Bezzy[ベジー]|アーティストをもっと好きになるエンタメメディア

アーティストをもっと好きになるエンタメメディア

NEWS

第94回アカデミー賞主演女優賞ノミネート作

ペドロ・アルモドバル×ペネロペ・クルス最新作『パラレル・マザーズ』11月3日公開

2022.08.04 14:00

© Remotamente Films AIE & El Deseo DASLU

2022.08.04 14:00

ペドロ・アルモドバル監督最新作『PARALLEL MOTHERS(英題)』が、邦題『パラレル・マザーズ』として11月3日(木・祝)より日本公開されることが決定した。

自らの人生を投影した前作『ペイン・アンド・グローリー』で、引退同然の映画監督が再び創作に生きる力を取り戻すまでを描き、世界各国から絶賛されたアルモドバル監督。最新作では、ライフワークでもある母の物語に戻り、同じ日に母となった二人の女性の数奇な運命と不思議な絆、そしてこの困難な時代における生き方を描いている。さらに、アルモドバル監督の中で年を重ねるごとに重要となっていった「スペイン内戦」、彼らしいアプローチで人生のドラマの中に織り込み、深く広い多様な世界観を作り上げた。

フォトグラファーのジャニス(ペネロペ・クルス)と17歳のアナ(ミレナ・スミット)は、出産を控えて入院した病院で出会う。共に予想外の妊娠で、シングルマザーになることを決意していた二人は、同じ日に女の子を出産し、再会を誓い合って退院する。だが、ジャニスはセシリアと名付けた娘と対面した元恋人から、「自分の子供とは思えない」と告げられる。そして、ジャニスが踏み切ったDNAテストによって、セシリアが実の子ではないことが判明する。アナの娘と取り違えられたのではないかと疑ったジャニスだったが、激しい葛藤の末、この秘密を封印し、アナとの連絡を絶つことを選ぶ。それから1年後、アナと偶然に再会したジャニスは、アナの娘が亡くなったことを知らされる──。

主人公ジャニスには、アルモドバル監督のミューズ、ペネロペ・クルス。本作では、答えの出ない問いを抱え続けるジャニスの複雑な心情を、揺れる眼差しで体現している。想定外の妊娠に戸惑う17歳のアナ役には、これが長編映画2作目の出演となるミレナ・スミット。無垢なアナを繊細に演じ切った。そして、「母性本能がない」と自称するアナの母親テレサ役に、『マシニスト』のアイタナ・サンチェス=ヒホン。アルモドバル作品にはおなじみのロッシ・デ・パルマも顔を出し、スクリーンに味わいを添えている。

クルスが今回演じたジャニスというキャラクターについて監督は、「緊張感やドラマがあり、これまでにないような主人公を描いた。ジャニスは、ペネロペが私の監督作やその他の作品で演じた中で最も難しい役であり、おそらく最も心を痛めた役だろう。結果として、彼女が演じる役はいつもそうだが、今回も本当に素晴らしいものだよ」と語っている。監督の話す通りに見事、彼女の演技は世界的に高く評価され、昨年のヴェネツィア国際映画祭では最優秀女優賞に輝き、他にもパームスプリングス国際映画祭、ナショナル・ボード・オブ・レビュー、ロサンゼルス映画批評家協会賞など数々の海外映画賞で主演女優賞を獲得。第94回アカデミー賞では主演女優賞に加えて、作曲賞にもノミネートされた。さらに作品としても、ゴールデングローブ賞(非英語映画賞)や英国アカデミー賞など由緒ある映画賞で作品賞にノミネートされるなどの評価を得た。

今回あわせて公開されたポスタービジュアルは、アルモドバル監督お馴染みの赤色(アルモドバルレッド)を背景に、アナを抱きしめる複雑な表情のジャニスがとても印象的なビジュアル。タイトルでもある“パラレル”=平行するボーダーが交差し合い、監督こだわりのコンセプチュアルなデザインとなっている。また、「その絆が愛を変える。」というコピーが添えられ、意味深な内容を想起させる。

作品情報

パラレル・マザーズ

© Remotamente Films AIE & El Deseo DASLU

© Remotamente Films AIE & El Deseo DASLU

パラレル・マザーズ

11月3日(木・祝)ヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamura ル・シネマ、新宿シネマカリテ 他公開
2021/スペイン・フランス/スペイン語/123分/カラー/5.1ch/ドルビーデジタル/アメリカンビスタ 原題:MADRES PARALELAS 字幕翻訳:松浦美奈 R15+
配給・宣伝:キノフィルムズ 提供:木下グループ
公式Twitter:@pm_movie_jp

公式サイトはこちら

スタッフ&キャスト

監督・脚本:ペドロ・アルモドバル
出演:ペネロペ・クルス、ミレナ・スミット、イスラエル・エレハルデ、アイタナ・サンチェス=ギヨ、 ロッシ・デ・パルマ、フリエタ・セラーノ

