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ダイアナが次第に危うい精神状態へ移ろう姿を表現

クリステン・スチュアートの“ダイアナ・ダンス”『スペンサー ダイアナの決意』本編映像

2022.10.26 11:00

Photo credit:Pablo Larrain

2022.10.26 11:00

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劇場公開中の映画『スペンサー ダイアナの決意』から本編映像が公開された。

1997年8月31日、ダイアナ元皇太子妃が交通事故で亡くなったというニュースは世界中に衝撃を与えた。スペンサー伯爵家の令嬢として誕生し、20歳でチャールズ皇太子と結婚すると瞬く間に人気者となったダイアナ。世界中で「ダイアナ・フィーバー」を巻き起こし、2人の息子を育て、死の直前まで人道支援活動に心を注いだ「愛の人」。36歳という短い生涯を駆け抜けた彼女の生き様は世界中の人々に希望と共感を与え今なお愛され続けている。

ダイアナを演じるのは、 『トワイライト』シリーズ、『チャーリーズ・エンジェル』のクリステン・スチュワート。キャリア史上最高の演技と称された渾身の演技で、アカデミー賞主演女優賞に初のノミネートを果たした。監督を務めるのは、『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』でジャクリーン・ケネディの知られざる姿を描き、主演のナタリー・ポートマンをアカデミー賞ノミネートに導いたパブロ・ラライン。鋭い洞察力と確かな手腕でダイアナの孤独と苦しみを静かに浮き彫りにする。「スペンサー」というタイトルはダイアナの旧姓。プリンセスの肩書に隠れてしまった自己を呼び覚ますとき、彼女は再びこの名を名乗ることになる。

あらゆるものからの抑圧に押しつぶされながら、ダイアナが次第に危うい精神状態へ移ろいゆく姿を描き、追い詰められれば追い詰められるほど美しさが増してゆくスチュワート扮するダイアナの姿のギャップに称賛の声が多くあがっている本作。

監督のパブロ・ララインは「ダイアナのキャラクターを作っていく上で常に心掛けていたことは、彼女がもつミステリアスな面と脆い面をバランスよく捉えて、彼女の内面的な世界を作り上げることだった。そして彼女の心理を反映させた幻覚や記憶、恐怖や欲望などの要素を描くことによって、美しさを兼ね備えた彼女の特別な“繊細さ”を表現したかった」と語っているが、その信念が見事に映像となって、スクリーンいっぱいに展開されてゆく。

【本編映像】精神的に追い詰められるダイアナをダンスで表現 映画『スペンサー ダイアナの決意』10/14(金)、全国ロードショー【STAR CHANNEL MOVIES】

この度公開された本編映像で描かれるのはすべてダイアナの幻想。王室に閉じ込められている自分を表現して踊るダイアナの姿が描かれる。黒いドレスを着たダイアナは屋敷の廊下でどこか投げやりに踊り、寂し気な表情を見せる。そのあとは赤いドレス、そして白いドレスで軽快なステップを踏みながら踊る姿が描かれ、さらに映像は過去のダイアナを映し出し、子供から大人になるまでダイアナが力いっぱい人生を駆け抜ける様子が見て取れる。そして辿り着いた先は苦しいクリスマスを過ごす1991年のダイアナ。チャールズが不倫相手と自分に贈ったお揃いのパールネックレスを力いっぱい引きちぎろうとする──。

実際にダイアナ妃は幼い頃よりバレエを習っており、ダンスを愛していたという事実もよく知られている。人気ドラマ『ザ・クラウン』シーズン4でも大勢の前でダンスを披露するシーンが描かれていた。そのシーンは実際にあった出来事を描いており、2500人もの観客の前で、サプライズでダンスを披露したダイアナに、チャールズは苦虫を噛み潰したような顔をしていたという逸話も。プリンセスの身では自由に踊ることすらできなかったダイアナ。張り詰めた心を人知れず解きほぐす手段として、宮殿の片隅で踊っていたことがあったかもしれない、とリアルに想像できる演出に切なさを抱かざるを得ないシーンとなっている。

さらにラライン監督はダイアナ役にスチュワートを起用した理由に「彼女はこの作品にとても重要な“ミステリー”という、ダイアナとの共通点でもある要素を持ち合わせた数少ない女優だった」と語っている。

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作品情報

スペンサー ダイアナの決意

© 2021 KOMPLIZEN SPENCER GmbH & SPENCER PRODUCTIONS LIMITED

© 2021 KOMPLIZEN SPENCER GmbH & SPENCER PRODUCTIONS LIMITED

スペンサー ダイアナの決意

10月14日(金)、TOHO シネマズ 日比谷 ほか全国ロードショー
配給:STAR CHANNEL MOVIES 後援:ブリティッシュ・カウンシル 読売新聞社

公式サイトはこちら

スタッフ&キャスト

主演:クリステンクリステン・スチュワート、ジャック・ファーシング、ティモシー・スポール、サリー・ホーキンス、ショーン・ハリス
監督:パプロ・ラライン

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