“赤”と“青”が象徴的な追加場面写真も12点一挙解禁
マヒトゥ・ザ・ピーポー初監督作『i ai』森山未來と富田健太郎を“焼け跡”が割くポスター公開
2024.02.14 17:00
『i ai』ポスタービジュアル ©︎STUDIO BLUE
2024.02.14 17:00
3月8日(金)より渋谷ホワイトシネクイントほかで全国順次公開されるマヒトゥ・ザ・ピーポー初監督作『i ai』(読み:アイアイ)より本ポスタービジュアルと追加場面写真が解禁された。
オルタナティブロックバンドGEZANのフロントマンであり、音楽以外でも小説執筆や映画出演、フリーフェスや反戦デモの主催など多岐にわたる活動で、唯一無二の世界を作り上げるマヒトゥ・ザ・ピーポー。彼が初監督を務め、第35回東京国際映画祭〈アジアの未来部門〉に正式出品された本作は、マヒト監督の実体験をもとに、主人公のバンドマン・コウと、コウが憧れるヒー兄、そして仲間たちが音楽と共に過ごした切実な時間が綴られていく。
主人公コウ役には、応募数3,500人のオーディションから抜擢された新星・富田健太郎。そして主人公の人生に影響を与え、カリスマ的な存在感を放つヒー兄役には、映画だけでなく舞台やダンサーとしても活躍する森山未來。さらに、コウとヒー兄を取り巻く個性豊かな登場人物たちに、さとうほなみ、堀家一希、永山瑛太、小泉今日子、吹越満らが顔をそろえた。
マヒト監督の紡ぐ“詩”とキーカラーでもある“赤”が象徴的に使われ、寺山修司を彷彿させる独特の映像美が融合した本作。この純文学的な味わいの作品を撮影カメラマンとして支えたのは、木村伊兵衛写真賞受賞の写真家・佐内正史。そして、美術に佐々木尚、衣装に宮本まさ江、劇中画に新井英樹など、監督の思いに共鳴したカルチャー界の重鎮たちが集結。また、ヒー兄がフロントマンを務める劇中バンドのライブシーンで実際の演奏を担うのは、監督をはじめとするGEZANのメンバーたち。ライブハウスの混沌と狂乱が臨場感たっぷりに描かれる。
解禁された本ポスターは、火に包まれる人影を捉えた一枚画のみの意味深なティザービジュアルから一転、マヒト監督のキーカラーでもある“赤”を基調とした、全体に赤い花びらが舞うアーティスティックかつエモーショナルさが漂うビジュアルに。天に掌を差し出し祈りを捧げるようなヒー兄と、水中で仰向けになって浮かぶコウの姿を捉えた2枚の写真の間には、炎立ち上がる焼け跡も。2人の別れを予感させるデザインとなっている。スチールは、ファッションブランドのキャンペーンやアーティストのポートレート、音楽、CMなどのフィールドを中心に写真、映像表現を展開する水谷太郎が手掛けた。
併せて、コウがヒー兄や仲間たちと過ごした青春の日々、コウとヒー兄をとりまく人々の日常を切り取った全12点の場面写真が新たに解禁。ところどころで“赤”と“青”が象徴的に使われており、マヒト監督の色彩へのこだわりが伺える。
また、本作に撮影監督として参加した写真家の佐内正史、マヒト監督からのコメントが到着。佐内は「私の一番が撮れている」「こんなの初めて見た、忘れられない」と本作を絶賛。一方マヒト監督は「映画の魔法に当てられ、佐内さんと滑空した街がフィルムに焼き付いてる」と振り返り、今回解禁となったポスタービジュアルについては「ポスターを見るたびに海と空の匂いを思い出すんだろうな」と語る。
さらに、公開に先立ち2月20日(火)都内で先行上映イベントの開催も決定。マヒト監督が登壇するアフタートークも実施予定で、チケットは2月15日(木)より販売開始される。
コメント一覧
信号が赤になっただけで、赤だと車止まる、青で車は進む、黄色ーっ、それだけで、ぶち上がる私、ロケ地に向かう車の中、撮影帰りの車の中、橋を渡る、夜景、宙を見ていた、私は映画を撮っている、全カット冷めてない、酔ってもいない、私の一番が撮れている、目に見えない、iai、マヒト、映画、にピントが合っている、
凄いな、なんでこうなったんだろう、こんなの初めて見た、忘れられない、アイアイアイなんだ。
──佐内正史(写真家/本作撮影)
今朝目覚めたら窓からの光が春だった。長袖もそのうち終わりかな?久しぶりにクローゼットをあけたらi aiの撮影の時に着てた半袖のシャツが目につく。手に取ると海の匂いがした気がして胸が締め付けられた。
映画の魔法に当てられ、佐内さんと滑空した街がフィルムに焼き付いてる。
ポスターを見るたびに海と空の匂いを思い出すんだろうな。わたしの体に閉じ込めてた記憶が喜んでる。自由な世界に羽ばたくことを。
―マヒトゥ・ザ・ピーポー(本作監督・脚本・音楽)