『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』が描く純愛とは
萩原利久×河合優実の価値観トーク 優しくて痛い「恋の残酷さ」に二人が思うこと
2025.05.06 17:30
2025.05.06 17:30
現場で夕日を見るとうれしい気持ちになる
──小西は同じ価値観を持つ桜田に惹かれていきました。ということで、ここからはお二人の価値観がどれくらい近いか確認するために、いくつか質問させてください。まず映画館に行ったら、どのあたりの席に座りますか。
河合 私はあんまり目が良くないので、前から4〜5列目くらいがいいですね。4列目くらいだと、そんなに首を上げなくても大丈夫だし。で、真ん中。
萩原 真ん中なんですね。僕、絶対通路側に座っちゃいます。

河合 なんでですか? 帰りやすいから?
萩原 両隣に人がいると、なんだかんだ気を遣うじゃないですか。でも片方が空いていれば、少なくとも空いてるほうのことを考えないですむので、映画に集中できる。
河合 うんうん。
萩原 あと、めっちゃポップコーンを食べるんです。端だと、少なくとも通路側の肘かけは自分のものだから、どっちにポップコーン置いたらいいんだろうって考えなくていい(笑)。列はそんなに気にしないです。いちばん前は嫌かな、くらい。
河合 面白い。やっぱり人によって違うんですね。

──では次の質問です。夕日を見ると優しい気持ちになりますか。それとも寂しい気持ちになりますか。
河合 どういう気持ちになるだろう。う〜ん。優しいというより、うれしいかな。なんかラッキーじゃないですか。「わあ、今日綺麗」って思えるって。
萩原 僕もどっちかっていったらうれしいが強いかな。現場で1日働いたときとかに見る夕日はすごく好きだし。
河合 わかります。ここは感覚が似てますね。
萩原 ただ、うちの部屋が、めっちゃ日が入ってくるんですよ。だから、夕方とかに起きたときに夕日を見ると悲しくなります(笑)。
──では最後の質問です。フるほうが辛いですか。それともフラれるほうが辛いですか。
萩原 フるほうが辛いかもしれない……。
河合 どうしてフるほうが辛いんですか。
萩原 もちろん瞬間的にはフラれるほうがダメージは大きいと思うんです。ただ、やっぱりフラれるほうが気持ちに整理がつくというか、次に進みやすい気がして。
河合 そっか。その視点はなかったな。
萩原 え。どっち派ですか。

河合 私は絶対フラれるほうが辛いって思っていました。フるほうは、もうその時点で終わっている気がして。フるって決める時間があるから、相手に伝えるタイミングではもう決着がついているんですよね。でも、フラれるほうは何も心が決まらないまま宣告を受けるから、絶対フラれるほうが辛いなって。でも、今話を聞いてちょっと考えが変わりました。
萩原 本当ですか。もちろんどっちも辛いと思うんですけど。こういうのって、どっちかが明確に悪いかというと、必ずしもそうではないし。ただ、人に対して断るのってすごい大変な気がして。
河合 十字架みたいなものが残りますよね。
萩原 そう。だから、映画の話に戻すと、小西もね、辛かったと思います。優しい子なんですよ、小西は(笑)。

スタイリスト:TOKITA/ヘアメイク: Emiy(Three Gateee LLC.)
河合優実
スタイリスト:髙山エリ/ヘアメイク:秋鹿裕子(W)
『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』場面写真 ©︎2025「今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は」製作委員会