2023.05.02 12:00
2023.05.02 12:00
ドラマ『明日、私は誰かのカノジョ』シーズン2が5月2日にMBS・TBSでスタートする。マンガアプリ「サイコミ」で連載中の同名マンガを原作にした本作。レンタル彼女としてお金を稼ぐ女子大生・雪や、整形を繰り返す彩、ホストクラブに通うゆあと萌、孤独や寂しさを男で紛らわすリナなど、さまざまなコンプレックスや悩みを持つ女性たちの葛藤を描き、彼女たちの心情や生活のリアリティさに多くの共感が寄せられた。
中でも大きな反響を呼んだのが、ホストクラブに通うゆあと萌の葛藤を描いたホスト編。シーズン2では「特別編」として、ゆあの前日譚を描く番外編『Stairway to Heaven』が映像化される。ゆあを演じるのは前作に引き続き、齊藤なぎさ。“ゆあてゃ”は自身にとってキーパーソンだという彼女に、「明日カノ」に対する想いを聞いた。記事の最後にはプレゼントもあるのでお見逃しなく!
実際の人生はハッピーエンドばかりじゃない
──ドラマのシーズン1、とりわけホスト編(「Knockin’on Heavens Door」編)は反響が大きかったと思いますが、齊藤さんは前作の反響をどのように受け止めましたか?
=LOVEでの活動も含めて、今までの活動の中で一番反響が大きかったのですごくうれしかったです。齊藤なぎさというよりも“ゆあてゃ”として覚えていただいていて、「ゆあちゃん役の子だよね?」と言ってもらえることが多かったんですよ。それもすごくうれしかったです。
──特に言われてうれしかった言葉はありますか?
「原作のファンだけど、ドラマもすごくよかったです」と言っていただけるのはやっぱりすごくうれしかったですね。原作のファンの方もいらっしゃるし、その世界観を壊さないようにするのってすごく難しいじゃないですか。だから「ドラマも良かった」と言ってもらえるのはすごくうれしかった。
──ドラマを見てから漫画を読んだのですが、まったく違和感がなく、ドラマがいかに丁寧に作られていたのかを感じました。
本当ですか!? ありがとうございます。「ドラマにハマってから原作を読んだ」と言っていただくのもすごくうれしいんです。ドラマも原作もどっちも楽しんでもらえたら素敵だなと思っていたので、ドラマも原作もいいと思ってもらえるのが一番うれしいです。
──齊藤さんはもともと原作もお好きだったそうですが、「明日カノ」の魅力はどこに感じていますか?
全部がハッピーエンドじゃないところがすごく好きだなと思っていて。マンガはうまく事が進んでいって最後はハッピーエンドで終わることも多いと思うんですけど、「明日カノ」は、入りからキツいし、結末もバッドエンド。でも実際に人生ってハッピーエンドじゃないことのほうが多いし、辛いことも多いですよね。いろんな人に「明日カノ」が刺さるのも、だからこそなんだと思います。例えば、主人公と境遇は違っても、言葉やシチュエーションで共感できるなと思う部分が絶対どこかにある。私自身も読み進める中で、主人公全員のどこかに共感しています。そこが、この作品の魅力だと思いますね。
──今回「特別編」としてゆあの前日譚を描く『Stairway to Heaven』がドラマ化されます。それを聞いたときはどう思いましたか?
原作だと『Stairway to Heaven』でゆあが“ゆあてゃ”になる過程が描かれていますが、ドラマのシーンズ1ではそこが描かれていなかったので、実は正直ちょっと寂しかったんです。
──その過程を知っているか知らないかで、ゆあてゃのイメージが全然違いますもんね。
そうなんですよ! だからゆあてゃになるまでの人間味のあるゆあちゃんの変化を知ってもらえるともっと面白いと思うし、知ってもらうことでもっと好きになってもらえると思っていたので、今回お話をいただいたときはすごくうれしかったです。「これでゆあちゃんの魅力がもっと広まる!」って。
──特別編を演じる上で意識したことはありますか?
撮影前に監督とお話しさせてもらったのですが、その際に「ゆあがゆあてゃになった瞬間を作りたい」とおっしゃっていて。映画『ジョーカー』のエレベーターのシーンのような、切り替わりの瞬間をゆあてゃでも作りたいと。なので、私の中でもその切り替わりは意識して撮影しました。しかもそのシーンは撮影の最後のほうに撮ったので、これまでの撮影も思い返しながら「こういう気持ちだったんだ」と感じながら演じることができて。すごく楽しかったです。
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