倉野尾成美、監督、プロデューサーからコメントも到着
AKB48倉野尾成美が白血病を克服した少女を演じる『いちばん逢いたいひと』2月公開
2022.09.30 17:00
©TT Global
2022.09.30 17:00
AKB48の倉野尾成美が主演の映画『いちばん逢いたいひと』が2月17日(金)よりロケ地である広島県・福山駅前シネマモードにて先行公開、2月24日(金)よりシネ・リーブル池袋ほか全国順次公開されることが決定。併せてポスタービジュアルと特報が公開された。
本作は白血病を克服した少女と、そのドナーになった男の数奇な運命を、実話を元に描いた奇跡の感動作。10年ほど前、自身の娘が白血病になり、家族で乗り越えた経験を持つプロデューサーの堀ともこが、競泳の池江璃花子選手が白血病を乗り越え、東京オリンピックに出場したのを機に、「白血病と骨髄移植」、「ドナー登録」について理解を深めて欲しいと、少女が白血病になった二つの家族の物語が交差するドラマチックなエンターテインメント映画を企画。その想いに賛同した老若男女のキャストが集結した。
白血病を乗り越え、初めて一人旅に出る大人になった楓役でAKB48のチーム4のキャプテンである倉野尾、白血病になった娘に寄り添う母・佳澄役で高島礼子、白血病で娘を亡くしたことで、自らドナー登録する柳井役に『北風アウトサイダー』で監督デビューも飾った崔哲浩、その田舎の母・祥子役で中村玉緒が出演。子供時代の楓役の田中千空、同室の白血病患者・与志役の海津陽など、子役の熱演も引き出したのは、脚本と康介役も担当し、本作が映画監督2本目となる丈。
11歳の女の子・楓(田中千空)は、ある日突然授業中に倒れてしまい、「急性骨髄性白血病」と診断される。幼い楓にとって、抗がん剤治療や放射線治療は過酷でしかなかったが、隣のベッドで同じ病気と闘っている与志(海津陽)だけが唯一の心の支えだった。同じ頃、IT企業を経営する柳井健吾(崔哲浩)は最愛の娘を白血病で亡くしてしまう。経営者の健吾は仕事を優先せざるを得なかったが、娘を失ったことで、幸せだと思っていた家庭は崩壊へと向かってしまう。全てを失ってしまった健吾にとって、今や一通の手紙でのみ交流があった、見知らぬ女の子の骨髄ドナーになれたことだけが人生で唯一の誇れることだった。かけがえのない人を失いながら、それでも懸命に生きていこうとする一人の男と大人になった一人の少女(倉野尾成美)。 異なる人生を歩みながら探し求めた、それぞれの「いちばん逢いたいひと」とは。
本作は、7月にゆうばり国際ファンタスティック映画祭でプレミア上映を行い、11月18日〜20日に開催される広島国際映画祭ヒロシマEYE部門にも招待されることが発表されている。
また、主演の倉野尾、監督・脚本の丈及び、自身の娘が13年前に白血病になった堀ともこプロデューサーよりコメントが届いた。
倉野尾成美(主演)コメント
この役のオファーをいただいた時、豪華なキャストさんに囲まれて、主役という重要なポジションを自分に出来るのかと不安もありましたが、本読みの時にプロデューサーの堀さんの映画に対しての想いを聞いて、自分もお力添えできたらと思いました。病気を乗り越えた高校生からの楓を演じましたので、役作りというよりは自然体、だけど病気を乗り越えて、ひとまわり成⻑した楓を演じようと心がけて撮影に挑みました。「骨髄バンク」「ドナー」と聞いたことがあっても、実際は知らないことだらけで。この作品を通して知らない方達にも知っていただき、考えるきっかけとなったらいいなと思います。是非、劇場で見ていただけると幸いです。よろしくお願いします。
丈(監督・脚本)コメント
プロデューサー堀様のお嬢様が白血病を患い実際にドナーの方のお陰で命を繋いだ実体験を映画化したいと、脚本・監督のご依頼を受けました。患者とドナーは決して会ってはいけない、手紙もほんの1〜2 回程度のやり取りしか出来ないと聞き、なんてドラマチックなんだと感嘆しストーリーもあっという間に出来上がりました。医療ものと聞くと静かな作品を連想しがちですが、あくまでエンターテイメントで次々と畳み込むスピーディな展開、ダイナミックな画創りを意識しながら創作しました。高島礼子さん、中村玉緒さん、三浦浩一さんを始めとする実力派の演技と、崔哲浩さんの独自の空気感、主演の倉野尾成美さんの素朴で一途な思いは、きっと胸を打つに違いありません。是非、映画館でその思いを確かめて下さい。
堀ともこ(プロデューサー)コメント
今から 13 年ほど前。私の娘がお医者様から「お気の毒ですが、急性リンパ性白血病という病気です」と宣告されました。あまりのショックに、お医者様から何を説明されたのか全く覚えていません。家族が病気になるということ。とても不幸なことです。心が張り裂けそうになるほどに苦しみます。でも、そのことが今は、私と娘のかけがえのない強い絆となって支え合っています。映画『いちばん逢いたいひと』は、白血病を乗り越えた少女と、そのドナーになった男の人生を描いた物語です。骨髄のドナーは、自分が健康だからなれるものです。世界情勢の中で、命の重さに毎日向き合っている今だからこそ、一つの命が一人の命を救えるかもしれないことを、映像を通して表現したいと考え、10 年以上の時を経て映画化を実現いたしました。この映画を製作することで、白血病で苦しむ患者やその家族を救う手立てである骨髄移植の理解を世に広めることができれば本望です。