2023.02.10 18:00
(C)2023 映画「Winny」製作委員会
2023.02.10 18:00
3月10日(金)より全国公開される東出昌⼤と三浦貴⼤のW主演映画『Winny』から、本編特別映像と元2ちゃんねる管理人・⻄村博之(ひろゆき)からのコメントが公開された。
自主映画『Noise ノイズ』(2019年)や『ぜんぶ、ボクのせい』(2022年)で知られる若手監督の松本優作がメガホンをとった本作の起点となったのは、2018年に開催された「ホリエモン万博 CAMPFIR 映画祭」の“映画企画クラファン大会”でグランプリに輝いたことだった。企画考案者はスマートキャンプやHIRAC FUNDを立ち上げ、現在Web3・NFT領域で新たにNFIGUREを起業した古橋智史。以前から日本のテクノロジー発展に寄与したいという思いを持っていた古橋が、「出る杭が打たれない社会を」というテーマで本作を企画した。
2002年、開発者・⾦⼦勇(東出昌⼤)は簡単にファイルを共有できる⾰新的なソフト「Winny」を開発、試⽤版を「2ちゃんねる」に公開する。「Winny」は瞬く間にシェアを伸ばしていくが、その裏で⼤量の映画やゲーム、⾳楽などが違法アップロードされ、次第に社会問題へ発展していく。違法アップロードした者たちが逮捕されていく中、開発者の⾦⼦も著作権法違反幇助の容疑をかけられ、2004年に逮捕されてしまう。サイバー犯罪に詳しい弁護⼠・壇俊光(三浦貴⼤)は、「開発者が逮捕されたら弁護します」と話していた⽮先、⾦⼦逮捕の報道を受けて急遽弁護を引き受けることになり、弁護団を結成。⾦⼦と共に裁判で警察の逮捕の不当性を主張するも、第⼀審では有罪判決を下されてしまう。しかし、運命の⽷が交差し、世界をも揺るがす事件へと発展する。
今回公開された映像は、“⾃⾝に不利になる書類に⾃分で署名する”という全く理解不能な⾏動をとる⾦⼦に対し、「なんでご⾃分で署名してしまったんですか?」と壇弁護⼠が問いかけるシーンから映像は始まる。当事者であるにも関わらず「捜査には協⼒した⽅がいいのかなと思いまして……」と、当初はなんとも純朴な返答を返していた⾦⼦。しかし、実はそれら全てが検察側からの⾔葉巧みな誘導であったことを知り、頭を抱えてしまう。
そんな⾦⼦を⾒た壇弁護⼠は“Winny”を公開していた掲⽰板“2ちゃんねる”の有志たちから、⾦⼦の無罪を信じ、彼のハンドルネーム“47⽒”に宛てた多額の裁判⽀援⾦が振り込まれていることを告げる。<47シガンバレ><マケルナ47><フレーフレー47><.47ハムザイ><イキロ47>と記帳された通帳に並んだ数々の応援の⾔葉に、⾦⼦は思わず涙ぐむ。テレビや新聞、週刊誌では、⾦⼦に対するネガティブキャンペーンが過熱、世間をも敵に回した不利な状況の中、弁護団とともに逮捕・拘留に対する不当性を主張して、裁判に挑む彼らの闘いの始まりを映し出した映像になっている。
また、2ちゃんねるを⽴ち上げたことでも知られる“ひろゆき”こと⻄村博之は、「⽇本ではなぜ画期的なITサービスが出てこないのか?という質問の答えは、Winny事件、Coinhive事件と、技術を理解しない警察によって開発者が逮捕される事件が続いているのも原因の⼀つです。Coinhive事件が最⾼裁で無罪になったのは2022年です。⾦⼦さんが裁判のストレスを抱えていないで⻑⽣きしていたら、⾯⽩いものを⾊々作っていたんだろうなぁ、、と思います。仮想通貨で使われている技術は、Winnyで使われた技術の発展したものだったりします。映画を⾒た⼈が「若い技術者が委縮しない社会をつくるべきだ」と思ってもらえたらいいなぁ、、、と」とコメントを寄せている。