2026.02.21 17:00
2026.02.21 17:00
武道館はその場に“今ある”状態で臨みたい
──今回のアルバムは藤原さんのアルトボイスが特徴的ですが、ここまで徹底したのは何か思いがあったんですか?
そもそも発声的な病状として自分がずっと出してた声がうまく出せなくなって。今こうやって普通に話すことができるので、「本当ですか?」って言われるんですけど、ある一定の高さになると息が抜けちゃうんですよね。
以前は、高いキーで裏声で歌っている曲が多かったんです。でも、自分が話しているトーンと地続きで歌うほうが今のわたしにとってはナチュラルなのかも……と思って、こういう仕上がりになりました。

──石若さんや井上銘さん、マーティー・ホロベックさんら、基本メンバーが前作と同じなのもやりやすかったのでは?
そうですね。ジャズミュージシャンの皆さんって本当に毎日のようにライブをして、毎日のようにレコーディングして何現場もやってる方が多いんですけど、みんな柔軟性が高いというか、その場でパッと誰かが弾いた音に反応して会話するように音楽をすることができる方たちなので、一緒に音楽をしててもすごく刺激的ですし、全部が地続きにある人たちってすごいクールだなって思うんですよね。日常生活で会話してるように音楽も気負ってなくて、そういう意味では人間としても音楽家としても尊敬してるので、やっててすごくリラックスしてできますね。
──トータルで成立してるアルバムではあると思いますけど、アルバムの芯ができたと思う曲はありますか?
どの曲もすごく大切な曲なんですけど、アルバム最後の曲「Every day」は今の自分の感情を全部認めてあげたいと思った、カラッと晴れた日に書いた歌詞ですごく気に入ってます。あとはnever young beachの安部(勇磨)さんと一緒に歌った「little baby feat.安部勇磨」は十年ぐらい前に書いた曲で。まだ全体の歌詞はなかったんですけど、little babyは自分の中にいる自分、インナーチャイルドのことだと思って書きました。だから安部さんとのデュエットなのでお互いに対して言ってるようなんですけど、実は自問自答してる曲なんですよね。安部さんしか持っていないトロピカルな空気感で作品に素晴らしい息吹を吹き込んで下さったことも気に入ってます。
──フィーチャリングというと上白石萌音さんをフィーチャーした「だって ずっと このまま?feat.上白石萌音」も素敵です。
レコーディング立ち会ったんですけど、1回歌っていただいただけでもうオッケーです、これでというくらい良くて。今回すごい低いキーで歌ってるので、そのオクターブ上をユニゾンで歌ってる曲にしてもいいかもなって思いついた時に、萌音ちゃんのように自分が心を許してて、お友達として十年ぐらいの付き合いのある人に支えてもらうというか、足りないところを補ってもらおうとお願いしました。そういう意味でも一緒に歌えて安心できましたし助かりましたね。
──では最後に2月23日に控える武道館公演について。どんなライブにしたいですか?
10周年イヤーの最後の最後に挑戦するビッグマウンテンです。今までいろんなことに挑戦してきた中で、大好きなメンバーとずっと応援してくれてきたみんなが来てくれる集大成の舞台だと思いますので、本当にその場に“今ある”という状態で臨みたいですね。みんなのことを楽しませながら自分も一番楽しみたいなと思ってます。

オーバーシャツ、中に着たシャツ/ともにジョイスアディッド
(お問い合わせ:ジョイスアディッド)





