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追加キャストは白鳥玉季、門脇麦、山田真歩ら5名

岩田剛典演じる“イタい中学校教師”が生徒たちの金髪デモにぼやきまくる映画『金髪』特報解禁

2025.07.17 08:00

©2025 映画「金髪」製作委員会

2025.07.17 08:00

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11月21日(金)に公開される岩田剛典主演映画『金髪』の特報映像と全キャストが解禁された。

監督は常にシニカルな目線で人間の愚かさを笑いに昇華させてきた坂下雄一郎。『決戦は日曜日』(22)に続き彼自身が脚本を執筆した本作は、日本独特のおかしな校則や教師のブラックな職場環境、暴走するSNSやネット報道という社会問題を背景に、大人になり切れない教師が生徒たちの金髪デモに振り回されながらも成長(自分がおじさんであることを自覚)していく様を皮肉と愚痴と笑いを交えて描くオリジナルストーリー。その奇抜な物語は、アジア最大の企画マーケットの1つである香港アジア・フィルム・ファイナンシング・フォーラム(HAF)のIDP部門で非香港映画の企画大賞を受賞している。

初の教師役に挑む岩田が演じる市川は、職場で年配の教師たちに囲まれ可愛がられる後輩キャラが板についてしまった30歳という“ちょっとイタい”キャラクター。岩田自身も「今まで演じた中で多分ダントツでみっともなくてダサい主人公」と話している。

映画『金髪』追加キャスト一覧 ©2025 映画「金髪」製作委員会

今回解禁された追加キャストは5名。市川の人生を大きく変えることになる“金髪デモ”の発起人で市川のクラスの生徒・板緑を演じるのは、NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』、李相日監督『流浪の月』(22)、大河ドラマ「どうする家康」(23/NHK)といった話題作への出演が続く白鳥玉季。また、市川と事件が起きる1年前にマッチングアプリを通して出会い、市川を支えながらも子供っぽい行動に違和感を抱き始める恋人・赤坂を門脇麦が演じる。

さらに、市川が職場内で唯一軽口を叩ける同僚・中本役に山田真歩、市川の大学の同級生で市川の良き相談相手・駒井役に田村健太郎、市川の恋人・赤坂と同じクリニックの受付で働く同僚にして赤坂の良き相談相手・西原役に内田慈が決定。岩田が演じる市川とのリアルな人間関係、そして個性豊かなキャラクターたちのぶつかり合いから生まれる化学反応が気になるキャスティングとなっている。

併せて解禁された特報は、自分がおじさんだと気付いていない“イタい中学校教師”市川の「これは金髪の話ではない、私の個人的な話だ」というシュールな一人語りから始まる。校則への抗議としてある日突如として始まった生徒たちによる“金髪デモ”。金髪生徒だらけの異様な光景と、それに翻弄される市川のなんとも言えない表情が印象的な映像となっている。

また、映画の公開に先駆けて9月に幻冬舎文庫よりノベライズ本の発売も決定。Amazonなどで現在予約を受け付けている。

映画『金髪』特報

新キャストコメント一覧

白鳥玉季(板緑役)
台本を初めて読んだ時、「校則」をテーマに進んでいく物語につよく惹かれました。
私自身、校則に疑問をもった経験が少なかったので、ルールに対して真っ直ぐ向き合い、時に大胆に行動する勇敢な戦士のような板緑の姿に圧巻されました。全てが板緑の手のひらで踊らされているようにも思えるほど、魅力的なキャラクターを演じることができ嬉しく思います。
そんな板緑と、おじさん予備軍の少し情けない市川先生とのベストコンビにクスッと笑ったり、胸がじんわり温かくなる瞬間もあります。
この作品を観た後、「校則」という言葉にちょっとだけニヤッとしてもらえたら、それだけで大成功です。ぜひご期待ください!

門脇麦(赤坂役)
私は数日の参加でしたが、監督が心から岩田さんの芝居を楽しみながら撮影している空気が心地よく、リラックスして撮影に臨めました。今まで演じてきた役の中で1番辛辣なことをたくさん言ったかもしれません。でも演じてても笑いを堪えるのが大変だったシーンもあるくらい坂下監督ワールド全開な作品になっております。岩田さんの翻弄されていく姿は普段の爽やかさとはかけ離れてますが、どこかで魅力的です。是非劇場でその姿を見届けてください。

