映画『女神降臨』共演秘話から人生の心得まで伸び伸びトーク
Kōki,×渡邊圭祐なりのコンプレックス解消法 2人は「なりたい自分」にどれだけ近づいた?
2025.03.21 18:00
2025.03.21 18:00
コンプレックスは“おもしろポイント”にする
──撮影中、思わず笑っちゃったシーンとかありますか。
渡邊 Kōki,ちゃんがめちゃくちゃ言い間違えるんですよ。ホラー映画が出てくるんですけど、そのタイトルをすんなり言えたことがない。
Kōki, 間違いないです(笑)。
渡邊 麗奈がホラーオタクだから、好きなことを話すときはすごく早口になるんです。ベラベラベラってしゃべるところで必ず1回間違える。で、顔を真っ赤にして恥ずかしがってるところが面白かったです。

Kōki, 本当にご迷惑をおかけしました(笑)。
渡邊 いえいえ(笑)。あと、『After プロポーズ編』で麗奈と俊と悠の3人が大自然の中で話すシーンがあって。麗奈の長台詞の間、ずっと綱くんの周りに大きめの蜂が飛んでたんです。
Kōki, え。全然気づいてなかったです。
渡邊 たぶんKōki,ちゃんは自分の台詞に集中してたと思うんだけど、僕は麗奈を見たり悠を見たりしなきゃいけない芝居だったから、その蜂がもう気になって。綱くんはめっちゃ虫嫌いなんですよ。しかも、近くにあるトンネルの上から水滴が落ちてきただけで大きな声を上げるくらいビビりで。だから、絶対声上げるなと思って見てたら、ずっと我慢してて。
Kōki, すごい!
渡邊 オッケーが出るまで我慢してた。僕はそんな綱くんのプロ意識を見ながらニヤニヤしていました。

──麗奈と俊はホラー映画が大好きという隠れた趣味があります。お二人にも人には言えない趣味ってありますか。
渡邊 隠してることがなさすぎるな。
Kōki, なんだろう……人に話していない趣味とかではないんですけど、馬が好きです。撮影中も渡邊さんとそういう話をして、「どこか乗りに行ける場所知らない?」と聞かれましたね。
渡邊 オススメしてもらった場所をGoogleマップでピンを刺したんです。でも、Kōki,ちゃんから聞いた情報というのをすっかり忘れて、2週間後くらいにKōki,ちゃんに「ここ知ってる? めっちゃいいらしいよ?」っていう話をしていました(笑)。
Kōki, で、私から聞いた話だということに気づかれて、そのとき、初めて渡邊さんの顔が赤くなってるのを見ました(笑)。

──麗奈はオンとオフのギャップが激しい女の子ですが、お二人はオフのときってどんな感じですか。
Kōki, 私は愛犬とじゃれ合ってるときがオフ中のオフなのかなと思います。愛情がぐわっと溢れ出しているので、声もすごく高くなっちゃって、もう日本語ですらなくなっています。その姿は家族にも引かれていますね(笑)。
渡邊 僕はオフもこのまんまだと思います。家でも変わらない。本当にこのまんまです。というか、なるべくオンとオフの境目をなくそうと努力するようにしています。そっちのほうが自分の言葉で話せる気がして。
──渡邊さんはオンとオフに差がないということですが、Kōki,さんはオンモードに切り替えるときはどうしているんですか。
Kōki, どうしてるんだろう…。それこそKōki,は芸名なので、Kōki,と呼んでいただくとスイッチが入るところがあるかもしれないです。
──麗奈は自分の容姿に対してコンプレックスを抱えています。お二人なりのコンプレックスとの向き合い方を教えていただけますか。
渡邊 僕は笑いに変えます。これは環境が良かったからかもしれないですけど、友達がいい感じでイジってくれるんです。友達がガンガンイジってくれるので、それに対して僕もガンガンボケるっていう。今の時代とは逆行しているやり方かもしれないし、イジれる関係性がちゃんとあることが大前提なんですけど。僕は変に気を遣われるより、ネタにしてしまえるほうが楽でした。

──おっしゃる通り、そこにちゃんと信頼関係があるならアリだと思います。
渡邊 僕の場合はそれが地元の友達なんです。仮にちょっと太ったとしても、すぐイジってくれるので、自分の「おもしろポイント」が見つかる感じだったんですよ。コンプレックスが悩みのタネではなく、「おもしろポイント」になったおかげで、人と一緒じゃなくていいんだって思えるようになりました。
Kōki, 私も考え方は近いです。コンプレックスという名前をつけてしまうから、コンプレックスになってしまうと思うんです。そうではなくて、その人の個性だと考えるのがいいんじゃないかと思います。他人と同じほうが安心するとは思うんですけど、人と違うところがその人の光る部分になる。だから、コンプレックスは個性だと思って大切にしてほしいです。
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