“なぜ、それを信じますか?”三池崇史監督が本物の恐怖を描く
綾野剛主演『でっちあげ』に小澤征悦、髙嶋政宏、峯村リエ、東野絢香ら7名 本ポスターも解禁
2025.04.15 18:00
©2007 福田ますみ/新潮社 ©2025「でっちあげ」製作委員会
2025.04.15 18:00
6月27日(金)に全国公開される綾野剛主演映画『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』の追加キャストと本ポスターが解禁された。
福田ますみのルポルタージュ『でっちあげ 福岡「殺人教師」事件の真相』を映画化した本作が描くのは、日本で初めて認定された教師から児童への体罰事件。2003年、小学校教諭・薮下誠一は、児童・氷室拓翔への体罰を理由に保護者・氷室律子から告発されたが、その内容は聞くに耐えない虐めだった。報道をきっかけに薮下は「史上最悪の殺人教師」と呼ばれ、停職処分に。その後児童側を擁護する550人の大弁護団が結成され、民事裁判へと発展するが、法廷は担当教諭の完全否認から幕を開けることになる。
『ヤクザと家族 The Family』(21)、『カラオケ行こ!』(24)などに出演し、Netflixシリーズ『地面師たち』での熱演も記憶に新しい綾野剛が主人公の薮下誠一を演じ、事件の発端者・氷室律子を柴咲コウ、子の訴えを世間に向けて報道した週刊誌記者・鳴海三千彦を亀梨和也が演じる。他にも木村文乃、大倉孝二、迫田孝也、光石研、北村一輝、小林薫ら豪華キャストが勢揃いし、監督は映画『悪の教典』(12)や『怪物の木こり』(23)などのほか2025年にはTVドラマ『新・暴れん坊将軍』でも監督を務める三池崇史が担当する。

©2007 福田ますみ/新潮社 ©2025「でっちあげ」製作委員会
今回発表されたキャストは7名。薮下から酷い体罰を受けたとされる氷室拓翔(三浦綺羅)の診断を担当した大学病院の精神科教授・前村義文役には小澤征悦。週刊誌記者の鳴海三千彦(亀梨和也)の上司で薮下の実名報道を許諾した「週刊春報」の編集長・堂前役に髙嶋政宏。拓翔のクラスメイトで山添純也の母親・山添夏美役に安藤玉恵。前村とともに拓翔の診断を担当した大学病院の精神科医師・箱崎祥子役に美村里江。薮下に処分を下す教育委員会の教育長・藤野公代役に峯村リエ。教頭からの指示で同僚の薮下を監視する戸川役・東野絢香。薮下と律子の民事訴訟を担当する裁判長・橋本役で飯田基祐。すでに解禁されている豪華キャストに加え、脇を固める実力派キャストの出演が明らかになった。
併せて解禁された本ポスターには、想像を絶する状況下に置かれた薮下の複雑な表情をはじめ、訴えかける眼差しや鋭い視線を向ける者、一切の感情が見えない者など、登場人物それぞれの表情が並ぶ。主演の綾野剛が「毎シーン呼吸を忘れるほどの魂の揺らぎ」と撮影時を振り返り、三池監督も「この恐怖は本物です」と語る本作。極上の演技合戦が描く人間の静かな恐ろしさを期待させるポスターとなっており、写真には観る者の気持ちを波立たせる「なぜ、それを信じますか?」というコピーも添えられている。