山田真歩(中本役)
中学生の時、理不尽なルールがたくさんあったことを思い出しました。「どうして赤いゴムで髪を結っちゃいけないんですか?」「どうして尾崎豊のCD を下校放送で流しちゃいけないんですか?」。真剣にその理由を聞いても、先生たちは「中学生らしくないから」とか「ダメなことはダメだから」などと、本当に納得いく答えはくれませんでした。
岩田さん演じられる教師・市川が、職員室でも生徒たちにも追い詰められていく様子は可笑しくもあるのですが、ちょっと切なくもあります。かくゆう私も、面倒なことに巻き込まれないように傍観している教師・中本を演じながら、中学生の頃の自分から見て「恥ずかしい大人」になっていないだろうか?と不安にもなりました。

田村健太郎(駒井役)
子供に金髪はダメという校則があるように、大人にも大人のたしなみとして見えない校則のようなものがあります。
子供も大人もなぜこんな決まりがあるんだろうと思うのは同じことで、その“なぜ”を考えていく先にしか、年齢も育った環境も違うあなたと私が通じ合える場所はないのかもしれません。その交わった場所に行けたとき、大人も子供も少しだけ“大人”になれるのかもしれないし、なれないかもしれない…どう思いますか?とスクリーンから尋ねられてるようなスリル。
坂下監督には、正解というニンジンを目の前にぶら下げられ、釣られて走っていたらまだ見ぬ別の光景を見せられた。憎らしい…。
岩田さん、自分のことをおじさんだと思っていないおじさんという役に爽やかさという劇薬をブレンドしてきて、その匂い立つ狂気と羞恥に38才の私は顔で笑って心は号泣完全KO…。みなさま、どうか劇場で確かめてみてくださいよ…。

内田慈(西原役)
門脇麦さん演じる赤坂美咲の同僚・西原を演じました内田慈です。
坂下雄一郎という人はものすごくヘンテコな人です。本人も作品も飄々として見えるけど、中はたぎっている、に違いない。社会(世界)に対して、人に、自分に対して。
私は坂下組には『ピンカートンに会いにいく』『決戦は日曜日』に続き、今作『金髪』で3回目の出演ですが、いつも坂下哲学が徹底されていて、魅了されます。彼の目線から見る世界、そしてそれを表現にするときの温度感が私はとても好きです。
門脇さんとのやりとりがとても楽しかったです。すごくフラットな方で、撮影の合間も沢山おしゃべりをしました。その距離感が、うまく画に(役の関係性に)乗っかってるといいなぁ。
撮影監督の月永雄太さん(『決戦は日曜日』も)のカメラワークもお楽しみに!
お客様が、クスクスと笑っていたら「あ…!」と刺さっちゃう瞬間を、今から想像してニヤニヤしています。

解禁済みコメント

岩田剛典(主演)
日本特有の社会問題や固定観念を今までに無かったような切り口で皮肉と愚痴と笑いを交えて描く、新感覚の映画になりました。
普段から意識していないと自覚しないような、気にも留めずに流れて行きがちな発言や行動。
確かに他人に言われてみたらちょっとダサいよね、みっともないよね、大人げないよね、、みたいな日常あるあるのオンパレード。
そんな絶妙に共感できる、若中年あるある描写が多くてきっと中高年の皆様には必ず刺さると思います。ぜひぜひ、全国のおじさん、おじさん予備軍の皆様に見て笑って頂きたいです。共感しすぎて自分が嫌になっちゃう人もいるかも。
でもきっと劇場を出る時はちょっとスッキリして晴れやかな気持ちで劇場を後にして頂けます。
今まで演じた中で多分ダントツでみっともなくてダサい主人公を演じました。
是非。

坂下雄一郎(監督)
金髪にした中学生たちが集団で登校してくる。
校則がテーマの映画を考えているときに、海外で制服に関する校則に抗議するために男子生徒たちがスカートを履いて登校してきたというネットニュースを思い出し、これがもし日本を舞台にしたらと考えて、髪型の校則に抗議するために生徒たちが金髪に染めて登校してくるという物語の始まりを考えました。
ですがこの映画の主人公は金髪の生徒たちではなくそのクラスの担任教師です。
金髪の生徒たちに負けないくらい個性的で独特なキャラクターである主人公のキャスティングにはパフォーマーだけではなく様々な活動をされている岩田さんにやっていただけたら作品の面白さがより深まるのでは、と思いオファーさせていただきました。想像以上でした。引き受けていただいたこと本当に感謝しています。
岩田さんが毒づき、うろたえ、さわやかぶるさまを確認するためにぜひ劇場でお楽しみください。

