初主演映画で見せた存在感のルーツとは?意外な弱点や願望も
今の夢だけじゃなく、小さい頃の夢も追い続ける。STARGLOW・KANON(日穏)19歳の美学
2025.10.31 18:00
2025.10.31 18:00
日穏が珍しすぎて、いいあだ名があったら教えてください
──女性キャラクターもみんなクセ強な子たちばかりです。日穏さんは誰がツボに刺さりましたか。
デコかな。デコって一見ちゃんとしたやつなのかなと思いきや、よくよく考えてみるとずっと変で。先輩に憧れて、いきなりスカッシュをやろうと言い出す時点でまず変だし。しかも全然やる気のなかった他の部員たちまでデコのせいで本気になってるじゃないですか。

──突然、青春部活ものみたいになってましたもんね(笑)。
そこがミソで。あの短期間であそこまで成長するってすごいと思うんですよ。裏でデコが何したんだよっていうのが気になります(笑)。僕は高校のときに軽音部に入ったんですけど、事務所に入ってからは全然部活に参加できなくなったので。短い撮影期間ではありましたけど、束の間の青春を噛みしめようと思って、楽しんでやらせてもらいました。
──スカッシュ部はみんな変わったあだ名がありますが、日穏さんも独特のあだ名ってあったりしますか。
日穏って本名なんですけど、日穏が珍しすぎて、みんな日穏呼びになっちゃうんです。なかなかそこからあだ名にいかなくて。だから、あだ名にはちょっとした憧れがあります。メンバーの間でも今あだ名で呼び合おうという話が出てて。GOICHIの「イチ」をとって「いっちゃん」と呼ぼうと意識してて。いずれは「いっつぁん」にしたいなと。
──徐々に進化していくやつですね(笑)。
なので、慣れさせるためにまずは「いっちゃん」で。そこから徐々に「いっつぁん」にしたいです。
──映画の中では、好きという気持ちがわからなかったジョニーの淡い恋も描かれていきます。もし日穏さんが好きな人から「友達だよ」と言われたらどうしますか。
どうだろう……。ショックは受けるけど、そこからいかに恋愛感情に変えようっていう思考になるかなあ。だって、そのまままじゃ納得できないじゃないですか。友達付き合いは続けつつ、タイミングがあったら、そこで距離を詰めるみたいな。あんまりグイグイいって嫌われるのも怖いので。ダメだったら、またそこから友達に戻れるくらいのフランクさで、チャンスを狙います(笑)。

©︎「代々木ジョニーの憂鬱な放課後」製作委員会
──映画の中で、何も賭けてないジャンケンの話が出てきます。ということで、ちょっと今から何も賭けてないジャンケンをしてください。ジャンケンポン!
(日穏さんが負ける)
──悔しいですか。
……ちょっと悔しいですね(笑)。
──ということは、日穏さんも負けず嫌いなところが?
負けるよりは勝ったほうがやっぱりうれしいですよね。僕の場合、歌が好きなので、同世代とか年下で自分より上手い人がいると「ヤッバ!」と思うし。ただ、そこで負けたくないとは思わない。自分もその人と肩を並べられるよう技術を身につけたいと思うタイプです。気持ちをネガティブな方向に持っていかない。自分も頑張ろうというエネルギーに変えるようにしています。

──今、そんなふうに切磋琢磨させてくれる相手は誰ですか。
それはやっぱりメンバーです。みんな本当に歌が上手いので、「どうやって歌ってるの?」って聞いたりして、刺激をもらっています。5人で活動を始めましたけど、いいところはみんなで褒め合い、「ここはダメだよね」というところもちゃんと指摘して、それぞれ確認し合えていて。すごくいい関係を築けているなと思うし、まさに切磋琢磨させてもらっています。
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