映画『君がトクベツ』の手応え、最近の推し活事情も明かす
純粋に応援したいと思ってもらえる、身近な存在でありたい。畑芽育が表現したい理想の自分像
2025.07.05 17:30
2025.07.05 17:30
お笑いライブは完全にリフレッシュです
──同世代の多い現場での撮影でしたが、共演者のなかでお芝居や現場の居方などが印象的だった方がいれば教えてください。
LiKE LEGENDのメンバー・成瀬一生役のNAOYA(MAZZEL)さんは、お芝居が初めてだと仰っていたのですが、肝が据わっているように感じました。NAOYAさんだけではなくライクレの皆さんも、七瀬えみか役の矢吹奈子ちゃんも、皆さんアーティスト活動の経験があるので、私にはない心の底からの輝きみたいものがありました。本当にキラキラしていました。

©︎ 幸田もも子/集英社・映画「君がトクベツ」製作委員会
──畑さんもキラキラしていらっしゃるのではないですか?
アーティストさん特有の何かだと思います。自分を卑下しているわけではなくて、すごく人を惹きつける力のある方々に囲まれて、さほ子がキラキラした皆さんに囲まれて圧倒される様子が自然に描かれているだろうなと思います。
──撮影現場はどんな雰囲気でしたか?
楽しかったです。みんな笑っていて温かい雰囲気でした。仕事をするときはしっかり仕事をして、カメラ外ではワイワイ楽しんで、メリハリのある現場でした。
──畑さんは『君がトクベツ』からどんなメッセージを受け取りましたか。
私自身も物心ついたときから、ずっと何かしらの推しがいて、応援をしていました。誰しもが、そういう気持ちになったことがあるのではないかなと思っています。何かのキャラクターが好きとか、アニメが好きとか、アイドルや俳優さんが好きとか。『君がトクベツ』はラブコメですが、そういう好きなものを追い続けて人が変わっていく成長物語の側面もあって、エールをもらえるような作品になっていると思います。私も応援していただく人間として、夢を与えられるような存在でありたいと改めて思いましたし、色々な作品を通して、純粋に応援したいと思っていただける人間であり続けたいと思いました。

──今、お話にもありましたが、『君がトクベツ』は、さほ子が国民的アイドルグループ・LiKE LEGENDと出会うことで物語が進んでいきます。畑さんはお笑い好きで知られていますが、畑さんの“推し活”の始まりを教えてください。
学生の頃は、女性アイドルも好きでした。AKB48さんとか、少女時代さんとか。ライブに行き、生でパフォーマンスを観ていました。歌って踊っているアーティストを観ると活力も湧いてきますし、自分にはできないことをやっている人たちだからすごいなと思っていました。
──そして今、推しているのはお笑い芸人さん?
そうですね。お笑いも好きです。
──サイン会にも並ばれたそうで。
そうなんです。
──お笑いを推し始めたのは何がきっかけなんですか?
友達に誘われて。……って、さほ子みたいですね。至近距離で、生で漫才を観たときに、その熱量や勢い、現場のリアルな空気感や、その反応を生で感じる芸人さんはどんな気持ちなのだろうと興味がわいて、そこから様々な劇場に足を運ぶようになりました。
──お笑いライブを見に行くのは、畑さんにとってリフレッシュですか? それともお仕事のためのインプットの意味合いも?
完全にリフレッシュです。楽しいですし、劇場で声を出して笑うことが劇場でお笑いを観る醍醐味だと思います。

──最近ハマっている芸人さんはいらっしゃいますか?
ナイチンゲールダンスさんです。ナイチンさんはそれこそ劇場の熱さがすごくて、「この人たちはきっとすごい人たちになるだろうな」と感じました。比べるわけではないですが、同じ回に出ていた他の芸人さんの二歩も三歩も先を行く熱さがあって、すごく刺さりました。急に。
──推しって急にやってきますもんね。
はい。それまでに何回も観ていましたし、面白いなと思っていたのですが、あるとき劇場でビビっときて「応援したい!」と思いました。そこからは劇場に足を運んだり、配信で観たりしています。
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