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作品情報

金髪

©2025 映画「金髪」製作委員会

©2025 映画「金髪」製作委員会

金髪

2025年11月21日(金)全国公開
配給:クロックワークス

公式サイトはこちら

キャスト&スタッフ

主演:岩田剛典
白鳥玉季、門脇麦、山田真歩、田村健太郎、内田慈
監督・脚本:坂下雄一郎 音楽:世武裕子

2010年1月20日生まれ、東京都出身。2016年、NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」でドラマ初出演。同年、西川美和監督の『永い言い訳』で映画デビュー。約800人の候補からオーディションで役を勝ち取った李相日監督の『流浪の月』(22)での好演をはじめ、大河ドラマ「どうする家康」(23/NHK)、映画『正欲』(23)といった話題作への出演が続く。昨年は今泉力哉監督作『からかい上手の高木さん』(24)や『アイミタガイ』(24)に出演。そのほか主な出演作に「凪のお暇」(19/TBS)、『ステップ』(20)、「テセウスの船」(20/TBS)、「極主夫道」(20/YTV)、『極主夫道ザ・シネマ』(22)、「御手洗家、炎上する」(23/Netflix)、「0.5の男」(23/WOWOW)、「いちばんすきな花」(23/CX)、「水平線のうた」(25/NHK)など。

1983年3月12日生まれ、神奈川県出身。日本大学芸術学部中退後、演劇活動を始める。前川知大、前田司郎、岩井秀人、三浦大輔、ペヤンヌマキなど新進気鋭の作家・演出家の作品に次々と出演しキャリアを積む。2008年、橋口亮輔監督の『ぐるりのこと。』でスクリーンデビュー。その後、舞台や映画、テレビドラマや声優など幅広く活躍している。主な映画出演作は『ロストパラダイス・イン・トーキョー』(10)、『きみはいい子』(15)、『恋人たち』(15)、『下衆の愛』(16)『葛城事件』(16)、『レディ・トゥ・レディ』(20)、『護られなかった者たちへ』(21)、『夜明けのすべて』(24)、『お母さんが一緒』(24)など。坂下監督の作品は『ピンカートンに会いにいく』(18)、『決戦は日曜日』(22)以来3作目の出演となる。

1981年生まれ、東京都出身。2009年映画デビュー。同年の『SR サイタマノラッパー2 女子ラッパー☆傷だらけのライム』で主演に抜擢され、NHK連続テレビ小説『花子とアン』(2014年)をはじめ、映画・TV・舞台で活躍。2016年、主演作『アレノ』で高崎映画祭最優秀主演女優賞を受賞。2021年、主演短編映画『かの山』が第78回ヴェネチア国際映画祭 オリゾンティショートフィルムコンペティション部門に入選。近作にドラマ『海のはじまり』、『御上先生』、『ホットスポット』、『雨上がりの僕らについて』など。女優業の傍ら、ブログでの文章・イラスト執筆なども行う。2025年7月25日公開映画『事故物件ゾク 恐い間取り』に出演。

田村健太郎

アーティスト情報

1986年12月15日、東京都生まれ、東京都立大学卒。
演劇好きの母の影響で幼少より舞台に親しむ。大学時代に俳優を志し、2007年、ブルースカイ作・演出「レミゼラブ・ル」で本格的に演劇活動をスタート。以後、舞台、映画、ドラマとジャンルを問わずに出演。
近年の主な出演作では、Netflix映画「新幹線大爆破」(樋口真嗣監督)の傲慢だが熱い総理補佐官から、ドラマ「ホットスポット」(日本テレビ)での小市民感溢れる地方の役場職員まで幅広く演じ、その他にも、映画「ほつれる」(加藤拓也監督)のモラハラ夫や映画「すばらしき世界」(西川美和監督)での老人介護施設職員・阿部役、NHK 連続テレビ小説「なつぞら」での実直なアニメーター、韓国の人気ドラマ「VOICE」のリメイク版「ボイス110 緊急指令室」(日本テレビ)でのチャラいノリのハッカーなど、飄々としたキャラクターを当てられることが多い一方で、全く異なったキャラクターを演じている。
舞台では「リムジン」(作・演出 倉持裕)、「綿子はもつれる」(作・演出 加藤拓也)、「暮らしなずむばかりで」(作 福原充則 演出 木野花)、「クラッシャー女中」(作・演出 根本宗子)、「図書的人生 Vol.4 襲ってくるもの」(作・演出 前川知大)、「て」(作・演出 岩井秀人)など、気鋭の作家・演出家と作品づくりを共にし、
信頼を積み上げている。

1992年生まれ。映画、ドラマ、舞台とジャンルを問わずに活躍中。近年の主な作品に映画『ほつれる』『あのこは貴族』、ドラマ『厨房のありす』『秘密〜THE TOP SECRET』、舞台『陽気な幽霊』がある。11月には舞台『狩場の悲劇』(紀伊國屋サザンシアターにて)が上演される。

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