に全国公開される。
折坂悠太 コメント全文
創作の途中にふと、「これは誰かの物語とつづいてる」と思う事があります。偶然か必然か、時空を超えて、知らない誰かとゆるやかに重なる。この映画の脚本を読んだ時、その不思議な感覚が自分だけのものじゃなかったんだと、ほっこりと嬉しくなりました。
煙の立つ彼方、のびる影が重なりあう土手で、柴田聡子さんと待ち合わせ。エンドロールが終わりじゃなく、句読点になるように。またここから物語を紡ぎ出す誰かに、思いをはせながら歌いました。

柴田聡子 コメント全文
3人の女性がそれぞれに新しい冒険をしていく素敵な作品に音楽で携われたことがとてもうれしく感謝の気持ちでいっぱいです。折坂悠太さんに誘って頂いてエンディングテーマを一緒に歌わせていただいた経験も忘れられないものとなりました。
時間をかけてじっくりと物事を描く映像と言葉に満たされ、おかしみ、かなしみ、よろこび、さまざまな感情を抱き込んだ心の開かれる映画だと思います。
公開がとても楽しみです。

沖田修一監督 コメント全文
そもそもファンであるお二人に、映画の音楽をお願いするのですから、とても緊張しました。折坂さんの主題歌のデモを、ソファーでお二人に挟まれる形で聴いたら、なんだか不思議と涙が出まして、映画が報われたような気がしました。
歌い手でもある柴田さんに映画音楽をお願いするなど、そもそもしてもよいものか最初は腰が引けましたが、全部杞憂で、柴田さんが作ってくださる音楽はどれも素晴らしく、三人の「さとこ」にそっと寄り添うように、彼女たちの心情を引き立ててくれています。柴田さんのハミングはもう、もう一人の「さとこ」のようでした。
ずっと以前から、プロデューサーの筒井さんと、いつか折坂さんに主題歌をお願いしようと話していたのが実現しました。そして更にそこに柴田さんが参加するとなった時に、ちょっと冷静でいられませんでした。映画の主題歌として素晴らしいのはもちろん、それとは関係なしに、この曲がただ好きで、今でも繰り返し聴いています。早くたくさんの人に聴いてもらえると嬉しいです。
