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INTERVIEW

髙橋海人との共演で挑んだ『君の顔では泣けない』難役の裏側

芳根京子にある“心の軸” 覚悟を決めた1年で笑顔が絶えなかった理由とは

2025.11.19 18:00

2025.11.19 18:00

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私の唯一の自慢は、人に恵まれていること

──この映画を観ていちばん強く感じたのは、自分を大切にすることでした。芳根さんは自分を大切にできていますか。

年々大切にしようという気持ちが強くなっています。20代前半まではとにかくお仕事がいちばん好きだし楽しくて休みたくないと思っていたんです。けれど、今は自分の時間も大切だなと思うようになって。ちゃんとそこでインプットをすることで、お芝居にもプラスになるんだということがわかるようになりました。

なので、去年初めてまとまったお休みをいただいて、海外に出かけたり、お友達と遊んだりする時間をたっぷりつくりました。そうしたらまたさらにお仕事が楽しくなったんです。これからも年に1回は自分の時間をとれるようにしたいなと思っています。

映画『君の顔では泣けない』より

──よかったです。今年は『まどか26歳、研修医やってます!』『波うららかに、めおと日和』と2クール連続で連ドラに主演して、『めおと日和』は終盤、舞台『先生の背中』とも重なっていたじゃないですか。一体どうやって生きてるんだろうと思っていたので(笑)。

どうやって生きてたんでしょうね(笑)。今年は外に出かけるというより、おうちでの時間を大切にするようにしていました。お休みの日に外が明るい時間からお風呂に入って、ビールを飲みながらおつまみをつくるのが好きなんです。そういう時間に癒されていました。

「私、今暇だ!」と感じられる時間が好きなんです。忙しい日々が続くからこそ、そういう時間を自分からつくりにいくようにしています。

──充実した1年だったと思いますが、振り返ってどんな1年になったと感じていますか。

応援してくださる方の声ってこんなにもパワーになるんだなということを改めて感じられた1年でした。2クール連続で主演をさせていただいて、2作目の途中から舞台も始まる。本当に未知の世界だったので、マネージャーさん含め、正直どうなるかわからないけど、これを乗り越えたら絶対に強くなれるって覚悟を決めて踏み出したんですね。

実際、大変なこともありましたが、やらなければよかったと思ったことは1日もなかったです。それは応援してくださっているみなさんが励ましの声をくださったおかげです。みなさんの応援が心の支えでした。私の唯一の自慢が、人に恵まれていることなんです。私は人と出会う運の良さもあってここまで来ることができたと思っているのですが、今年はそれをより一層強く感じる年でした。せっかくなのでこの勢いのままもうちょっと駆け抜けていけたらなと思っています。

──芳根さんって本当にいつも明るく、誰に対しても笑顔で接する方だなという印象があって。でも、インタビューでは昔は引っ込み思案だったとよくお話しになっていますよね。

引っ込み思案で、人見知りで、内向的で、ネガティブで、人前に出られない幼少期でした。

──そういう自分って今もどこかにいるんですか。

います。ですが、今回もそうですが自分が真ん中に立たせていただける作品のときに、そんなネガティブな座長は嫌じゃないですか。せっかくご縁があって、いろいろな方が集まって作品をつくりあげるからこそ、一人でも多くの方にこの作品に関わって幸せだったなと感じてもらいたいと思っています。そのためにはまず自分が元気でいないとなって。その軸が私を強くしてくれているところはあります。

『めおと日和』の現場で言われたんです、「なんでそんな大変な中で笑っていられるの?」って。でも、笑おうと思って笑っていたわけじゃないんです。周りのみなさんが笑わせてくれるから笑っていただけで。確かに大変なこともありましたが、『めおと日和』の現場に行くことが癒しになっていたし、舞台の現場は先輩方から吸収できるものがたくさんあって、すごく刺激的でした。それぞれさまざまな角度から学ぶところがあって、同時並行で2つの作品を演じさせていただく上ではすごくいいバランスだったなと思います。

──『めおと日和』の現場では、芳根さんの「おはようございます」の挨拶にみなさんが力をもらっていたと聞いています。

“おはようハラスメント”ですね(笑)。あれは自分を鼓舞する意味が大きかったと思います。キャストの方もスタッフの方もいい方たちばかりで、たぶんみなさん、こうでもしないと私が潰れてしまうことを察していらっしゃったと思うんです。その上で私の“おはようハラスメント”に乗ってくださっていました(笑)。やはり人に恵まれていますね。皆さんが「おはよう」と返してくださることで、私が頑張る力をもらっていました。

──今のお話を聞くと、芳根さんの明るさというのは天性のものではなく、周りのみなさんが芳根さんを明るくさせてくれているんですね。

そうだと思います。だから、静かにしておいたほうがいいなというときは黙っています。ちゃんと空気は読むタイプです(笑)。

映画『君の顔では泣けない』場面写真 ©2025「君の顔では泣けない」製作委員会

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作品情報

君の顔では泣けない

©2025「君の顔では泣けない」製作委員会

©2025「君の顔では泣けない」製作委員会

君の顔では泣けない

2025年11月14日(金)全国公開
配給:ハピネットファントム・スタジオ

公式サイトはこちら

キャスト&スタッフ

出演:芳根京子 髙橋海人
西川愛莉 武市尚士
中沢元紀 林裕太/石川瑠華 前野朋哉/前原滉 ふせえり
大塚寧々 赤堀雅秋 片岡礼子 山中崇

原作:君嶋彼方『君の顔では泣けない』(角川文庫/KADOKAWA 刊)
監督・脚本:坂下雄一郎 音楽:Inyoung Park
製作幹事・配給:ハピネットファントム・スタジオ
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(日本映画製作支援事業)独立行政法人日本芸術文化振興会

1997年2月28日生まれ、東京都出身。
2013年にフジテレビ系ドラマ『ラスト・シンデレラ』で女優デビュー。2015年、TBS系ドラマ『表参道高校合唱部!』でドラマ初主演を務めたほか、2016年度後期NHK連続テレビ小説『べっぴんさん』でヒロイン坂東すみれ役を演じた。また、2019年3月、映画『累―かさね―』、『散り椿』で第42回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。近年の主な出演作に、映画『Arc アーク』(21)、『カラオケ行こ!』(24)、ドラマ『それってパクリじゃないですか?』(23)、『RE:リベンジ-欲望の果てに-』(24)、『雪の花 -ともに在りて-』(25)、ドラマ『まどか26歳、研修医やってます!』(25)など。今年は、ドラマ『波うららかに、めおと日和』(CX)で主演を務め大きな話題となり、舞台『先生の背中 ~ある映画監督の幻影的回想録~』(PARCO劇場)へも出演するなど多岐に渡り活躍中。主演映画『君の顔では泣けない』が公開中。

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