リリー・フランキーも全編英語で出演、9月11日公開へ
塚本晋也監督最新作『ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?』戦争の真実を浴びせる予告編解禁
2026.06.16 10:00
©Mr. Nelson, Did You Kill People? Film Partners
2026.06.16 10:00
塚本晋也監督の最新作『ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?』の公開日が9月11日(金)に決定し、予告編とメインビジュアルが解禁、追加キャストとしてリリー・フランキーの出演が発表された。
実際にベトナム戦争に従軍したアレン・ネルソンが自らの戦争体験を綴った手記を原作に、加害者の視点から戦争の恐ろしい現実を描き出す本作。『野火』(2014年)『漸、』(2018)『ほかげ』(2023)の“戦争三部作”で国際的評価を得た塚本監督が、ネルソンの証言をもとに「戦争加害者の傷」というテーマに真正面から挑む。なお塚本監督は、本作について「世界がキナ臭くなっている今だからこそ、必ず作らなければならない映画」と語っている。
貧困や差別から抜け出すため、18歳で入隊したアフリカ系アメリカ人の主人公・ネルソンがベトナムという苛烈な戦地で学んだのは、ただひとつ“いかに多くの人を殺せるか”ということだった。考えることを奪われたネルソンは戦場で何のためらいもなく殺戮を繰り広げたが、その対価として得たのはごくわずかな賃金とPTSD(戦争後遺症)で、それにより人の気配や腐敗臭、爆竹の音などでフラッシュバックを引き起こすようになる。そうして23歳で家を追い出され、ホームレスとなったアレンをこの世につなぎ止めたのは、退役軍人病院でカウンセリングを行っていたダニエルズ医師の存在だった。

©Mr. Nelson, Did You Kill People? Film Partners
キャストでは、アレン・ネルソン役にブロードウェイ俳優のロドニー・ヒックス、精神科医ニール・ダニエルズ役にアカデミー賞®俳優のジェフリー・ラッシュ。そしてリリー・フランキーが、アレンの活動をサポートする日本人・黒井役を演じる。なおリリーと塚本監督は、リリーの映画デビュー作『盲獣vs一寸法師』(2001)で共演して以来の旧知の仲であり、今回が『野火』以来のタッグ。本作で全セリフを英語で演じたリリーは「今、この映画の存在は大きいと思うし、特にこの映画が日本で作られていることも、すごく意味があると思います」とコメントを寄せている。
解禁された予告編にはネルソンが経験した生々しい加害の記憶と、帰還後のダニエルズ医師とのカウンセリングの様子、そして講演活動を行う晩年のネルソンの姿が交互に映し出される。ニューヨーク・タイ・ベトナム・沖縄の4ヵ国撮影による圧倒的なスケール感と、塚本監督だからこそ描きえた、戦争と人間心理への深い洞察を垣間見ることができる映像となっている。
併せて解禁されたメインビジュアルは、戦地で複雑な表情を浮かべる大写しのアレンが印象的なデザインで「真実を、聞く覚悟はあるか」というコピーが観る者の覚悟を問う。また、本作の印象的なシーンを抜き出した11枚の新場面写真も解禁された。
リリー・フランキー(黒井役)コメント全文
塚本さんの映画に参加できることは何よりも誇らしいことです。
塚本さんの作品は毎回すごくエネルギーがある。ものを作るってこういうことなんだなっていうのを痛感します。
今、この映画の存在は大きいと思うし、特にこの映画が日本で作られていることも、すごく意味があると思います。
この作品で描かれていたことが起きていたんだっていうことを、常に人は忘れてはいけない。
前作の『野火』でもそうでしたけども、このことはやっぱり50年経っても、80年経っても、誰かが伝え続けなければならない。それを作品にし続けなければいけないと思います。
リリー・フランキー
