ドラマ『プロ彼女の条件3』では“バチバチ系”の役柄で初共演
その楽しさは「壁」があっても変わらない、志田こはく&桜井玲香にとって演じる仕事の醍醐味とは
2025.09.02 18:00
2025.09.02 18:00
大変でも全身全霊を捧げる作品に出たい
──桜井さんは今、映像作品から舞台までとても幅広く活躍されていますよね。出演作品を選ぶときの軸や、大切にしていることはありますか?
桜井 うーん、そうですね……やっぱり自分が興味あるもの、面白いと思うものを選ばせていただいている感じです。多くの作品になるべく参加できるように頑張りたいなと常に思ってはいるんですけど、やっぱり自分が興味がないものはうまくできないんじゃないかな、と。

──桜井さんの中での「面白い」の基準は?
桜井 もう本当に単純で、例えば舞台だったら「もし自分が出演してなくても観に行きたいと思うか」ですね。演出家や共演者の方とかも、もちろんご一緒してみたいなという方もいますし、今まで自分がやってきたものを見て評価してくださって、「ぜひご一緒したい」と言ってくださる方だったり、昔お世話になった方だったり……そういう人のつながりみたいなのは大事にしたいなとは思ってます。
──特に舞台では大きな作品、第一線の演出家の方の作品に多く出られてますよね。ハードルを感じることは?
桜井 ハードルは常に毎回あります、それこそ「壁」みたいなのも(笑)。でもありがたいことに挑戦させてもらっているなあ、という感覚なんですよ。なので、実はそんなに辛かった現場はないんですよね。今はコンプライアンスも厳しいですし、昔みたいに物が飛んでくることもないし(笑)。楽しくどの現場もやれていて、恵まれてるなあと思ってます。

──先ほど桜井さんより「自分が出演してなくても観に行きたいと思うか」という話がありましたが、お二人が最近観て面白かったエンターテイメント作品はありますか?
志田 私、アニメが大好きなんです。特にスポーツアニメが好きで、新作アニメでもスポーツものは全部観ています。最近の推しは『ブルーロック』で、一番大好きなのは『イナズマイレブン』です。
──スポーツアニメは小さい頃からお好きなんですか?
志田 はい、兄がいるので、昔から兄と一緒に観ていて。あと私自身、フィギュアスケートをずっとやっていたこともあり、スポーツという物自体が大好きなんです。野球は小さい頃から父と兄と観てましたし、プロレス観戦にも行きますし。今だと格闘技を観に行くこともあります。
──そうなんですね。
志田 スポーツアニメも、中で描かれている友情や絆もすごく素敵だと思うのですが、一つのことに熱中してやっている姿が好きなんです。フィギュアスケートは個人競技だったので、「チームワーク」があるものに憧れるのもあります。

──なるほど。桜井さんはどうですか?
桜井 『国宝』ですね。本当に素敵でした。ついこの間やっと観に行けたんですけど、ああいう作品に携われるような役者になりたいなと思いました。
──俳優さんからすると、あの作品に出演することの大変さというのをさらに実感するのではないですか?
桜井 思いました! いやもう、えげつない人たちだなと……。観終わった後にいろいろ調べたら、1年半くらい準備期間をかけたそうなんですよね。それでも歌舞伎をやるっていうのは超人的だし、普通の人は絶対できないし、吉沢亮さんと横浜流星さん、二人の表情を見ていれば大変だったのも分かりますし……。純粋に作品を作ることだけに全員が熱を注いでいたというのが全編通して感じられて、そういう現場ってなかなか出会えないと思うんですよ。だからいつか、大変でもいいから、あそこまで全身全霊を捧げるような作品に出たい! という気持ちが強まりましたね。
