日本語版キャストに白石涼子、新井里美、上田麗奈、沢城みゆきら
トンコハウスによるNetflix長編アニメ『ONI ~ 神々山のおなり』予告編公開
2022.10.07 07:00
(C) 2022 Netflix
2022.10.07 07:00
10月21日よりNetflixにて全世界同時配信される長編アニメーション作品『ONI〜神々山のおなり』の予告編が公開された。
本作で監督を務めるのは、『トイ・ストーリー3』『モンスターズ・ユニバーシティ』など、ピクサーでアートディレクターとして世界的ヒット作を手がけ、2014年に自身のスタジオ「トンコハウス」を設立後、短編作品では数多の世界的な賞を受賞してきた堤大介。監督として長編作品を手がけるのは今回が初となる。
日本の民話を思わせる神さまや妖怪たちの世界を舞台に、親子の絆や友情を描く本作。“理想の自分”と“現実の自分”の間で揺れながら成長する主人公の少女、おなり。見えないものに恐れを抱く心の闇と、そこに差し込む真実の光とは。人々の心の本質に迫るテーマでありながらも、感情がありありと伝わる巧みな色彩表現と、散りばめられたユーモアで、世代や国境を越えて誰もが楽しめるストーリーとなっている。“光と色のアーティスト”として、ピクサー時代からハリウッドで絶大な支持を集める堤大介が、日本のCGスタジオ「Megalis VFX」、「マーザ・アニメーションプラネット」、「アニマ」と共に、全編フルCGアニメーションで美しく鮮やかな世界を作り上げる。
日本の民話に登場する神さまや妖怪たちの世界で、自由奔放に生きるおてんば娘、おなり。伝説の英雄に憧れ、新たな英雄となるため稽古に励むが、父親のなりどんはヘンテコな神様で何も教えてくれない。古来から山の神々が恐れる「ONI」の脅威が迫り来る中、おなりはまだ知らない自身の真実と向き合わなければならない。
2013年、堤はピクサーで共にアートディレクターを務めていたロバート・コンドウと第87回アカデミー賞ノミネートされた短編映画『ダム・キーパー』を共同監督する。その後2014年7月、ピクサーにほど近いサンフランシスコ州バークレーにて「トンコハウス」を共同設立。2019年には拠点を東京から石川県金沢市に移し、アメリカと日本の2拠点にスタジオを構え、作品を制作している。日本を舞台にした本作『ONI〜神々山のおなり』でも、日米双方の視点でみた“日本らしさ”が作品に盛り込まれている。トンコハウスは、その独自性と革新性、多岐に亘るハリウッドレベルの技術力や芸術性から、CGやアニメーション関係者に加え、芸術、音楽、映画、広告、マスコミ、教育など、クリエイティブに関わらず他分野の専門家にもファンが多い。『ONI ~ 神々山のおなり』のパイロット版は、日本のこま撮りを牽引するアニメーションスタジオ「ドワーフ」とのコラボレーションで制作された。
脚本は、『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』など数々の名作を手がけ、海外でも評価の高い脚本家・岡田麿里が担当。「本作を脚本化できるのは岡田麿里氏しかいない」という堤の熱烈なオファーにより実現した。登場人物の心理描写に大きく心を揺さぶられる岡田の作品。本作でも、誰もが持つ光と闇や葛藤を見事に描いており、喜怒哀楽すべての感情で観るものを作品の世界に誘う。
本作は、人種や文化的背景を超えて見る人の心に届くよう、脚本の制作工程にもこだわっている。堤の日本語原案を岡田が脚本化し、堤が英語に翻訳。その過程で、日英どちらでも違和感なく楽しめるよう、細部のニュアンスにそれぞれ変更を加えながら進めた。こうして完成した脚本は、英語でも日本語でも「吹き替え」ではなく、オリジナル版として楽しむことができる仕上がりになっている。
英語版と同様に豪華なキャストでお贈りする日本語版。主人公おなりを演じるのは、『機動戦士ガンダム00』『ハヤテのごとく!』など数々の人気作に参加している声優・白石涼子。おなりの親友、かっぱ役は『Re:ゼロから始める異世界生活』などで活躍する声優・新井里美。さらに、おなりの母親役を務めた声優・沢城みゆきは日英どちらの声も務める。