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来年度アカデミー賞フィンランド代表に決定

北欧発、Z世代の少女たちの悩みを映した青春映画『ガール・ピクチャー』来年4月公開

2022.11.18 17:00

(C) 2022 Citizen Jane Productions, all rights reserved

2022.11.18 17:00

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北欧発の映画『Tytöt tytöt tytöt』が邦題『ガール・ピクチャー』として、2023年4月7日(金)より新宿シネマカリテ、YEBISU GARDEN CINEMAほかにて全国順次公開されることが決定。併せて場面写真が公開された。

本作は、世界中のティーンエイジャーが抱える性や人間関係、未来への悩みを、<今>を生きるジェネレーションZの3人の少女たちを通して描いた青春映画。

クールでシニカルなミンミ(アーム・ミロノフ)と、素直でキュートなロンコ(エレオノーラ・カウハネン)は同じ学校に通う親友。放課後はスムージースタンドでアルバイトしながら、恋愛やセックス、そして自分の将来についての不安や期待にまつわるおしゃべりを楽しんでいる。そんな中「男の人と一緒にいても何も感じない自分はみんなと違うのでは?」と悩み続けていたロンコは、理想の相手との出会いを求めて果敢にパーティーへと繰り出す。一方、ロンコの付き添いでパーティーにやってきたミンミは、大事な試合を前にプレッシャーに押しつぶされそうなフィギュアスケーターのエマ(リンネア・レイノ)と急接近する――。

少女たちは自身のセクシュアリティーや恋愛指向にあえて名前を与えていない。ヘテロセクシュアル(異性愛)やシスジェンダー(割り当てられた性別と性自認が一致している人)を前提とせず、むしろそれぞれに異なる恋愛指向があることを当たり前として物語は進む。同性同士で深い関係になるミンミとエマも、アセクシュアル(他者に対して性的欲求や恋愛感情を抱かないセクシュアリティー)の可能性があることに悩むロンコも、果敢に自分自身を追求し、感情やセクシュアリティーについて語ることを恐れない。その姿はNetflixシリーズ『セックス・エデュケーション』や『ハートブレイク・ハイ』を彷彿とさせる。今回解禁された場面写真では、さまざまな悩みを抱えながらも支え合い、心を許し合う3人の少女たちの多幸感あふれる瞬間が切り取られている。

感情的な部分はあっても心優しいミンミを演じるのは、12歳から俳優業をスタートし、『エデン』で初主演を務めた2000年生まれのアーム・ミロノフ。静かなたくましさを持つロンコ役を演じるのは、舞台俳優、ダンサー、シンガーでもあり、本作が長編映画デビューとなるエレオノーラ・カウハネン。フィギュアスケートに青春を注いできたエマ役を、ドラマや映画で活躍中のリンネア・レイノが演じる。

監督を務めるのは、自分の声を見出していく女性作家を描いた映画『Love and Fury』でデビューし、強い女性たちが主導するストーリーを生み出しているアッリ・ハーパサロ。日本公開にあたって「『ガール・ピクチャー』は、女性としての一歩を踏み出し始めた3人の少女の、ごくわずかな時期を切り取ったものです。ティーンエイジャーの生活はとても豊かで一瞬一瞬が大切。ごく短い期間であったとしても、本人たちにとっては全宇宙をも包み込むほど大きなことなのです」とコメントを寄せた。

なお、本作はノーベル平和賞を受賞した社会運動家のジェーン・アダムズにちなんで名づけられたシチズン・ジェーン・プロダクションによって製作され、第38回サンダンス映画祭ワールドシネマドラマ部門で観客賞を受賞。第95回アカデミー賞国際長編映画賞部門フィンランド代表にも選出された。また、劇場本公開に先駆け、11月19日(土)より開催される 〈フィンランド映画祭2022〉で一足早く特別上映されること決定している。

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作品情報

ガール・ピクチャー

ガール・ピクチャー

2023年4月7日(金)より新宿シネマカリテ、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開

2022年/フィンランド/100分/カラー/スタンダード/5.1ch/原題:Tytöt tytot tytöt/PG12/日本語字幕:松永昌子

スタッフ&キャスト

監督:アッリ・ハーパサロ
脚本:イロナ・アハティ、ダニエラ・ハクリネン
出演:アーム・ミロノフ、エレオノーラ・カウハネン、リンネア・レイノ
配給:アンプラグド

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