RANKINGランキング

RELATED TOPICS関連記事

  • レコーディング生活やSXSW初出演の様子を収録 Kroi「明滅」MV公開、LAをピュアに楽しむメンバーの思い出そのものを映像化

    2024.08.24 00:00

    Kroiが、6月19日(水)にリリースした最新アルバム『Unspoiled』から「明滅」のミュージックビデオを公開した。 今回のミュージックビデオには、Kroiのメンバーがレコーディングを行ったロザンゼルスでの生活や、初出演したSXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)での様子を収録。飾らずにピュアに楽しむ彼らの思い出そのもののような映像で、楽曲が持つどこか懐かしさを感じる雰囲気を一層引き立てるような作品となっている。 また、Kroiは本日8月23日(金)にKT Zepp YokohamaにてKroi Live Tour 2024-2025 ”Unspoil”の初日公演を開催。国内18都市21公<a href="https://bezzy.jp/2024/08/49411/">…

    #Kroi

  • 刹那に生きる3人を切り取った場面カットも到着 清⽔尋也×高杉真宙×伊藤万理華『オアシス』予告編&本ポスター解禁、公開日は11月15日に

    2024.09.18 07:00

    清⽔尋也と高杉真宙がW主演、伊藤万理華が共演する映画『オアシス』の全国公開日が11月15日(金)に決定し、予告編と本ビジュアルが解禁された。 監督は、山戸結希、松居大悟、三宅唱、岸善幸、箱田優子、藤井道人ら数多くの監督の映画・ドラマ作品に助監督として参加してきた岩屋拓郎。映画企画コンペにて本企画が新人賞を獲得し、本作で鮮烈な長編デビューを飾る。 本作が描くのは、裏社会で絶望と一瞬の幸福を味わう若者たちの葛藤と暴走。富井ヒロト(清⽔尋也)と金森(高杉真宙)、そして紅花(伊藤万理華)は幼馴染で青春時代を共に過ごした仲間だったが、ある事件をきっかけにバラバラの人生を歩むことになってしまう。 同じ空の<a href="https://bezzy.jp/2024/09/50883/">…

    #オアシス#伊藤万理華#清⽔尋也#高杉真宙

  • 曲順はくじ引きで決定、特典にサマソニ映像も GLAYが3年ぶりアルバム『Back To The Pops』発表、清塚信也や山里亮太ら参加で10月リリース

    2024.08.22 18:00

    デビュー30周年を迎えたGLAYが、約3年ぶり17枚目のアルバム『Back To The Pops』を10月9日(水)に発売することを発表した。 リーダーのTAKUROが「ちゃんと正しく、30年目のGLAYデビューアルバム」と語る今作は、GLAYとしてのPopsを様々な角度から詰め込んだ一枚。収録曲も多岐にわたっており、参加メンバーはピエール中野(ドラムス:M1、M12)、清塚信也(ピアノ:M12)、チャラン・ポ・ランタンの小春(アレンジ:M14)、GRe4N BOYZのHIDE(コーラス:M14)、そして南海キャンディーズ山里亮太(セリフ:M14)など、様々な面々が参加している。 また、今回<a href="https://bezzy.jp/2024/08/49321/">…

    #GLAY

  • 『Sparkle X』完結版と題したCDには初収録の新曲も THE YELLOW MONKEYが今年の東京ドーム公演を映像化、限定盤BOXはCDとブックレット付き

    2024.08.29 14:40

    THE YELLOW MONKEYが、今年4月27日に開催した東京ドーム公演の映像作品を10月9日(水)にリリースする。 2020年4月に開催予定だった東京ドーム2daysがコロナの影響により中止となり、同年11月3日には動員に制限がある中での東京ドーム公演を実施。バンドにとって今回はリベンジの東京ドームでもあった。ライブの頭からセットリストは代表曲が勢揃いし、中盤には吉井和哉の喉の病気にまつわるドキュメントが流れ、会場の空気は一変。バンドにとって大きな試練があったことを目の当たりにし、そこから「人生の終わり(FOR GRANDMOTHER)」のパフォーマンスへと続いた。 多くのファンから商品<a href="https://bezzy.jp/2024/08/49724/">…

    #THE YELLOW MONKEY

  • コメントと楽曲の一部が聴ける本予告映像解禁 Official髭男dismが映画『はたらく細胞』主題歌担当、100%の熱量で作られた新曲は「50%」

    2024.09.17 07:00

    Official髭男dismの新曲「50%」(読み:フィフティパーセント)が、12月13日(金)に公開される映画『はたらく細胞』の主題歌に決定した。 『はたらく細胞』の原作は、シリーズ累計発行部数1000万部を超える大人気同名コミック。人間の体内を舞台に、細胞を擬人化した斬新なストーリーが連載開始から瞬く間に話題となり、アニメ化や多くのスピンオフ作品、関連書籍を生み出すなどその勢いはとどまることを知らない。 実写映画化となる本作には、赤血球役の永野芽郁と白血球(好中球)役の佐藤健のW主演に加え、芦田愛菜、阿部サダヲ、山本耕史、仲里依紗、松本若菜、マイカピュ、染谷将太、深田恭子、板垣李光人、加藤<a href="https://bezzy.jp/2024/09/50824/">…

    #Official髭男dism#はたらく細胞#佐藤健#永野芽郁

OFFICIAL SNS

  • Twitter
  • instagram
  • YouTube

SERIES & SPECIAL連載&特集

ALL SERIES

RANKINGランキング

OFFICIAL SNS

  • Twitter
  • instagram
  • YouTube