アイコニックな“Shut up!”パートに影響を与えた曲は?
マイク・シノダがリンキン・パーク「One Step Closer」が生まれた背景を語る
2024.01.09 17:45
Linkin Park - One Step Closer
2024.01.09 17:45
21世紀で最も売れたバンドの一つとして知られているリンキン・パーク。2000年にリリースされたデビューアルバム『Hybrid Theory』は全世界で3200万枚以上のセールスを記録しており、「One Step Closer」「Papercut」「In The End」などの大ヒットシングルを輩出した。チェスター・ベニントンが2017年にこの世を去ってから活動は休止状態にあるが、メンバーのマイク・シノダがデビューシングル「One Step Closer」のインスピレーションを語った。
後半の“Shut Up!”と叫びながら連呼するアイコニックなパートで知られている同曲だが、ニュー・メタル情報を発信するアカウント「Crazy Ass Nu Metal Moments」に先日投稿されたインタビューによると、マイク・シノダはレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの「Killing In The Name」にインスパイアされたようだ。
「当時、僕とチェスターはスタジオのラウンジで、あのパートをどうするか考えていたんだ。僕は彼に、“ここのパートでは‘Shut Up!’って言うのはどうだろう?”って提案した。そしたら彼は“ただ言うだけ?”と疑問に思っていたから、“いや、叫ぶんだ。でも他のことは一切言わない。レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの‘Fuck you, I won’t do what you tell me!’って連呼するパートのような感じだ!”と、レイジの“Killing In The Name”を例に挙げたんだ。そしたら彼は、“それは最高だな!めっちゃやりたい!”とやる気を出していた。
あの“レイジ”のパートは、とてもアイコニックなんだ。ライブで観客が箱を破壊するような勢いで暴れることができる曲を書きたいと思っていた。だから“One Step Closer”ができたとき、このパートがその役割を担うことを僕らはわかっていた。当時、アルバムをプロデュースしていたドン・ギルモアが作業しているスタジオに入って、“今やってることを止めて、マイクを用意してチェスターの叫びをレコーディングしよう!”って言った。チェスターが最初のテイクを録ったとき、彼はテンションが上がりすぎて部屋のなかを走り回っていたよ(笑)」
レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの名曲「Killing In The Name」の、かの有名な「Fuck you, I won’t do what you tell me!」というパートに影響を受けたと語ったマイク・シノダ。「One Step Closer」はリンキン・パーク史上最もアイコニックな曲の一つとして人気を博し、2007年までは「Live 8」と「SUMMER SONIC」を除く全ての公演でセットリストの最後の曲を飾っていた。