「だから、狂う。」のコピーが象徴するものは?特報も解禁
𠮷田恵輔監督の問題作『mentor』10月16日公開決定、磯村勇斗×末澤誠也の“メンター”役は綾野剛
2026.04.22 07:00
Ⓒ2026「mentor」製作委員会
2026.04.22 07:00
昨年11月に第一報が解禁となった𠮷田恵輔監督の新作映画『mentor』(読:メンター)の公開日が10月16日(金)に決定。W主演の磯村勇斗とAぇ! group・末澤誠也に加えて綾野剛の出演が発表され、ティザービジュアルと予告映像が公開された。
本作は過去に囚われたまま大人になった2人の青年と、彼らの運命を狂わせていく“メンター”の存在を描くエンターテインメント。『ミッシング』(2024年)や『空白』(2021)などで“人間描写の鬼”と呼ばれる𠮷田恵輔監督が不穏さと可笑しさ、違和感と共感のすべてが入り混じる“感情カオス”な映画体験を作り出す新たな傑作が誕生した。
主人公は、幼いころに花火遊びでアパートを全焼させた龍之介と拓海。それから15年が経ち、龍之介が罪の意識に蓋をしたまま普通に生きようとしている一方で、拓海はあの日から時間が止まったままになっていた。そんな2人の前に突然、その火災で妻子を失い自身も全身に火傷を負った住人・ 埜本(のもと)が姿を現す。本来であれば恨みをぶつけてもおかしくはない2人に対し埜本はなぜか優しく、その優しさは龍之介には拭えない違和感となり、拓海には救いの光のように見えてしまう。やがて埜本は、拓海にとって心の拠り所となる“メンター”のような存在になっていく。
キャストでは龍之介役に実力派俳優・磯村勇斗、拓海役に個人として初の映画主演となる末澤誠也、そして物語の鍵を握る埜本役に綾野剛が決定。綾野は埜本という複雑な人物像を体現するため特殊メイクに挑んでおり、深い火傷を負った埜本の作り込みには毎回約3時間を要したという。
今回解禁されたのは、磯村、末澤、綾野が演じたキャラクターたちの頭部が燃え上がるインパクト大のティザービジュアル。15年前の火災を想起させる炎が“消えることのない現実”を表現するかのように頭上で燃え続けており、どこか虚ろに前を見据える龍之介、笑顔の奥に狂気をにじませる拓海、そして悲しみにも怒りにも見える不思議な表情を浮かべる埜本の3人を象徴するように「だから、狂う。」というコピーが添えられている。
解禁された特報映像では、埜本が当時住んでいた燃え盛るアパートを前に立ち尽くす少年時代の龍之介と拓海の姿から幕を開ける。やがて現在へと移ると、そこにはオリンピック出場を目指しアーチェリーに打ち込む龍之介と、なぜか2人が起こした火事の被害者である埜本と共に笑顔で並ぶ拓海の姿。埜本を「メンター」と呼び自信に満ちた笑顔が増えていく拓海に対し、龍之介は徐々に不安定さを増していく。そして最後は優しい笑顔から一転、表情を失くす埜本。全編で静かな狂気を感じる30秒の特報となっている。
コメント一覧
綾野剛 (メンター・埜本潤役)
磯村勇斗さんの鍛錬と感性の爆発力、末澤誠也さんの才能と天性の瞬発力。
そして𠮷田恵輔監督の奇才奇天烈な総合力。
その火口に飛び込み混ざり、ただただ極上のカオスな日々を過ごさせて頂きました。
ぜひ、これ以上の情報を一切入れずノーガードで映画『mentor』を浴びて頂けましたら幸いです。
磯村勇斗(益子龍之介役)
綾野剛さんがメンター役とお聞きした時、率直に嬉しかったです。それは、普段から僕のメンター的存在なので、同じ空間で再びお芝居ができることをとても楽しみにしていました。現場での綾野さんの存在は、この作品を灯す炎のように僕たちを導き、メンターの明部と暗部の危うく揺れ動く輪郭に、僕たちは翻弄されました。そこに、末澤さんの鮮烈な存在感が、三人の関係にうねりを生み出し、物語に緊張と緩和を与えてくれました。胸が抉られ、どこか笑えてくる。五感をジャックし、感情を揺さぶり、思考まで侵食してくる𠮷田恵輔監督とは何者なのか。僕は今もなお考え続けています。先の読めないこの作品に、どうぞ身を放り投げるように飛び込んでいただけたら嬉しいです。
末澤誠也(上谷拓海役)
人間のドロドロした部分が溢れていて、一つの事件に対して、様々な角度から描かれているので色んな感じ方をしていただける、𠮷田監督の世界観が存分に味わえる映画になってます。観させて頂いた後、この映画のジャンルは何になるんだろうとみんなで話していました。そこも含めて楽しんで頂けると嬉しいです。
磯村くんとは本当に子供の頃から仲良かったみたいに、撮影の合間でふざけ合っていましたし、綾野さんとのシーンも多かったのですが、すごく気さくに話してくださり、近くでたくさん学ばせて頂きました。
僕にとって個人としての初主演作品になる『mentor』ですが、物凄く貴重な経験をさせていただけた現場でした。
是非劇場でお楽しみください。
𠮷田恵輔(脚本・監督)
タイトルにもあるメンター役には当初から綾野剛さんをイメージしていました。いつかご一緒したい俳優であるのは勿論、圧倒的な演技力は言うことなし。そして今作、最も必要だったのは、柔らかな人物像でありながら、カリスマ性を持ち合わせ、時に狂気も垣間見えるキャラクター。撮影中は、こんな演技に貪欲で妥協がない人がいるのかと驚きつつ、監督として負けるわけにはいかないので、いつも以上の集中力で脳みそフル回転でした。
完成後、改めて綾野剛さんの凄さに感謝と感動。映画作りはバランスが大事です。しかし『mentor』は個性がぶつかり合い、全く調和しないのが魅力だと思っています。今まで体感したことのない映画を是非劇場で味わっていただきたいです。
