2025.01.31 18:00
2025.01.31 18:00
自分でもこの26歳かっこいいって思います
──ここからは村重さんご自身のお話も聞かせてください。アイドルを卒業されて、モデルやバラエティーで活躍されている方って今も昔も何人か思い浮かぶと思うのですが、意識されている方はいらっしゃいますか?
全くいないです! 意識するとその人になろうと頑張っちゃうので、あえて目標は作らず。自分の個人的な目標とかはありますけど、誰かになろうっていうのは全く考えてないです。だから誰かを目標にして抜かそうとか、この人がライバルとかも全くないですね。
──へえ〜、ライバルもいないんですね。
まあ、強いて言うなら梅沢富美男さん……?
──(笑)それはなぜ?
一緒にロケしてて、村重が言おうと思ってたコメント言っちゃうんですよ。「うわ、考えてること一緒だ!」と思って、だからライバルだと思ったのは梅沢富美男さんです。
──じゃあ村重さんの「憧れ」「好き」みたいな感情は、ライバル心じゃなくて完全に“推し”の方に向かわれてるんですね。
うん、そうですね。推しは推しで憧れではないので。大谷翔平も言ってたじゃないですか?「憧れるのはやめましょう」。
──大谷さんと同じマインドだ。
はい、ありがとうございます。
──あと、最近はあまり聞かなくなりましたけど、以前は俳優がお好きと公言されていました。ご自身が俳優の世界を知った今、その意識って変わられましたか?
あー、でも俳優さんはみんな好きじゃないですか?(笑)でも今回ずっと俳優業やってるのは太田くんだったんですけど、ずっと役のこと考えてるからリスペクトに変わりましたね。休憩中も休めばいいのに、台本読んでああじゃないこうじゃないって言ってて、本当に役者さんって誰かになり切ろうと必死というか、その感覚が私は今までなかったから、新しい人種って感じでした。
──今までは「かっこいい」「好き」みたいな発想だったのが、尊敬に深まったみたいな?
いやいや、イケメンは好きですよ! でも職業で決めるのは良くないかなみたいな。みんなそれぞれかっこいいじゃないですか? 俳優さんが好きって言ってたのも、私もできないことだったから。バラエティーでお会いする俳優さんって村重みたいになんでもかんでも喋んないじゃないですか。それがかっこいいなって。バラエティーなんて喋ってなんぼなのに、喋らずに帰ってくんですよ。振られた時しか喋らない。もう私はひな壇で生きてますから。
──それで言うと、ミュージシャンとかもそういう感じじゃないですか。
ミュージシャンの方もそうですけど、こっちはガヤ飛ばしてなんぼなのに、スンって立ってるのが村重にはない感覚すぎて、かっこいいなとか思ってました。でも今回この作品を通して出会った俳優さんたちにも全然違う世界を見せつけられた感じがして、本当に尊敬ですね。
──僕は村重さんのキャラクターのほうがかっこいいと思ってるタイプです。
嬉しい!
──失礼を承知で言うと、最初はおバカキャラみたいな感じで出てきたのに、今は男女問わずどんどん味方が増えていっている印象があります。ご自身では現在地をどう捉えていますか?
現在地ですか……? え~!キャリアウーマン。
──その心は?
仕事めっちゃ頑張ってるウーマン……浅はかですか?(笑)
──いえ(笑)。
だってめっちゃ仕事のこと考えてますし、マネージャーさんと移動する移動時間とかもずっと仕事の話してますし。自分が思い描いてた26歳ではないんですけど、自分でもこの26歳かっこいいなって思います。小さい頃は子だくさんでとか、もう結婚しててとかイメージがあったんですけど、アイドルになった時点でその夢って一瞬なくなるじゃないですか? それで卒業して、こんなにたくましく仕事頑張ってる自分がすっごい大好きです。誇りですね。生きる誇り。
──素敵だと思います。そして先日デビュー13周年を迎えられました。今作はサバイバル&ホラー映画なので、村重さん流の芸能界でのサバイブ術を教えてください。
え~、やっぱり当たり前のことを大きな声で言う。意外といなくないですか? あと……何よりも人間が大好きです。これがサバイブ術だと思っていて。やっぱり好きなことじゃなきゃ続かないじゃないですか。私、本当にテレビ出てる瞬間も大好きだし、人間に会う瞬間がとにかく大好きで、特に芸能人が大好きだから。収録とか行くと絶対芸能人会えるじゃないですか。テレビで見てた人たちと自分がお仕事してるってことにもテンション上がるし、それですごい好循環ができている気がします。
──真理ですね。
好きだからこそ「この人本気で好きなんだな」っていうのが最近さらに伝わってる気がします。テレビ好きな気持ちは誰にも負けないので、そこがやっぱりサバイブしてるところかなって思いますね。
『悪鬼のウイルス』場面写真 ©︎2025二宮敦人・TOブックス/映画『悪鬼のウイルス』製作委員会