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バンドが生き抜くことができた理由を振り返る

ドラゴンフォースのハーマン・リがギターソロの重要性とバンドの今後を語る

2024.04.30 20:45

Photo by Stefan Bollmann

2024.04.30 20:45

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2006年の楽曲「Through The Fire And Flames」が人気ゲーム『Guitar Hero』に使用され、そのスピード、掛け合いギターソロ、エキセントリックなパフォーマンスでブレイクアウトしたイギリスのバンド、ドラゴンフォース。そんな日本でも人気を博すパワーメタルバンドの名ギタリスト、ハーマン・リが米Loudwire誌のインタビューでギターソロの重要性について語った。

昨年末にメタリカのカーク・ハメットが「大半のリスナーはギターソロなんて覚えていない」と発言するなど、最近はギターソロの重要性に疑問を投げかけるアーティストの発言が目立っていたが、ハーマン・リはそれらの発言に反論した。

「まだギターソロが活躍する余地はあると思うし、もちろん世の中には影響力を持っている素晴らしいプレイヤーも多い。ギターソロが世の中から消えたと思っている人には申し訳ないけど、最近ドラゴンフォースの曲が使用された“怪盗グルー4”のテレビCMがゴールデンタイムに放映された。だからギターソロは今でもイケてるものとして、そうやって使用されているんだ。ショッキングな発言をするのはクールかもしれないけど正直ギターは消えないしどこにもいかないよ」

また、ハーマン・リは自身のサウンドと強みを長年貫いたからこそ、今でもファンに愛され続けていると感じているようだ。

「自分たちのサウンド貫くことが重要なんだ。ドラゴンフォースが最初に人気になったとき、自分たちの強みを持ち続けて貫いたんだ。流行にも乗らなかったし、7分の曲に10個もギターソロがあるような曲でここまで生き抜いた。当時、“Through The Fire And Flames”を聴いて驚いた人たちが多かったんだ。ゲーム“Guitar Hero”で爆発的に広まって、ポップカルチャーの一部になった。今でも“小さい頃あの曲をゲームで聴いて何度もプレイした”って言われるし、人々の記憶の一部に刻み込まれているんだ。だからそのようにリスナーの人生の一部になれたことに感謝だよ。

新しいアルバム“Warp Speed Warriors”もドラゴンフォースのシグネチャーサウンドが入っていてクールだよ。“Burning Heart”とかは6分で13個ぐらいギターソロが入ってるし、僕たちはペースを落とすつもりはないし、ギターを減らすつもりもない」

DRAGONFORCE – Burning Heart (Official Video)

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ドラゴンフォース

アーティスト情報

香港生まれのリーダーのハーマン・リ(g)が、サム・トットマン(g)とともにイギリスにて99年にDRAGONHEARTなるバンドを結成したのが始まり。01年にDRAGONHEARTからDRAGONFORCEへと改名。SANCTUARYと契約がまとまり、ハーマン、サムの他、ZPサート(vo)、ヴァディム・プルツァノフ(key)、ディディエ・アルムズニ(ds)に、ヘルプのベーシストというラインナップでデビュー作「VALLEY OF THE DAMNED」をレコーディングし、03年初頭に発表。ここ日本で輸入盤市場でも大ブレイク。そして03年5月に日本盤がリリースされ、さらなるブレイクを迎えた。

