YATSUI FESTIVAL! 2023開催直前スペシャル対談 第2弾
竹森ゴウ×やついいちろう×奥森皐月、2年がかりで成就した大人の“本気ごっこ”
2023.06.16 12:00
2023.06.16 12:00
直前に追加出演者も発表され、総勢238組の出演が決定したYATSUI FESTIVAL! 2023(通称「やついフェス」)。今話題のアーティスト、アイドル、芸人が数多く出演する豪華ラインナップで、異彩を放つのが新人音楽ユニットの竹森ゴウ。カンニング竹山を中心に、シンガーソングライターの森恵、エンタメジャズバンド・カルメラの西崎ゴウシで結成された3人組だ。6月16日には“最高にふざけた最高の音楽”と銘打った1stシングル『人間失策-human error-』をリリースした彼らは、やついフェスのステージで何を見せてくれるのだろう?開催を目前に控え、まだまだ謎に包まれた彼らの正体にやついいちろうが迫った。
そして今回のインタビューには、お笑い好きとして名を馳せる19歳で、同フェス名物の「スペシャル歌合戦」でやついと共に2日目の司会を務める奥森皐月も参戦。1対1で竹山の人生観を探る延長インタビューも敢行した。
知られざるユニット結成の経緯
やついいちろう(以下、やつい) 竹山さんはやついフェス初出演ですよね。
カンニング竹山(以下、竹山) 初めてだね。やってるのは知ってたよ。
やつい 僕が竹山さんと知り合ったのはテレ朝の「虎の門」ですよね。
竹山 絶対そう。20年前くらいでしょ。
やつい 竹山さん、最初会った時人を寄せつけない感じでしたよ。
竹山 あははは。仲間がいなかったんだよね。
やつい 深夜の生放送だからみんな夜中の12時前ぐらいに集合して、朝帰るまで竹山さんは裏でいつもひとりでひと言もしゃべんなかった。
竹山 やっつんもだけどみんなだいぶ年下だっし、やっつんたちが出てるライブとかに俺は出れてなかったからさ。でもあの番組きっかけでいろいろ営業とかにみんなで行けるようになったんだよね。そしたら、ちょっと売れてる、調子こいてるやつがいて。やっつんと「あいつ調子こいてますよ」「あいつやってるな。また今回も」とかよく話してたよね。
やつい それでテレビ朝日の藤井さんに怒られてたりして(笑)。竹山さん、その時は音楽ファンって感じ全然出してなかったですけど実はすごい音楽詳しいんですよね。
竹山 好きなのよ。竹森ゴウの前もリーダー(西崎ゴウシ)にお願いして「タケヤマカルメラ」というユニットをやってもらったりして。高校のときはずっとバンドやってたからね。
やつい スラッとしてましたもんね。スラッとしてジャケット着てましたもんね。
竹山 そもそもカンニングのときも、(左とん平の)「ヘイ・ユウ・ブルース」のカバー出してるんだよ。
やつい じゃあ、あとからお笑いを始めたってことですか?
竹山 お笑いを先に始めてるよ。学生時代のバンドはアマチュアみたいなもんだから。
やつい お笑いをはじめたきっかけは何だったんですか?
竹山 バンドのライブ中にお笑いみたいなことをやり始めたんだよね。曲はちゃんとやるんだけど、途中からMCの方が楽しくなってきて。だから2曲ぐらいやって、あとほぼ喋り。さだまさしさん形式。
やつい それでお笑いの方に。竹森ゴウの結成はいつなんですか?
竹山 「歌と語りだけでなんか形できねえかな」っていうのはずっとあって。「男女でなんかできないかな、歌うまい人が要るな。あ、森さんだ!」って思って、森さんに話に行ったのが2年前ぐらいですよね。やりませんかっていう。
森恵(以下、森) 最初は2人で。結成ってほどではなかったかもしれないです。
やつい 森さんとはどうやって出会ったんですか?
竹山 最初はテレビで。上手いって言われる人がいっぱい出る番組だったんだけど、じっくり聞いてたら「めちゃくちゃ上手くない? この人」ってところから始まったんだよ。男女でやるんだったら、森さんが歌わないとダメだなと思って。話をしてから半年ぐらいは2人。俺の事務所に来てもらって、アドリブでいろいろ作りながら。
やつい 森さんのギターに竹山さんがアドリブで語り入れる感じだ。
竹山 2人で寿司屋で話し合ったのよ。「どんな曲にします? 大人の曲じゃないですか」って。で、「不倫」の曲作りましょうってなって。でもちょっとどんなんがいいかわからないから……わからないこともないけど。
やつい いろいろね、世間を騒がせて。
竹山 うるせぇんだよ! そんで森さんとね、疑似でLINEしたの。3ヵ月くらい不倫したつもりのLINEをしてみませんかって。そっから歌詞が取れるかなって思ったのよ。
やつい 本当に口説いてるときのやつじゃないですか。逃げれる口実もありつつの。
竹山 ちゃんと「事務所にも言います。妻にもちゃんと言います」っていうとこから約束して。
やつい 妻に言うことが、なんのブレーキにもならない。
竹山 ブレーキになるんだよ! 3ヵ月くらいそれやってたの。まぁ「不倫の大喜利みたいっすね」ってなって。一応言葉だけあるから、それからは森さんにギター持ってきてもらって、事務所で曲作り。森さんがアドリブで歌って「森さんそれいいですよ。じゃあ、次僕こんなこと語ります」ってQ&Aみたいにやってきた。だからアコースティックで森さん歌って、俺が言葉で答えてっていうのがちょっとできたのよ。それで「音足しましょうか?」ってなって、リーダー(西崎)に「やりませんか?」って話して「おもしろそうですね」って言ってもらった。
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