2025.04.11 18:00
2025.04.11 18:00
菊地姫奈は何の人? 現在においては、多くの人がトップグラビアアイドルとしての姿を想像すると思う。だが菊地姫奈は俳優であり、モデルでもある。昨年はその可能性が大きく広がった1年だった。
メイン出演したドラマ『ウイングマン』や実写版【推しの子】、今年に入ってから映画『遺書、公開。』など話題作に次々と出演。等身大の女子高生から理不尽な目に遭う役柄、嫉妬心にまみれた役柄までこなす彼女の俳優としての魅力が世間にも浸透しつつある。
そして4月に公開された映画『V. MARIA』では、ついに単独初主演。菊地は、ヴィジュアル系のバンギャだった亡き母の足跡をたどることで友情や自分自身、好きなものの尊さを見つめ直す主人公のマリアを演じた。
Bezzyでは2年前の『イカロス 片羽の街』ぶりのインタビュー。めでたく20歳になった菊地の、大いなる成長を感じることができた。

マリアと一緒に成長する過程を意識しました
──初主演映画公開おめでとうございます。決まった時の心境はいかがでしたか?
初主演ということで、私に主演が務まるか、大丈夫かなというすごい不安があったんですけど、でも一つの夢でもあった主演というお話を今回『V. MARIA』でいただけたことがすごく嬉しくて、やるからには本気で挑みたいという気持ちでいっぱいでした。
──ヴィジュアル系というジャンルへの知識はどのくらいお持ちでしたか?
ジャンルとしてあることは知っていたんですけど、深くは知らなくて。メイクにこだわっていたり、ロックな音楽だったりというイメージはなんとなくあって。今回の作品を通して知ることができました。
──本作の撮影をするまで、いわゆるライブハウスには行かれたことはありましたか?
あります! ライブを観に行くことは好きなので、いろんなライブには行っています。
──菊地さんが思う、ライブの魅力とは?
やっぱり生の演奏は迫力がありますし、生だからこそ感じられる音楽っていうのもあると思います。あとはアーティストさんのファンでもあるので、言葉だったり、その日限りの雰囲気が味わえるのがライブの魅力かなと思います。

──V系のライブを体験されていかがでしたか?
ファンの方と演者の方との一体感がすごくあって、ヘドバンをしたり、拳を挙げたり、一回じゃ覚えられなくて、だからこそ何回も通いたくなると思いました。今回撮影を通してV系についてどんどん知れましたし、最後のライブのシーンでは慣れた感じを実際に素の雰囲気で出せて楽しめました。
──マリアを演じるにあたって、菊地さんご自身が心掛けたことを教えてください。
同年代の役ではあったんですけど、母が亡くなって、父がいないというところが私とは違う環境の子なので、亡くなったばかりで前に進むマリアの心境をどうやって表そうっていうのはずっと考えていました。でも私がV系に触れたことがないからこそ、V系を知って成長していく部分では素の自分に重ねるような感じで、マリアと一緒に学んでいく新鮮さ、成長していく過程を表したいと思いました。
──性格的に似ていると思う部分はありますか?
好奇心旺盛な感じや、気になったら周りを気にせずとことん飛び込むというのは似ていると思います。
──では、菊地さんご自身が最近飛び込んだものは?
え~! なんですかね……『ヒプノシスマイク』というラップのコンテンツがあるんですけど、それの映画が始まってからはまってしまって。もう40回以上くらい観ているんですけど……(笑)。はまるととことん突き進むところはマリアと一緒だなって思います。
──マリアより突き進んでませんか(笑)。以前『うたの☆プリンスさまっ』も同じように何十回も行ったとおっしゃっているのを拝見しました。
そうですね、たぶん100回を超えていると思うんですけど……(笑)。

──『ヒプマイ』でも推しキャラが?
そうです。夢野幻太郎というキャラクターがいるんですけど……私は割とまじめで落ち着いたキャラが好きで、チームのリーダーのような落ち着いた雰囲気の子を好きになりがちで、初めて観た時に気になって、まんまと好きになってしまって。一週間で配布されるグッズが変わるんですけど、それの推しが出る時に一日8回観ました。
──ちょっと待った。同じ劇場で8回は観れないですよね?
そうですね(笑)。朝から夜の最後、21時過ぎまでずっといろんな劇場を回ってました。
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