2025.11.10 18:00
2025.11.10 18:00
ツアーで“届ける方のeill”をもっと強化したい
──もう1曲、「NEEMIA」についても聞かせてください。これ、最高だなと思って。この曲はA.G.Oさんプロデュースですが、遊び心が詰まっていますね。
前にGANMIというダンスグループの作品でAile The Shotaさんと2人でやった曲でご一緒したんですけど、遊び心のある、チャーミングな方で。私もわりとそっちのタイプだから、一緒に遊んでしまいました。

──〈一富士二鷹三茄子〉はなかなか歌詞に出てこない言葉ですよね(笑)。
なんか、福を呼びたかったんですよね。ちょっと前向きになるじゃないですか。ライブでこれを叫びたいです。「福、来い!」って(笑)。
──英語もあるし、そういうちょっと古式ゆかしい日本語もあるし、韓国語も入ってるし、世界どこ行ってもこの曲でみんなで歌えるっていう曲になってますよね。それこそ来年はアジアツアーもありますけど、アジアにおけるeillの音楽の存在感はどんどん増していて。各国に一緒に歌ってくれる人たちがいっぱいいるという状況は、作品を作っていく上で影響を与えているところはありますか?
そうですね。去年、韓国と台北でライブをしたんですけど、ライブに来たファンの皆さんがたくさん歌ってくれて、言葉の壁はないんだなって感じましたし、本当に好きでいてくれてるのがわかって嬉しかったです。相当好きじゃないと会いに来てはくれないと思うので、自分が音楽をやっていてそんなことが起きるとは、という感覚でした。アジアツアーはデビュー当初からいつかできたら良いなと言っていたので、それが叶うのはすごく感慨深いです。あとは、m-floさんの曲でご一緒したZICOさんは中学生の時からファンでしたし、IVEさんとか、自分が大好きなアーティストとお仕事でご一緒できるのもとても嬉しいです。
──そうやって本当に憧れていたアーティストやカルチャーとすごくどんどん接近していって、一緒に音楽をやるっていう場面が増えてきたし、それを自分で掴み取ってきたわけじゃないですか。そのことが1個1個積み重なって、今作っている曲にも表れている気がするんです。簡単な言葉ですけど、eillさん、自信満々に見えるんですよ。
全然!そんなことないです。でも嬉しいです。
──そうですか? 歌詞に乗せるメッセージも、それでも前に進んでいくっていう意思がより強く出るようになってきたなっていう感じがするんです。それはたぶん、経験に裏打ちされたものなんだろうなって。今作でいえば「fortnight」もそういう曲だなって。
確かに、この曲は殻を破りたいというか、鎧を脱いで生きていこうっていう曲ですね。
──eillさん自身は今どんな意思をもって、どんな未来像を描いていますか?
とりあえず、私はライブがめっちゃ得意ってわけではないので、そこの苦手意識をどんどんなくしていきたいです。
──ライブは得意じゃないんですか?
どちらかというと曲作るのが大好きで。曲作りに行く道で足がすくんだことはないのですが、ライブの当日とかリハーサルのときに緊張することは今でもあって。なんでなんだろうって思うと、やっぱり別人なんですよね。作ってる人と歌ってる人があまりリンクしてない感覚があって。それは全然いいことだと思ってるんですけど、届ける方のeillをもっと強化してみたいというのはすごく思います。ツアーでそれを強化しなきゃなって思いますし、それを乗り越えられなかったら終わりです、くらいに思っています。自分がそこを楽しめないともったいないなって。楽しんでるんですが、心100%で楽しみたいみたいな気持ちがあるんです。
──そういう意味ではアジアツアーとかはまさにいい機会かもしれないですね。新しい場所に行って新しい経験をすることが、一皮剥けるきっかけになるかもしれない。
頑張ります。もっと練習します!








