映画『ミーツ・ザ・ワールド』での出会いや日々の素顔に迫る
杉咲花と南琴奈はどうして惹かれ合った?正反対の2人に共通する“運命の導き方”
2025.10.27 18:00
2025.10.27 18:00
いいことも嫌なことも、運命は捉え方次第
──この映画は、「食べる」という行為をシンボリックに描いています。お二人にとって「食べる」ってどんな行為ですか。
杉咲 自分を満たす行為ですね。友達が教えてくれたのですが「腹落ち」という言葉があるじゃないですか。例えば、なにか納得しないことがあったときに、ものを食べることによって腹に落とす。満たそうとするために食欲が湧くことがあるらしいよ、と聞いて。確かに私も疲れたときとかしんどいときは結構食べるんです。あれって、そういうことだったのかなと思いました。
南 私も食べることを大切にしたいなと思っていて。ただ、私は花ちゃんとは逆で、疲れたときとか、食事を後回しにしちゃうんですね。
杉咲 そうなんだ。食欲がなくなっちゃう?
南 というより、睡眠をとりたいとか、別のことを優先して、食に関してはキッチンにあるものを適当に食べるって感じで、雑に扱いがちなんです。でもやっぱり人は食べることによって生きられている。だから、もう少し食べることへの意識を変えたいなって思っています。

©金原ひとみ/集英社・映画「ミーツ・ザ・ワールド」製作委員会
──由嘉里のように泣きながらご飯を食べたことはありますか。
杉咲 あります(笑)。母親と喧嘩して、仲直りした後に泣きながらハンバーグを食べました(笑)。
南 近い! けどこれも逆で(笑)。私は母と喧嘩中に嫌いな食べ物を出されたんです。でも本当にお腹が空いていたから、苦手だけど泣きながら食べました(笑)。
杉咲 可愛い(笑)。
南 中学のときだったんですけど、ピーマンの肉詰めがダメで。
杉咲 ピーマンが嫌だったの?
南 はい。だからもう泣きながら必死に(笑)。

──最後にもう一つだけ。以前、南さんは雑誌のインタビューで「運命的な情報解禁前のお仕事がある」と話されていましたよね。あれって、この作品のことですか。
南 はい。お芝居を始めて、こんなにもこの役がやりたい、この世界に入りたいと思ったのは初めてで。それだけでも運命的なめぐり合わせだったなと思うし、撮影が始まってからも頭の中で思い描いていたことが現実になっていくのを目の当たりにして、これはもう運命だってずっと思っていました。
──お二人は運命を信じますか。
杉咲 運命だって思うこと、あります。それこそ、琴奈と出会えたことも。
南 うれしい……!
杉咲 めぐり合わせってあると思うし、私は、願ったことも叶うものだと思っています。
南 私も運命はあると信じているし、そもそも捉え方次第だなって思っています。いいことがあれば、これは運命だって思うし、嫌なことがあったら、これは避けられない運命だったからしょうがないってパッと切り替える。
杉咲 そこで切り替えられる琴奈は、やっぱりメンタルが強いなと思います。私の場合、お皿が割れたとか、指をぶつけたとか、そんなことが続くとバチが当たってるのかなと思っちゃう(笑)。

──じゃあ、そんなお二人が運気を上げるために実践している心がけを教えてください。
杉咲 なんだろう。願掛けみたいなことはあまりしないほうです。
南 私、あります。
杉咲 なになに?
南 水回りを綺麗にする。キッチンとかお風呂場を念入りに掃除して。寝る前にやるとスッキリする。
杉咲 あー! 綺麗にしてから寝る?
南 そう。ピカピカになると納得して、気持ちよく寝られるというか。
杉咲 それ、私もやる! それで朝起きると最高だよね。
南 最高です。
杉咲 同じだ。あ、じゃあ、私も知らないうちに運気を上げることをやってたのか(笑)。

スタイリスト:池田ミレイ ヘアメイク:宮本愛(yosine.)
シャツ、ハーフパンツ/共にエンフォルド(エンフォルド)
パンプス/スタイリスト私物
南琴奈
スタイリスト:池田ミレイ ヘアメイク:上川 タカエ(mod’shair)
ワンピース、中に履いたスカート/共にノーラ(ノーラ)
ゴールドパールリング/マユオカマツ(マユ ショールーム)



