2025.02.02 17:30
2025.02.02 17:30
奥平くんとは、会話してお芝居ができている
──富永はいろんな生徒と関わる立ち位置ですが、中でも奥平大兼さん演じる神崎拓斗との関係性がキーになりそうですね。
神崎とは幼なじみという設定で、神崎も富永にだけはナチュラルに話せる感じなんですね。富永から見ても神崎はちょっと手のかかる弟みたいな存在。だから、ちょっと気にかけているところがあるというか、他のクラスメイトとは違う家族みたいな感じで接しているんですけど、あんまり関わりすぎると拒絶されちゃうので、そこも塩梅はうまく調整するように心がけています。
──実際に神崎みたいな幼なじみがいたら、蒔田さんだったらどうしますか。
可愛くてしょうがないですね(笑)。神崎ってちょっと危なっかしいところがあるじゃないですか。そこが見ていて可愛くて。「なにスネてるの?」みたいになっちゃう(笑)。
──奥平さんとのお芝居はいかがですか。
作品を通して奥平くんのお芝居を拝見したことはあるんですけど、共演するのは今回が初めてで、ずっと一緒にやりたいなと思っていました。29人のクラスメイトの中でいちばん共演が楽しみな相手だったかもしれないです。やっぱり29人もいると29通りのお芝居があるんですけど、その中でも奥平くんは自分の芝居を貫き通していて。だからこそ、奥平くんがいるといい意味で教室がひやっとする瞬間があるんです。
──と言うと?
すごく間を使うんですよね。奥平くんのターンになると、静かな沈黙ができて、それができるのがすごいなって。みんなヒヤヒヤしながら、でも奥平くんの独特の間に釘付けになっています。
──持ってる雰囲気は、蒔田さんと似ている気がします。
それはよく言われます(笑)。確かにすごくやりやすいなとは思いました。ちゃんと会話としてお芝居ができている気がして。
──雰囲気が似ているなというのは、蒔田さんもわかるんですね。
わかります。似てるなと思いますね。
──なぜでしょう。陰のある役が多いからでしょうか(笑)。
多いですよね。本人はすごく明るくて面白い人なんですけど。
──蒔田さんもミステリアスなイメージですが、実はすごく明るいんですよね。昨年『全力!脱力タイムズ』に出演されていたのを拝見して、振り切った姿を見せてくれました。
バラエティが大好きなんです。バラエティではあそこまでできるんですけどね。お芝居だとちょっと違う蒔田彩珠になっちゃう部分があるので、バラエティくらい明るくお芝居できたらいいなとは思いますね。
──そんな面白いこと好きな蒔田さんの最近笑ったことと言えば?
徳守役の八村倫太郎くんがすごく面白い人なんですよ。彼が現場にいる日は、みんないつも笑っています。長い撮影が続く日もあるんですけど、そうするとみんなどうしても疲れちゃうんですけど、八村くんは目が合うと必ず変顔をしてくれるんです。それも別にそんなにレベルの高い変顔ではないんですけど(笑)。
──その明るさがいいですよね。
そうなんです。しかも、それを誰に対してもしてくれるところがすごいなって。いつもみんなでニコニコと八村くんの変顔を見ています。
──じゃあ、蒔田さんが心癒されるほど溺愛しているものはなんですか。
(即答で)猫です! 最近、もう1匹飼いはじめたので、2匹になりました。そうすると1匹目の子がちょっとお姉さんみたいになるんですよ。一緒になって毛づくろいしているのがすごく可愛いです。
私の膝に1匹が乗っかってて、もう1匹が来ると、最初にいた子がスッとどこかに行くんですね。ちゃんと譲り合いをしてくれるんです! なので、1匹をわーって可愛がって、はい次ってローテーションでもう1匹も可愛がってます(笑)。
──今後これだけは達成したいという野望はありますか。
まずはこの『御上先生』をちゃんとやり遂げることですね。まだ何も明かされていない役ではあるので、最後まで後悔なく富永を演じ切りたいです。
──じゃあ、それを達成した暁にはご褒美として何をしましょうか。
ちょうどその頃には暖かくなってくるので、久しぶりにバイクに乗りたいです。寒いのもあって、ずっと乗ってなかったんですね。なので、エンジンをしっかり温めてあげたいなと。バイクに乗ると無心になれるんですよ。何も考えずに気持ちよく走れるところが好きです。
──わかりました。最後にもう一つ、お芝居がお上手で、前回のインタビューでは完璧なコメントで締めてくれた賢さも併せ持つ蒔田さんの弱点を教えてほしいです。
……弱点を見つけられないところです(笑)。
──やはり完璧な答えです(笑)。
ありがとうございました(笑)。