“台本”から消された男が明かす、結成から解散までの真実とは
衝撃のドキュメンタリー『セックス・ピストルズ 破壊の設計図』公開決定、特報には貴重映像も
2026.08.18 18:00
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2026.08.18 18:00
元セックス・ピストルズの初代ベーシスト、グレン・マトロックが自らの視点で歴史を語り直すドキュメンタリー映画『セックス・ピストルズ 破壊の設計図』が10月2日(金)より新宿武蔵野館ほか全国公開されることが決定し、ティザーポスターと特報映像が解禁された。
1970年代後半のロンドンで停滞したロックシーンを真っ向から否定し、社会の鬱屈を爆発させるように登場したセックス・ピストルズ。今日「パンクだね」と使われる言葉の精神は、まさにここから始まっている。逆立てた髪や切り裂かれたシャツ、破れたジーンズ、安全ピンといった世界に広がったパンクファッションの原点も、このバンドにほかならない。そして驚くほどポップでキャッチーなデビューアルバム『勝手にしやがれ!!』は全世界で大ヒットを記録し、後のパンクロックの原型を決定づけた。
だがアルバム発売から間もなく、最後のライブで「だまされた気分になったことはないか?」と言い放ったヴォーカルのジョニー・ロットンが脱退し、バンドは解散することに。ベースのシド・ヴィシャスは恋人ナンシー殺害容疑の渦中、薬物の過剰摂取により21歳の若さで死去し、その刹那的な生涯は伝説となって永遠のパンク・アイコンと神話化された。
しかし、この物語には“策士”マルコム・マクラレンと、後に世界的デザイナーとなるヴィヴィアン・ウエストウッドによる“台本”が存在していた。アルバム収録曲12曲中10曲を実際に手掛けながらこの“台本”から消された男こそ、初代ベーシストのグレン・マトロックだ。
映画『セックス・ピストルズ 破壊の設計図』は、その“悲運の男”マトロックが初めて自らの言葉で全てを語り尽くす、衝撃のアナザーストーリー。当時のライブ映像や関係者インタビュー、さらにマトロック自身の貴重なライブパフォーマンスを収めた本作は、ショービジネスにおける虚と実、表現と商業主義のせめぎ合いを描きながらも「人生の本当の勝者とは誰か?」という普遍的な問いを投げかけるドキュメンタリーとなっている。
監督を務めるのは、『ランディ・ローズ』のアンドレ・レリスと、『アイアン・フィスト/モーターヘッド』のニック・ミードの2人。マトロック自身による回想録『I Was a Teenage Sex Pistol』を原作に、同じタイトルで映像化が実現した。
解禁されたティザーポスターは、グレン・マトロックを中心とした初期セックス・ピストルズのメンバーを大胆に切り取ったもの。コピーには「だまされた気分になったことはないか?」という挑発的なテキストが添えられ、背景にはアルバムジャケットを彷彿とさせる鮮烈なイエローが広がっている。
同時に解禁された特報映像は、インタビュアーがグレン・マトロックに「ピストルズの多くの曲は、本当はあなたが作ったって?」と真実に迫る質問を投げかけるシーンからスタート。当時の貴重なライブ映像も随所に織り込まれ、ラストはジョニー・ロットンの虚ろな表情で締めくくられる。結成から解散までのわずか数年間に何が起き、どのような真実が隠されていたのか。これまで曖昧にされてきたセックス・ピストルズの歴史の再検証を予感させる映像となっている。
2025年に英ロンドンの音楽ドキュメンタリー映画祭「Doc’n Roll Film Festival」やベルギーの国際映画祭「Film Fest Gent」で上映されると、いち早く話題を呼んだ本作。日本での上映劇場やスケジュールなど、詳細は公式サイトにて確認できる。
