2024.04.04 21:00
2024.04.04 21:00
本サイトの連載「サバシスター今日もゆく。」も好評のサバシスターが3月8日「サバの日」にメジャーファーストアルバム『覚悟を決めろ!』をリリース。結成から2年、バンドのこれまでもこれからも詰め込んだ、超力作の全14曲だ。
今年の元日にPIZZA OF DEATHへの所属とポニーキャニオンからのメジャーデビューを発表して以来、彼女たちへの注目はますます高まるばかりだが、当の3人はそんな周囲の状況にも浮かれることなく、かといって縮こまることも当然なく、サバシスターらしく突き進んでいる。バンドをやっていく上で得た手応えもぶつかった壁も真っ正直に歌にしながら、今まさに心をメラメラと燃やしている彼女たちに、前回の獣を喰らいながらやったとき以来のインタビューを行った。
音楽にしっかり向き合ってできた1枚
──アルバムリリースおめでとうございます!(※この取材はリリース日&「サバフェス Vol.2」翌日の3月9日に実施)
なち・GK・るみなす ありがとうございます!
なち アルバムを作ってみたかったっていうのもあったので、14曲フルで入ってる作品を作れたことが、宝物みたいで。すごく嬉しいです。今自分たちが見せたいものとか、今知ってほしいサバシスターを全て詰め込めた作品になったかなって思います。
GK 昨日、渋谷のタワレコに行ったんですよ。そしたら1階でも3階でもずっとサバシスターの曲が流れてて嬉しかった。知らない人もそこで聴いて興味を持ってくれたらいいなって思います。
るみなす みんなも待っててくれてただろうし、すごい期待されていたんだなって、いろんな人の手に渡っているのをSNSとかで見て、すごい実感しました。昨日の「サバフェス Vol.2」で初めて新曲を演奏したんですけど、みんな聴いたばかりの音源なのに歌ってくれたり踊ってくれたりして、それが嬉しくて。すごい達成感というか、手応えというか、そういうのを感じました。
──年明けにPIZZA OF DEATHに所属することやメジャーデビューすることを発表しましたけど、そういう環境の変化はサバシスターの音楽やこのアルバムにどんな影響を与えていると思いますか?
なち 今までは自分たちで全部やってきて、自分のプレイに関してとは別のところでもやらなきゃいけないことがあったりして。バンドを運営する上でそれぞれが動かなきゃいけないことがもちろんあって、そういう部分で、事務所とかレーベルのおかげで自分たちがやらなくていいことが増えたっていうか、代わりにやってくれる人がいるっていう環境になって。そうなると音楽にしっかり向き合えるというか、生活の中心に音楽を置けるようになったんです。それぞれが自分のパートに向き合うとか曲に向き合うっていうことに今まで以上にしっかり時間をかけてできたっていう意味で、音楽的にも今までとは違う充実した1枚になってるかなって思います。
GK 今までは時間が音楽じゃないところに取られてたりしたところを、自分のドラムと向き合える時間が増えて。すごい音楽でやりたいことをやれてるなっていう気持ちになりました。自分たちでやってたらドラムの成長の速度も違かったなと思うんです。私のプレイに対して「こうしたらいいよね」とかそういうのを言ってくれる人が増えたから、そこはすごい自分の成長にもなったんじゃないのかなって思います。
──音楽的な引き出しは間違いなく増えているし、それと同時に、音楽をやる上での矢印の向きが変わった感じがするんですよね。より外向きに、より遠くに向けて音楽を鳴らしている感じがこのアルバムを聴いているとする。
なち そうですね。やっぱりライブを重ねていくことで、自分たちがどういうふうに演奏しているかを客観的に考える機会も増えたので。映像を見たりとか、それこそ来てくれたお客さんの声を聞いたりとか、そういうのを踏まえてどういうプレイをしていきたいかとか「こういう曲、ライブでやりたいよね」とか、そういうことにも目を向けて作れた曲が多かったなって思います。
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