2022.09.16 18:00
2022.09.16 18:00
9月30日より全国公開される永野芽郁主演、タナダユキ監督による映画『マイ・ブロークン・マリコ』より、奈緒演じるマリコの場面写真と自筆の手紙が公開された。
原作である平庫ワカのコミック『マイ・ブロークン・マリコ』は、2019年に無料WEBコミック誌『COMIC BRIDGE』で連載されるやいなや毎話SNSでトレンド入りし、翌年出版された単行本は即重版が決定するなど爆発的な反響を呼んだ。「輝け!ブロスコミックアワード2020」大賞を受賞、「この漫画がすごい!2021年オンナ編」第4位にランクインした他、2021年に文化庁が主催するメディア芸術祭マンガ部門新人賞を受賞するなど、ほぼ無名に近い新人作家の初連載作にも関わらず異例の快挙を成し遂げている。
同作品を原作とした今作は、タナダユキ監督の力強さと繊細さを兼ね備えた演出、主演の永野芽郁のこれまでのイメージを覆す大胆な役柄と演技、そして原作の持つ物語の力がひとつになり、人間の儚さと逞しさが優しく熱をもって描かれている。先日、カナダ・モントリオールで行われたファンタジア国際映画祭では最優秀脚本賞の受賞も果たした。
本日公開となった奈緒演じるマリコの写真では、屈託のない笑顔を見せながらも頬には殴られた痣が痛々しく写っている。また、シイノ(永野芽郁)が旅をする中で、マリコの回想と共に出てくる“手紙”が本作で重要なアイテムとして登場。時代感を感じさせるとともに、回想での出演となるマリコのキャラクターを表すため、マリコを演じた奈緒がすべて手紙を自筆している。
奈緒は、最初にタナダユキ監督と会った際に「美術部さんが用意されるかもしれませんが、手紙を書いてもいいですか」と相談し、監督からも「書いてほしい」とリクエストがあり書き始めたという。原作を読み心を強く動かされた奈緒は「この作品のために最大限、思いつく限りのことは全部やりたいと思っていました」と話しており、そのひとつとしてキーアイテムとなる“手紙”を書いたとのこと。
また、奈緒が手紙を書き始めた時期に、シイノを演じた永野も役作りの一環でドクターマーチンを履き始めており、ふたりは示し合わせたわけではなく同時期に『マイ・ブロークン・マリコ』の旅をスタートさせていたというエピソードも明らかとなった。