2025.08.26 18:00
2025.08.26 18:00
自称・職業芸人の橋本と、人生が芸人の鰻
やつい 自分でも神を感じてるんですか?
橋本 そうですね。あとは神のサイズ感だけですね、大・中・小。神がかるのは基本ベースとして。
鰻 何かしらの神はいますね。
橋本 (笑)いやそんなつもりないですけど。逆に言うと解放されたんで、もっといらんこと言えるというか。
やつい 頑張らなくていいってことだ。4分でやめなくていいし。
橋本 はい。言いたいこと言えるし。1回鰻に袖で「『世界でいちばんピラフが好き』って言ってくれ」だけ伝えて、舞台立ったことあります。ネタもなんもないのに。
やつい (笑)

橋本 「それだけ言ってくれ」って。「あと10分俺しゃべるから」っつって、鰻はなんも知らん状態で。「ピラフほんまに好きなん?」とかいうて。「好きやけど」とかなんか言うじゃないですか。それに返していくっていう。それ、ちゃんとウケたんでよかったです。
鰻 なんか言ったら、絶対ツッコんでくるんで。
やつい 欽ちゃんじゃん。
橋本 銀ちゃんです。
やつい 欽ちゃんと二郎さんだ。
鰻 銀ちゃんって言ってます。
やつい ほんと?
橋本 「ほんと?」ってなんすか(笑)。
鰻 「欽ちゃんじゃん」で「銀ちゃんです」速かったでしょ。これです。この速さ。
やつい (笑)今度は何を目指すんですか。今は何か目指してますか。
橋本 今は単独ライブですね。全国ツアーは毎年、コロナ禍以外は途切れてなかったんで。今年も単独で新しいネタ作れるっていうのが楽しいです。

やつい 単独ライブが、結局はやりたいことだったってことだよね。
橋本 そうです。
やつい YouTubeとか、テレビで冠番組やるとかよりも、銀シャリの場合はライブ?
橋本 テレビほんま大好きなんすけど、ライブが一番向いてたってだけですね。最初はやっぱり「テレビ出たい」とか「スターなりたい」ってテンションだったので。結果、向いてるものが一番好きになったって感覚に近いですかね。「ずっと昔から漫才好きで」って言うつもりもまったくなくて。
鰻 舞台、楽しいっすね。
やつい じゃあ今後の目標も、漫才を続けていくこと?
橋本 そうですね。ずっと素振りしてる感覚に近いんすよ。正拳突きを何日もやるというか。スピード遅ならんように繰り返して、また今年も漫才やって、来年も漫才やって、みたいな。
鰻 ずっと正拳突き続けた人って凄いことなるって言いますよ、晩年。
橋本 正拳突きは俺の例えやから。お前の心から出たものじゃないから。俺が言ったヤツやから。
鰻 なんか言うてますけど。
橋本 自分なりのやつを。
鰻 なんか言うてますけど。
やつい (鰻の)口の形がいいですよね。何もしゃべってないのにしゃべってる顔してる。
橋本 ほんとそうなんですよ。
鰻 先端でしょ? コンプレックスやったんですよコレ。
やつい いや、それがいいんですよ。人の話聞いてるときにずっと悲しそうなんですよ。「自分もしゃべりたいけど、言葉が浮かばない」みたいな。
鰻 (笑)

やつい 活動は今、結構自由にやってるんでしょ?
鰻 自由です。
橋本 今がいちばん肩の力抜けて、やっと楽しくなってきたかな。
鰻 楽しいです、40代。
橋本 向いてない仕事があんま来なくなってきたし。セスナもね? 鰻、教習所通ってるんですよ。
鰻 あと2年ぐらいで免許取れるんですけど。
やつい へえー!
鰻 ツアーをセスナで移動しようかと思って。
やつい ボン・ジョヴィじゃないですか。
鰻 ボン・ジョヴィです。文珍師匠がセスナの免許持ってはって、今でも飛んではるんすけど、39歳で免許取ったらしいんですよ。で、僕乗せてもらったのが39歳やったんすよ。なんかの縁やな、と。
橋本 セスナとか、なんか人生コイツの方が芸人だと思うんですよ。僕はサラリーマン芸人というか、その場でワッとやって、プライベート放っといてほしいんで。コイツは“ごと”芸人タイプで。タイプが違うんで好きですね。海外めっちゃ行ってるんですよ。1人で。
鰻 世界のことを全部知ったうえで、世界を全部吸収したいっていう。地球人になりたいっていうヤツです。
やつい 「ヤツです」ってまた言ってるけど。ないですから。当たり前みたいに。
鰻 アースヒューマンってヤツです。
橋本 アースヒューマンっていうヤツです。
鰻 そういうヤツなんです。