正式ベーシストとして迎えたエイドリアン・ランバート、脱退したディディエの後任のデイヴ・マッキントッシュを迎え、04年初頭にHELLOWEENのジャパン・ツアーのオープナーとして初来日。その直後に2ndアルバム「SONIC FIRESTORM」をリリース。翌年の05年11月にエイドリアンが脱退するも、後任としてフレデリック・レクレール(b)を迎え入れ、その直後の12月には3rdアルバム「INHUMAN RAMPAGE」を発表。収録曲の“Through The Fire And Flames”が、人気ビデオゲーム『GUITAR HERO Ⅲ: LEGEND OF ROCK』内で使用されたことに端を発し、その人気はついにアメリカへ渡り、06年に米国の『OZZFEST』、本国イギリスの『DOWNLOAD FESTIVAL』でメイン・ステージに登場するまでに成長する。ここ日本でも同アルバムのリリース直前に東京でショウケースを行い完売。06年6月の初の単独ツアーも大成功を収めた。さらに、同年からスタートした『LOUD PARK』への出演をも果たす。そしてバンドは、18ヶ月に亘るツアーを終わらせ、4作目の制作に取り掛かる。

08年、4th「ULTRA BEATDOWN」を発売。その直前に『MAYHEM FESTIVAL』のメインに登場し、全米をサーキット。発売後は『LOUD PARK 08』へ出演。アルバムはオリコン総合チャート9位に、米国ビルボード・チャートでも18位に入り。さらに、同アルバムの収録曲“Heroes Of Our Time”は、米・グラミー賞の「ベスト・メタル・パフォーマンス」にノミネートされるなど、人気メタル・バンドとして確固たる地位を得る。そして、09年春にはALL THAT REMAINSをサポートにつけ、福岡、大阪、東京、名古屋、仙台、札幌の『ZEPP』をまわる大規模なヘッドライン・ツアーを敢行。ところが2010年3月、ZPが音楽性の違いを理由に脱退し、シンガー不在の中でバンドは通算5作目となるスタジオ・アルバムの制作を開始する。なお、同年9月には初のライヴ・アルバム「TWILIGHT DEMENTIA」をドロップ。

ZP脱退から1年後の11年3月に、オーディションの末決定した87年生まれの若きニュー・シンガー、マーク・ハドソンの加入をアナウンス。8月には、英国でのIRON MAIDENの2回のショウでサポートを務めた。そのひとつベルファスト公演が、マーク加入後初の正式なステージであった。そして、2012年4月に5thスタジオ・アルバム「THE POWER WITHIN」をリリース。それを引っ提げ、『LOUD PARK 12』に出演した。

2014年、ギタリストのハーマン・リとサム・トットマンは、BABYMETALの楽曲“Road of Resistance”でギター・トラックをレコーディングし、提供。同年、6thアルバム「MAXIMUM OVERLOAD」の発売を前にデイヴが脱退。後任に、イタリア人のジー・アンザローネ(ds)を迎え入れ、『LOUD PARK 14』にて来日。その模様はシューティングされ、「IN THE LINE OF FIRE」として、バンド初のライヴ映像作品として2015年に世に出された。2015年6月12日には、英国『Download Festival』でDRAGONFORCEのステージにBABYMETALが飛び入り。同15日のMETAL HAMMERの授賞式ではBABYMETALとコラボし、彼女たちの曲をプレイした。さらに、同年9月にはジャパン・ツアーを実施。なおかつ翌月には『LOUD PARK 15』にてわずかな期間に2度の来日を果たし、ファンを驚かせた。2016年4月には、キャリア初となるベスト・オブ作品「KILLER ELITE」を発売。同月下旬には、ショーケース的来日公演を行なった。そして2017年、通算7作目「REACHING INTO INFINITY」をリリース。そのワールド・ツアーを、同年6月に日本からスタートさせた。

2019年には8thアルバム『EXTREME POWER METAL』をリリース。その直後、フレデリックが脱退。11月に行なったUKツアーは、日本のLOVEBITESをスペシャル・ゲストに迎えて実施。そして、2022年、ツアーに帯同していた紅一点ベーシストのアリシア・ヴィジルが加入。新たなラインナップとなったバンドは、日本ではビクターに復帰、他テリトリーではオーストリアのNapalm Recordsと契約を交わし、9thアルバム『WARP SPEED WARRIORS』を2024年3月にリリースする。

(引用)https://www.jvcmusic.co.jp/-/Profile/A018077.html

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