リーディングミュージカル初挑戦に込める“演じる意味”とは
「学んだことを私立恵比寿中学に持ち帰って報告したい」真山りかが語る、アイドル業への感謝
2025.10.01 19:30
2025.10.01 19:30
相手の気持ちをしっかり聞ける自分でいたい
──確かにアイドルはご自身を形成するすべての要素をフルに活かしたお仕事ですものね。女性アイドルの皆さんは、女性のわたしから見ても女性らしさを魅力的に映し出していると感じます。
アイドルはステージで素敵な衣装を着させてもらって、しっかりヘアメイクをしてもらって、キラキラしていてみんなに憧れてもらえる存在で。でもわたしの周りのアイドルの子たちはみんな「かわいい」と思ってもらえるようにちゃんと努力をしてるんです。でもそれを表に出したりはしないんですよね。ハルにもそういう、葛藤や努力をしっかり隠している面があると思うんです。小動物の女の子として生きていくにはそれなりの度胸が必要で、自立した大人に見えるように虚勢を張ってしまう。自分の職業からもハルに関するヒントが得られるんじゃないかなと思いながら役作りしています。

──「仲良くなれないタイプ」と思う相手も、実はいろいろ抱えているんですよね。
ほんとそうなんですよね。『BEASTARS』のキャラクターもいろんな思いを抱えていて、それぞれを知れば知るほど好きになっちゃう。最初ハルのことを仲良くなれないタイプと思ったのも、ハルがそれだけ自分にはない魅力を持っていたからなんだなと、いまはすごく理解できるんです。だから昔の自分と同じような考え方の人がわたしのハルを観て「仲良くなれないタイプ」と思ってくれたら勝ちだし、あとはこの世の中にきっといるであろう、ハルちゃんみたいな生き方しかできない女の子が観て、苦しみから救われるような気持ちになってもらえたらなと思っています。
──『BEASTARS』は違う種族、違う文化や考え方の動物同士の共存がテーマですが、真山さんは個性的な人たちがたくさんいるエンターテインメントの世界で気持ちよくお仕事をするためにどんなことを大切にしていますか?
わたしは毎日楽しいんですけど、逆に周りの皆さんを日々傷つけているんじゃないかといつも心配で、家に帰って自己嫌悪に陥ることが多々あります(苦笑)。この前もマネージャーさんが移動車を運転していたときに、わたしのマシンガントークに付き合ってくれたのもあって道を間違えちゃったので、嫌な気持ちにさせちゃったんじゃないかなとか……。
──マネージャーさん、「全然嫌な気持ちになってません」と笑ってらっしゃいます(笑)。
良かった(笑)。表面的な会話ができないタイプなんですよね……。だから相手がかわいい何かを持っていたら「これすごくかわいいね! どんなところが気に入って買ったの?」みたいな質問をしちゃうんです。そういうちょっとオタクっぽい会話に付き合ってくれる皆さんに本当に感謝していて……だから日々のお仕事で大切なのは、常に感謝を忘れないことですね。「ありがとう」が飛び交うだけで気持ちもちょっと救われるし。家で「今日しゃべりすぎちゃったな……」と反省するだけでなく、「おしゃべりに付き合ってくれてありがたかったな」という気持ちを持って過ごしています。
──では感謝をすることが難しいくらい、理不尽な目に遭ったときはどうしますか?
そういうときは美味しいご飯を食べて忘れるのが一番!(笑)とは言いつつ「なんでこんなことが起こっちゃったんだろうな」とはどうしても考えちゃいますね。自分に悪いところがあったかな? 相手のどんなところに自分は傷ついたかな? じゃあどうするべきだったかな? と考えるようにしています。でもきっと、そういう衝突が起きるのもコミュニケーションが足りないからなのかなとも思うんです。しっかりそれができれば大抵のことはうまくいくと思うので、相手の気持ちをしっかり聞ける自分でいたいですね。やっぱり生きていると、みんなちょっとずつ言いたいことを飲み込んで生活していると思うんです。「本当はこのお弁当が食べたかったな」とか、そういう些細なことでも、もやもやした感情はたまっていっちゃうので。

──相手を思いやりながらも自己犠牲はしない、という絶妙なラインが大事ですね。
ほんとそうですよね。自己犠牲は不幸しか生まないから、自分の希望を言葉にするのは大事。でも『BEASTARS』のキャラクターは本能的だから、みんな言いたいことを言いすぎですね(笑)。みんなジャックくらいバランスが取れてたらいいのになあ……。ジャックはごはんに夢中になっちゃうかわいいとこもありつつ、みんなの本音をさりげなく聞けるいちばんの大人だと思うんですよね。だからわたしもどんな場所でもできるだけ皆さんが気持ちよく過ごせるように意識ははたらかせていきたいし、私立恵比寿中学はみんなそれができていると思います。だから多分、うちのチームはみんな仲がいいんだろうなって。
──真山さんは傷ついたことや引っかかったことをなあなあにせず、一つひとつ向き合うことで解決策や自分の納得する結論を導き出して前に進んでいくタイプなんだろうなと、お話を聞きながら思いました。
ああ、うれしいです。多分そういうタイプだと思います。
──そういう真山さんが『BEASTARS』という作品でハルを演じるのは、とても意味のあることではないでしょうか。
わたしがハルを演じる意味をしっかりと作りたいですね。『BEASTARS』は踏み入れてみたら途轍もなく広い大草原だった!みたいな、想像以上に自分をのびのびと成長させられる場所だなと感じているんです。共演者の皆さんの広い懐に飛び込んで自分を伸ばしていきたいし、それを私立恵比寿中学に持ち帰ってメンバーのみんなに学んだことを報告したい。『BEASTARS』ファンの皆さんに「真山がやってよかったな」と思ってもらいただけるように、ハルとしての深みを出せたらと思っています。
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