2025.12.05 18:00
2025.12.05 18:00
ウルフルズやエレカシ、浜省も好きです
──映画の中で「一日一生」という言葉が出てきます。伊原さんは一日を一生のように生きるという考えについて、どんなことを思いましたか。
そうしたいな、とは思います。でも私の場合は、そういうふうに生きようとするとエンジンがかかりすぎちゃうときがあるので、最近は休むことも大事にしようと考えるようになりました。

──頑張りすぎちゃうタイプなんですね。
最近気づいたのですが、それこそ高校生の頃の癖で、しんどいとかハードだって感じる基準がたぶん人より高いんです。だから、ちょっとのことでは全然しんどいと思わなくて。どれだけ移動が多くても、どれだけお仕事が忙しくても、疲れたと思うことがあんまりないんです。
でも私も26歳なので、そろそろヘルスケアも大事にしていくべきだなと。たとえ自分では疲れたと感じていなくても、周りから疲れてそうと思われそうなときは、疲れたかもってあえて言うようにして、ちょっと一旦休憩して。自分で自分にブレーキをかける練習をしているところです。
──まだ経験が浅いうちはブレーキを踏むのが怖いんですよね。自分が休んでいる間に他のみんなは何かしてるかもしれないって考えちゃって。
まさにそれで休めなかったというか、たとえ休んでいても心が休まらなかったのですが、最近は休んだらいいこともあるとわかるようになったので、そのあたりはバランスを見ながらやっていきたいです。
──伊原さんが心と体をリフレッシュさせるために実践していることは?
趣味に没頭します。私は趣味をたくさん持っていて。たとえば絵を描くのが好きなのですが、忙しいときは描く時間もないし、こういうものが描きたいという発想自体、余白がなくて浮かんでこないんです。そうなったときは黄色信号だなと思って、一旦、仕事の手を止めてみる。そして、自分が描きたいものを想像するところから始めてみます。
──絵を描くんですね。
もともと漫画家になりたくて、子どもの頃からずっと絵は描いていました。あとは編み物も無になれるので、心を休めるのに合っているなと思います。
──音楽はどうですか。YouTubeのカラオケ企画を拝見したら、生まれる前の懐メロも歌っていらっしゃっていいなと思ったのですが、辛島美登里さんとかどこで仕入れてきたんだろうって。
母がよく歌っているんです。あとは「部屋とYシャツと私」も母の十八番なので、聴いているうちに自然と好きになって。もちろん今の曲は今の曲の素晴らしさがありますが、昔の曲って歌詞がストレートなんです。ウルフルズさんとかエレカシ(エレファントカシマシ)さんなんてまさにそう。「愛がなくちゃ」とかシンプルな歌詞だからこそ胸に来るものがあります。
──最近よく聴いている曲は何ですか。
邦楽も洋楽も聴きますし、ジャズやクラシックも聴くので、本当にいろいろなのですが、最近再び燃え上がっているのは、浜省(浜田省吾)の「もうひとつの土曜日」。新幹線の行き帰りで聴くといいんです。歌詞はそういう内容ではないのですが、「帰るなあ」という気持ちになります。
──今年もそろそろ終わりを迎えようとしていますが、この1年はいかがでしたか。
すごく幸せな1年でした。お仕事の面で出会えて良かったと思える方とたくさん出会えて、本当に充実していました。今年は2クール連続でドラマの主演をさせていただいて。あの5ヵ月は、たぶん過去イチ忙しかった気がします。でもすごく楽しかったし、これからもこういう環境でお仕事をしていきたいなと思いました。あの忙しい5ヵ月を楽しく乗り切れた自分にはハナマルって感じです(笑)。
──ちなみに占い好きの伊原さんですが、2026年の運勢はどうなりそうでしょう。
まだ来年の占いはチェックできていないのですが、お仕事もいろいろ控えていて、いいことがいっぱいある1年になりそうです。楽しみにしていてください!
──占いが好きということはおみくじも引きますか。
引きます。全神社で引きます。
──それ、神社ごとに結果がバラバラのときはどうするんですか。
低いのが出たら次上がるしかないなと切り替えます。2025年も年始に引いたおみくじが大吉で。この間まで地方公演があったので、いくつかその土地の神社を回っておみくじを引いたのですが、吉か末吉しか出なかったんです。まあ、でも今年も終わるからいいやって(笑)。

映画『栄光のバックホーム』場面写真 ©2025「栄光のバックホーム」製作委員会



